外島 秀一 院長の独自取材記事
としま歯科医院
(調布市/つつじヶ丘駅)
最終更新日:2025/01/09

つつじヶ丘駅から徒歩約2分。ロータリーのすぐそばにあるのが、「としま歯科医院」だ。カバの大きな口の中に歯ブラシを持つ小鳥がいるかわいらしいシンボルマークが印象的な同院。歯科口腔外科を専門にする外島秀一院長をはじめ一般歯科や矯正歯科、小児歯科など、それぞれの分野に精通した歯科医師たちが在籍し、口の中の幅広い症状や病気、悩みに対し、連携しながら総合的な治療を提供することをめざしている。「患者さんを自分の家族や仲の良い友人のように思って治療することを心がけています」と話す外島院長に、移転して新しくなった同院のことや歯科診療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2024年11月14日)
歯科口腔外科をはじめ各分野の専門家が集結
最近、移転したそうですね。

そうなんです。以前の場所も駅前ですごく良かったのですが、2階で急な階段しかなかったんです。通い続けたいけど、どうしても上がることができないという患者さんが何人か続いて、私も何年か前からその問題を解決しないといけないと思っていました。それで、移転するところをなんとなく探していて。ここが少し前から空いていたのは知っていたのですが、工事をしているのを見つけて、思い切って声をかけてみました。そうしたらとんとん拍子に話が進んで、無事移転することができました。今度の場所は1階ですし、院内にも1段の段差があるだけですので、高齢の方でも利用しやすいと思います。診療内容についてもこれまでと変わらず、かかりつけの歯科医院として、口の中のあらゆるトラブルや悩みの解決をめざし、総合的な治療の提供をめざしています。
雰囲気や設備など、こだわったところはありますか?
雰囲気は、あまり立派すぎても患者さんは来づらいでしょうし、かといってあまりチープなのも嫌なので、その中間くらいのイメージです。医療機関ですから、白を基調に清潔感のある明るい感じで、ところどころに木目を使って温かい雰囲気にしました。診察ユニットは全部で5台で、半個室が1つあります。その部屋では、インプラントの手術やマイクロスコープを用いた精密歯科治療ができるようになっています。ほかの診察ユニットの間にはパーティションを設置しました。また、歯科用CTやレーザー治療器、CAD/CAMシステムなどに加え、医療機関用の空気清浄機や口腔外バキュームなど感染症対策もしてあります。設備に関しては、やはり良い治療をしようとすると良い道具が必要だと思うんです。良い治療をして、良い結果が出て、長持ちするのが一番良いですから、厳選して設備を入れるようにしています。
各分野を専門とする歯科医師がそろっていますね。

私自身は歯科口腔外科が専門で、ほかに一般歯科や矯正歯科、小児歯科など、各分野の研鑽を積んだ歯科医師が在籍しています。全員がその専門性を生かしながら、連携して診療を行えるのが強みの一つです。治療方針を定める際にも、それぞれの知識を持ち寄って最適な治療を追求することができるのが良いですね。当院は地域に密着した歯科医院ですが、大学病院など高度医療機関にも劣らない診療を提供することをめざしています。そのため、日々進歩する歯科医療にしっかり追いついていけるよう、新しい技術や知識を習得するのはもちろん、各分野の専門性を伸ばすことも大切にしています。
患者が自分の家族だと思って治療することを心がける
力を入れていることは何ですか?

何かの治療に特化するのではなく、患者さんに必要な治療を高いレベルで提供することをめざしています。その一環として取り組んでいるインプラント治療では、精密な診査・診断で安心、安全性を追求して治療することが大切だと考えています。そのため、CTで撮影した3次元の画像を専用のコンピューターソフトで解析し、どの場所にどれくらいの深さや角度でインプラント体を埋入すれば良いのかをシミュレーションしてから行います。以前のインプラントは、術者の経験や技能に本当に左右される治療でした。ですが、現在では今話したようなシステムも普及し、安全性に配慮して治療ができるようになってきています。ただ、CTのデータが実際の口の中の状態と一致しないこともありますし、突然のトラブルの可能性も否定はできませんので、それがリカバリーできる経験や技術が必要。その辺に関しては、勉強会などにも参加し、最新の術式なども学ぶようにしています。
ほかに取り組んでいることはありますか?
入れ歯にも力を入れていて、自由診療で金属床のものなどにも対応しています。非常勤で大学病院で義歯を専門にしている歯科医師もおりますので、連携して治療します。入れ歯は、合わなくて困っている人も少なからずいると思いますが、少し調整するだけでだいぶ違うと思いますし、調整して使えるようになることもありますので、諦めないでほしいと思います。矯正は、最近はマウスピース型の装置を希望する患者さんが増えています。他の歯科医院では、マウスピース型の装置での矯正を専門ではない歯科医師が行っていることもありますが、生体ですから必ずしも想定どおりに進むわけではありません。そういう場合には、ワイヤーブラケットで調整が必要になることもありますので、やはり矯正を専門とする歯科医師のもとで受けることをお勧めします。
診療を行う上で大切にしていることは何ですか?

患者さんは全員、自分の家族や仲の良い友人のように思って治療することですね。そう思っていると自然と良い治療がしたくなりますよね。絶対に良くなってほしいと思って治療するようになるんですよ。ただ、患者さんの希望や費用などの問題もありますので、そこはよく話し合うようにしています。また、ほかの歯科医師やスタッフと情報を共有することも心がけています。問題を一人で抱え込むのは良くありませんし、最近ではアレルギーの人も多いので、そういうことにも気をつけないといけません。それに、患者さんが旅行に行くようであれば、中途半端に治療しないで帰ってきてからにするとか。患者さんとしてはこちらに話した内容は覚えていると思っているでしょうし、実際に覚えてもらっていたら安心すると思うんです。そういうことにも配慮することを大切にしています。
患者の気持ちに寄り添いながら、最善の治療をめざす
ところで、先生はなぜ歯科医師を志したのですか?

祖父と叔母が歯科医師をしていたので、その影響が強いですね。幼い頃は長期休みのたびに祖父と祖母が住んでいた福島へ遊びに行っていたので、祖父や叔母が患者さんの診療をしている姿を間近で見る機会が多く、子どもながらにすごいな、かっこいいなと思っていました。そのため、何の迷いもなく「将来はおじいちゃんや叔母さんのような歯医者さんになりたい」と考えるようになっていました。初めは憧れの気持ちからめざした仕事でしたが、歯学部に入って授業や実習を受けていく中で、本当に歯科医師になるのだと実感が湧いていったことを覚えています。そこで、患者さんの役に立てる歯科医師になりたいと改めて強く感じました。当院の法人名である「康美会」とは、今は亡き祖父の名前「康美」から来ているんですよ。「健康で美しい歯を守りたい」という、私の歯に対する考え方や当院のコンセプトとも合致するため採用しました。
忙しい中で、どのようにリラックスしていますか?
中学生の子どもがいて、以前は一緒にサッカーなどをしていたのですが、だんだんとすることも減ってきました。でも、体を動かすのは好きですね。また、家族で温泉などへ旅行に行くのも好きです。まだ、子どもたちも一緒についてきてくれるので、それがうれしいですしリフレッシュになっています。
最後に今後の抱負と読者へのメッセージをお願いします。

クリニックが1階になったことで新しい患者さんも増えると思うので、これまで以上に歯科医師として常に最新の知識を持って、患者さんに対応すること。新しい技術も積極的に取り入れながら診療を提供していきたいと思います。そして、おいしくものを食べるには歯が大切です。人間は、最後の最後まで食欲がありますし、食べることができなくなると体力も落ちて、噛み合わせが悪いと体に力が入らず、フレイルにもつながります。それを予防する入り口が歯科ですので、手伝わせていただければと思います。虫歯や歯周病はもちろん、歯ぎしりや食いしばりの治療や、ホワイトニングなど審美的なことにも対応しています。患者さんの要望を大切に、その方にとっての最善の治療をめざしていますので、口のことならどのようなことでも気軽に相談してください。
自由診療費用の目安
自由診療とは金属床の入れ歯/33万円~、表側矯正治療(全顎)/66万円~、表側矯正治療(部分)/5万5000円~33万円、マウスピース型装置を用いた矯正 (全顎)/99万円~、マウスピース型装置を用いた矯正 (部分)/55万円~、インプラント治療/41万8000円~、ホームホワイトニング/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。