長年の経験と、情報や機器の更新で
負担の少ない大腸内視鏡検査を
山口内科クリニック
(調布市/西調布駅)
最終更新日:2024/11/18


- 保険診療
下痢や便秘が続くなど腸の具合で気になることがあっても、検査を受けることなく放置してしまう人は少なくないだろう。大腸内視鏡検査のような、受けている最中の痛さや苦しさを想像してしまうものであればなおさら、受診がおっくうになってしまうもの。しかし、大腸内視鏡検査は大腸がんなどの命に関わる疾患を発見するためにも大切なものだ。調布市にある「山口内科クリニック」の山口俊一院長は、長年内視鏡検査で数多くの患者を診てきたスペシャリスト。「内視鏡検査で何も問題がないことがわかれば、それだけで患者さんの安心感は大きいはず」と話す山口院長に、大腸内視鏡検査によってわかることや検査の具体的なプロセス、検査中の不快感を和らげるための工夫などについて話を聞いた。
(取材日2024年3月25日)
目次
大腸疾患の有無を確認することはもちろん、症状の原因を明らかにするためにも大切な大腸内視鏡検査
- Q大腸内視鏡検査は、検査時の痛みやつらさが気になります。
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A
▲調布駅や西調布駅からの来院が可能
検査時の痛みが気になる方には、鎮静剤を使用することもできます。当院では、意識下鎮静を心がけています。ぼんやりしつつも意識はあるくらいの鎮静で医師や看護師との応答も可能です。加えて看護師が声かけや背中をさするなどのケアをしながら行い、不安感を和らげられるようにしています。また、私はまだ内視鏡検査に鎮静剤があまり使われていない時代から検査をしてきました。痛みをいかに少なくするかにかけては考えてきましたので、内視鏡を入れている時間も最短で済むように努めています。
- Q大腸内視鏡検査は、どのような人が受ければ良いでしょうか?
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A
▲受付では、スタッフが丁寧な対応を心がける
年齢関係なく、症状がある場合は検査をお勧めします。なぜならば、若い人でも過敏性腸炎などストレス性の腸の疾患などが原因の場合もあるからです。大腸がんの発見に関して言えば女性は50代後半、男性は60代になったらまずは一度受けてみてはいかがでしょうか。下痢や便秘が続くなど腸に関して気になることがある方はぜひご相談ください。
- Q検査の流れと、検査によって何がわかるのかを教えてください。
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A
▲研鑽を積んだ山口俊一院長が内視鏡検査を行う
当院では、患者さんに検査前日から腸に残らないような食事にしてもらいます。そして、検査当日の朝に腸管洗浄剤を飲んでもらって、腸内がきれいになったところで検査を行います。検査は、一番奥の盲腸まで挿入するのに早くて3分、時間がかかる場合で15分ほどです。入念な観察と処置・前後の着替えなども含めて、30分くらいで終了します。検査は、大腸がんなどの疾患の有無、ポリープや腸管の炎症の有無の発見に有用です。さらに、各々の腸管の形がわかることで腹痛や下痢や便秘等の対策を考えやすくなります。何より、検査によって病気が「ない」ことがわかれば安心にもつながり、症状が治まっていくこともあるでしょう。
- Qさまざまな配慮は、これまでの多くの経験があるからこそですね。
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A
▲常に先進の情報や検査機器などを取り入れることを意識している
長年、内視鏡検査に携わっていることによる経験もありますが、現在でも病院で毎週、内視鏡診療を担当しております。入院施設のある病院では治療の幅も広がるため、先進的な治療も経験しております。また病院では、専門の先生方との情報交換もできます。当院から専門の施設に患者さんを紹介する場合などに、そうした場で得た経験や情報は有益です。
- Q検査で異常が見つかった場合の対応について教えてください。
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A
▲状態をしっかり患者に共有してから、術後について相談していく
当院では対応できない疾患については、専門的な医療機関にご紹介します。当院で対応できる範囲であれば、ポリープ切除を含めて対応を行っていきます。ただ、緊急性がないものに関しては、なんでも切除してしまえばいいとは考えておりません。患者さんの状況や希望、年齢なども考えて、経過観察で問題なさそうならばその旨を伝えてご対応します。進行がんの疑いがある場合は、その患者さんとの関係を踏まえて、ご家族から話してもらうなど、伝え方も配慮するようにしています。