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増田 貴 院長の独自取材記事

吉祥寺通り歯科クリニック

(三鷹市/吉祥寺駅)

最終更新日:2021/10/12

増田貴院長 吉祥寺通り歯科クリニック main

吉祥寺駅、武蔵境駅、調布駅、千歳烏山駅などからバスに乗り、バス停から1分もかからない便利な場所にあるクリニックが「吉祥寺通り歯科クリニック」だ。2010年に、増田貴院長と小児歯科専門医の増田理沙先生のお2人が開院した。増田院長は、祖父と両親も歯科医師だったため、子どもの頃から医療を身近に感じていたと言う。歯科の“なんとなく怖いイメージ”を払拭し、もっと通いやすい場所にしたいとの思いから、患者が訪れやすいようアットホームな雰囲気作り、音や臭いなど五感に優しい院内を実現。診療科目は多岐にわたるが、中でも得意なのはインプラント治療と補綴(ほてつ)分野。「患者さんとのコミュニケーションがうまくとれ、喜んでいただいた時にやり甲斐を感じる」という増田院長に、クリニックの特色や今後の展望についてなど、じっくりお話をしていただいた。

(取材日2013年11月14日)

コミュニケーションを大切にし、アットホームな雰囲気作りをめざす

開院された経緯について教えてください。

増田貴院長 吉祥寺通り歯科クリニック1

日本歯科大学を卒業後、日本歯科大学付属病院にて勤務していました。その後、ある勉強会で部活の先輩とご一緒したことをきっかけに、先輩が開院されていた歯科クリニックで約7年間勤めました。審美歯科、インプラント、噛み合わせ、治療計画などに力を入れていたクリニックでしたので、その辺りのことはしっかりと学ばせていただきました。そして、先輩が患者さんに対して真摯な医療を提供している様子を見ているうちに、私自身も開院したいと思うようになりました。自分が経営することによって背負う責任が大きい分、やり甲斐もありますし、理想とする診療スタイルを続けられるように努めています。

クリニックの方針や特色について教えてください。

円滑な医療を行うためには、コミュニケーションが大事だと思っています。患者さんが何を希望されているのか、どういう仕上がりを期待されているのか、そういったことをよくお聞きした上でこちらからも丁寧にご説明して、お互いに相談し合って治療方針を決めることを第一のポイントと考えています。その一環として、アットホームな雰囲気作りを配慮しています。クリニックの受付として珍しい低い位置に受付を設置したのは、患者さんと同じ目線でお話できるようにしたかったからです。また、待合室にさまざまなジャンルの本(旅行、料理、音楽、スポーツ、建築、美術……etc.)を置いてありますが、様々な年代の患者さんが手に取りやすい物をと思い用意しました。雑誌は定期購読ではなく、その時々で面白そうな特集を選んで購入しています。私がもともと持っていた物も置いてありますよ。いわば、私のキャラクターが表れているところと言えるかもしれません(笑)。患者さんからも反響をいただいておりまして、中には貸してくださいと御願いされることもあります。私の選んだものが喜んでいただけていると実感できる瞬間ですし、快くお貸ししております。「先生はハワイがお好きなんですか?」など、雑誌の内容などで診療中お話するきっかけにもなっており、診療にも役に立っています。

どのような患者さんが多いですか?

増田貴院長 吉祥寺通り歯科クリニック2

小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の方がいらっしゃいますね。近隣に大きな会社がいくつかありますので、仕事を調整いただいて診療に来られる方もいらっしゃいます。平日の診療にお越しになるのが難しい方のために、土日診療も行っています。お口の中の状態としては、歯に対する意識の高い方が多いように感じます。治療だけでなく、定期検診に来ていただける方もどんどん増えています。また、以前勤めていたクリニックの患者さんで、引き続き来てくださっている方もいらしてありがたいと思っています。それから、お子さんの治療に関しては小児歯科専門医である妻がメインで診療しています。専門医として、また同じ子育てしているお母さんの立場から、お子さんや親御さんとの接し方にも長けていると思います。キッズスペースやベビーカーが入れる診療室もありますので、お子さん連れの方にも安心して診療に臨んでいただけます。

患者のパーソナリティに注目し、丁寧かつ希望に沿う診療を実現

診療に際して心がけていることは、どんなことですか?

増田貴院長 吉祥寺通り歯科クリニック3

やはり、丁寧に診療することと、できるだけ長持ちするような治療をすること、そしててできるだけ患者さんのご希望に沿うようにすることが一番でしょうか。極力歯を削らない、抜かないというできるだけ残す選択肢もありますし、逆に少々大掛かりになっても積極的な治療をした方が長持ちする場合もあります。また、医学的に最良と思えることも患者さんにとってべストとは限りません。要は患者さんが何を希望されているか、とこまでの治療を希望されているか、また、 私の立場からはどのようにしていくのが最善なのかをお話し合いをして、はっきりさせることが 大切だと考えています。そこで、患者さんのパーソナリティに注目するようにしています。例えば、時間を最小限に抑えるため説明をテンポ良く済ませてほしい方もいらっしゃいますし、何度も丁寧にご説明した方が満足していただける方もいらっしゃいます。逆に、お話を聞く方を多くした方が喜ばれる方もいらっしゃいます。その辺りを理解できるよう、コミュニケーションをとりながら努力しています。また、噛み合わせ の具合も含め、お口全体を見てから治療するようにしています。たとえ1本の虫歯、1本のインプラント治療を希望されていても、実は他の部分が関与していたということもありますので、大がかりな治療が必要と判断した場合は提案させていただくこともあります。また、丁寧で長持ちさせるために歯科用の顕微鏡を導入して、より精密でクオリティの高い治療を行っております。あとは歯科特有の臭い、音、お口の中に手を入れることがあるためその感触だとか、使う材料の味とか、五感に関して極力不快な思いをされないよう心がけています。

院長が特にやり甲斐を感じたり、うれしいと思ったりするのはどんな時ですか?

増田貴院長 吉祥寺通り歯科クリニック4

歯周病で奥歯の歯茎が腫れたため、抜歯してインプラントをする必要が出てきた患者さんなのですが、全体をチェックさせていただいたところ噛み合わせに問題があり、まずは矯正治療をさせていただきました。噛み合わせが良くなったことで、気になっていた顎関節症も治り、気にされていた前歯の形や色についてもセラミックで綺麗にすることができ、「噛み合わせが楽になった、口を大きく開けて笑えるようになった、お食事も美味しく食べられるようになった」と喜びの声をいただき、非常にうれしかったですね。他には、9歳の男の子がサッカーボールに当たり前 歯が折れ救急で来院されたことがありました。抜歯の必要があるという診断をし、一度は抜いたのですが、根がしっかりしていたこともあり、親御さんにご相談をして、抜いた歯を戻す、つまり再殖をしたことがありました。その後の経過も順調で安心いたしました。やはり可能性があるのであれば、できるだけ患者さんの歯をまずは残す方向で検討することが患者さんに喜んでいただけると思い、とても貴重な経験となりました。

初心を忘れずに、常に知識とスキルを磨き続けていく

お忙しい中、どのようにリフレッシュされていますか?

増田貴院長 吉祥寺通り歯科クリニック5

仕事柄、健康維持に気を遣っていまして、音楽を聴きながらジョギングをしています。休日の朝、約10kmの道のりを1時間ほどかけて走っています。その日の気分でコースを変えて、秋なら銀杏、春なら若葉など、季節の変わり目を景色や臭いなどで感じると気持ちがいいですね。面白いのは、走っていると普段歩いているだけでは気づかないようなことにも目がいくんです。気持ちに余裕があるせいでしょうか。ジョギングのお供としてだけではなく音楽鑑賞自体も好きで、さまざまなジャンルを聴きます。洋楽、邦楽、ロック、ボサノヴァなどその時のシチュエーションや気分によって変えていますね。読書も好きで、特に歴史小説を読んでいます。歴史もやはり「人」が作っていくものだと思いますので、史実を検証した作品よりも、人物に焦点を当てたものが好きですね。また、2人の息子と休日に一緒に遊ぶことがなにより癒されますね。息子たちといつか同じペースで走れることを楽しみにしています。

今後の展望について教えてください。

今が一生懸命と言いますか、精一杯ですね(笑)。開院前から心がけてきたこと……患者さんとのコミュニケ―ションを大切にすることや治療のスキルを磨き続けること、今まで培ってきた診断力をさらにアップしていくことなど、初心を忘れず今後も貫いていきたいと思っています。治療のスキルアップのために、さまざまな勉強会に参加しています。去年1年間参加していた勉強会では、歯周病とインプラント治療、歯の移植についてなど外科系を学びました。現在は義歯についての勉強会に参加しています。より良い医療を提供できるよう、私自身の知識やスキルを磨き続け、今後もレベルアップをめざしていきたいと思っています。

現在は、義歯について勉強されていらっしゃるんですね。

実際に作るのは信頼している技工士さんにお願いしていますので、患者さんのお好みについて把握することが私の役目です。具体的には、安定感、装着感、噛み合わせの善し悪しなど、どのポイントを一番優先したいのかを見極めることが大切だと思っています。実際に義歯を入れる前に色々と相談するのはもちろん、その後のメンテナンスもしっかりできるよう、努めています。

読者にメッセージをお願いします。

増田貴院長 吉祥寺通り歯科クリニック6

歯の健康を生涯保つために、30〜40代はとても大事な時期です。歯周病が最も進行しやすい年代でもあり、ゆっくり進行するので気づいたときには手遅れということもあります。早い時期からの定期的なケアを、将来に対する投資だと思って習慣づけていただけたらと思います。また、男性も女性もお仕事や子育てなどで忙しくご自分の健康状態についておろそかになりがちですが、しっかりとした治療を行うだけでなく、定期的にメンテナンスを行うなど予防を徹底することをお勧めします。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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