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網野重人 院長の独自取材記事

桜堤あみの歯科

(武蔵野市/武蔵境駅)

最終更新日:2021/10/12

網野重人院長 桜堤あみの歯科 main

武蔵野市桜堤。たくさんの団地やマンションが立ち並ぶ一角に「桜堤あみの歯科」はある。小児歯科を中心に、一般歯科から矯正歯科、審美歯科、インプラント治療、口腔外科など、幅広い科目を標榜。長年大学病院で小児歯科を専門としてきた網野重人院長は、確かな技術と経験から、これまで多くの子どもたちを診療してきた。網野院長が患者から信頼される最大の理由は、子どものことを第一に考えるその姿勢にある。「一人ひとりが持つ個性を尊重した治療を考えたい」と話す通り、症状はもちろん、性格や性質、保護者の要望などすべてを考慮した上でオーダーメイドの治療を考えてくれるのだ。そんな網野院長の患者に対する想いを、患者とのエピソードや治療方針を交えながらじっくり伺った。

(取材日2015年3月2日)

一人ひとり異なる性格を汲み取ったオーダーメイド治療

先生は小児歯科の認定専門医なのですね。

網野重人院長 桜堤あみの歯科1

小児歯科専門医の最大の強みは、子どものことをいかに理解し、接し方や最適な治療方針を定めていくことだと私は考えています。例えば、好奇心旺盛な子や怖がりの子、自分が今どこにいてこれから何をするのかさえ分からない子など、日々さまざまな特徴や性格を持ったお子さんが来院されます。そんなお子さん一人ひとりが、当院に来て何を感じているのかを常に考えること。そうして、恐怖心や不安感を与えないような接し方を心がけ、最適なオーダーメイド治療をしていくこと。例えば指吸いの癖の改善においても、トレーニングをすれば改善できる子もいれば、改善が困難な子もいます。それはお子さんそれぞれの性格によって異なりますから、それを初期段階で見極めてあげることも大切なのです。そうして、少しでもお子さんの負担にならない治療を進めています。

患者さんと接する際に気を付けていることは何ですか?

これは、お子さんにもお母さんにも言えることですが、「人と人」としてお付き合いしていくことには気をつけていますね。医院にいらした時から、表情や雰囲気、親子の会話などをしっかりと見て、何を望んでいるのかを汲み取っていくこと。全く同じ人間は一人もいないように、全く同じお望みを持っている患者さんは一人もいません。特に小児歯科の場合は、お子さんとお母さんお二人を相手にするわけですから、その組み合わせで治療方針は無限に広がるのです。お子さんがいくら安心していても、お母さんにご納得いただかなければ治療を進めることはできませんし、逆もしかり。だからこそ、お子さんもお母さんも一人ひとりを大切にし、密にコミュニケーションを図っていくことで、歯科医師としてはもちろん、一人の人として信頼していただきたいと思っています。

日頃からお母さん方へお伝えしていることはありますか?

網野重人院長 桜堤あみの歯科2

幼少期から、歯科を身近なものと認識させてほしいですね。例えば、小さな頃から毎日の歯磨きが習慣となっていれば、大人になっても当たり前のように毎日歯磨きをしますよね。それと同じように、小さな頃から定期的に歯科医院に通院しているお子さんは、お母さんの手を離れても自主的に定期的なメンテナンスに通ってくれるようになります。年に1回でも構いません。幼少期からの習慣さえあれば、「最近歯医者に行っていないな」と気がついた時、当たり前のように足を運んでくれるのですよ。健康な口腔内を維持するためには、自らお口の中に関心を持ち、自主的に歯科医院に通う意識が何より大切なのです。その意識を幼少期から持たせてあげることが、お子さんに虫歯のない人生を送っていただく一番の近道だと思っています。

小児歯科医の強みは、子どものことを大切に想う気持ち

先生が小児歯科医をめざしたきっかけは何ですか?

網野重人院長 桜堤あみの歯科3

私自身、虫歯の多い幼少期を過ごした経験があり、その後悔から歯科の分野を志すようになりました。大学に在籍中、さまざまな科目を見学できる機会があったんです。そこで、技術よりも知識よりも「人を相手にしている科目」と強く印象に残ったのが、小児歯科でした。悪くなった歯をいかにキレイに治療するかという一般歯科よりも、痛いと泣き叫ぶ子どもをどう安心させるかと考える小児歯科に魅力を感じたのです。それからは、いかに安心してもらうか。痛みなくトラウマにならない治療を行うか。どうすれば泣かないで歯科医院に通ってもらえるか。そんなことを考えながら、小児歯科医として成長してきました。私は、小児を選んだからこそ、今日まで歯科医師を続けてこられたのだと思っています。

勤務時代の印象的なエピソードはありますか?

大学病院で勤務医として働きはじめた頃、小児歯科を一生の仕事としていこうと感じた出来事がありました。はじめて患者さんの治療を担当した時のことです。その患者さんは、泣かずに笑顔でお口を開けてくれる5歳の男の子でした。全く技術も経験もない当時の私は、本来ならば30分で完了できる治療に、なんと2時間以上かけてしまったのです。2時間が経った頃、それまで文句一つ言わずお口を開けてくれていた男の子が、ついに泣きはじめてしまいました。そして私に、「もう頑張れないよ」と言うのです。それでも、私は「頑張って」と声をかけることしかできませんでした。その時、この子が私の診療を受けるメリットは何だろう?と考えたのです。そこで、この子を大切だと思い、心から良くなってほしいと思う、そして、私の患者になってくれてありがとうという想い。そんな、この子を想う気持ちだけは、他の誰にも負けないようにしようと強く感じたのです。その強い気持ちを今までずっと持ち続けてきたからこそ、その後の大きな壁も乗り越えてこられたのです。小児歯科医ならば、誰しもそんな情けなく不甲斐ない経験をしていると思います。そこで培った、子どもたちのことを考え、大切に想う気持ちこそが、小児歯科専門医の最大の強みなのではないでしょうか。

開業はずっとお考えだったのですか?

網野重人院長 桜堤あみの歯科4

大学病院の小児歯科にいると、それまで診療していた子であっても、15歳になるとどうしても一般歯科に移っていただくことになります。しかし、それでは16歳からも続いていく子どもたちの人生に携わることはできません。それまで診療してきた経過も追うことができませんし、その経過が子どもたちの今後の口腔内にどう反映していくのかも知ることができません。そこで、お子さんから大人まで、年齢は関係なく患者さん一人ひとりとずっとお付き合いしていける歯科医院を作りたいと考え、開業を決意しました。

複数医師在籍制で、大人も安心して通える医院

開業して7年が経ちますが、振り返ってみていかがですか?

網野重人院長 桜堤あみの歯科5

何の看板もない状態で開業しましたから、当初は苦労の連続でした。しかし、いつの間にか毎日患者さんがいらしてくれるようになり、感謝の気持ちでいっぱいです。開業当初0歳だった子は小学生になり、15歳だった子は成人を超えるまでに。それでも、継続して通い続けてくれている子も多いのですよ。大学病院で診療していたお子さんが大人になって、わざわざ当院を探して来院してくださったことも。ご家族とともに、子どもたちの成長を身近で見続けられる開業医という職業は、日々楽しみと喜びに溢れています。これからもっともっとこの地で年を重ね、患者さんとの信頼関係を深めていけることが楽しみでなりません。当院で診療している子どもたちが、またその子どもを連れて来院してくださる日が、今の小さな夢でもあります(笑)。

お忙しい毎日ですが、先生のリフレッシュ方法はなんですか。

昔から身体を動かすことが好きなので、休日は恩師とゴルフに出かけていることが多いですね。楽しみでもあり、医師として欠かせない体力づくりにもなっています。また、硬式テニスの教室にも通っているのですよ。中学生の頃から大学時代まで軟式テニスをしていたのですが、硬式は最近はじめたばかり。軟式とはコツなども異なっていて楽しく習っています。軟式テニスをしていた頃は、大会で優勝したこともありましたから、硬式テニスも早く上達したいですね。身体を動かす日が多いですが、たまには自宅でゆっくりゴルフ番組なんかを観る時間も大切にしています。そうして、バランスよく身体と心をリフレッシュしていますよ。

それでは最後に、患者さんへメッセージをお願いします。

網野重人院長 桜堤あみの歯科6

私は、常に患者さんの立場に立てる歯科医師でありたいと願っています。現在はありがたいことに、ご予約をたくさんいただいている状況ですが、それでも診療をご希望される患者さんがいれば、昼休みであっても診療後であっても対応していきたいのです。当院には、私の他にも審美歯科やインプラント治療、口腔外科治療など、さまざまな分野を得意とする歯科医師が多数在籍しております。それは、どんな症状であっても患者さんに安心して精度の高い治療を受けていただきたいから。当院には、お子さんだけでなく、その親御世代や祖父母世代まで一家で通っている患者さんがほとんど。年齢も症状も問わず、みなさんのホームドクターとして頼っていただきたいのです。治療内容やお子さんの性格に対する不安、診療時間のご相談など、出来る限りお応えしていきたいと思っていますので、どんなことでもお気軽にご相談いただきたいですね。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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