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宮崎 いづみ 院長の独自取材記事

いづみ歯科クリニック

(武蔵野市/武蔵境駅)

最終更新日:2021/12/14

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武蔵境駅の南口から歩くこと7分。都道123号線沿いに位置する「いづみ歯科クリニック」は、通りに面した大きな窓と、待合室にあるカウンター状のテーブルが特徴的だ。これは、もともと飲食店だった造りをそのまま利用しているためだという。院内のレモンイエローと白の配色は、院長の宮崎いづみ先生のイメージをそのまま表しているかのようで、温かみを感じさせる。患者には、子ども連れの母親も多い。「どんな子どもでもかわいいし、安らぎになりますね」と話す宮崎院長は、自身も子育てをしながら仕事をしてきたため、子どもをクリニックに連れて来る母親の気持ちは、とてもよくわかるそうだ。宮崎院長に、最近の診療を通じて感じたことから忙しい日々の中でのリフレッシュの方法まで、ざっくばらんに聞いた。

(取材日2021年11月22日)

クリニックに来ている間はみんな笑顔になれるように

どんな患者さんが多いのですか?

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以前はお子さんが多かったですが、開業から10年以上たち、昔から通ってくれている子たちはもう20歳ぐらい。そこに新しく来てくださった患者さんも増えて、今は赤ちゃんや小さなお子さんからご高齢者まで、満遍なくいらっしゃっています。あえていうなら、小さなお子さん連れのお母さんが比較的多いかもしれません。症状別では、新型コロナウイルス感染症が流行してからは、知覚過敏の痛みを訴えられる方が結構多くなりましたね。また、保育園の歯科検診で子どもたちを診ていると、指しゃぶりをしている子が増えているのも気になっています。知覚過敏の仕組みはまだ解明されていませんが不安やストレスが一因と考えられていますし、子どもの指しゃぶりが増えたのも、そんな大人の不安を察してのことではないかと考えています。

新型コロナウイルス感染症の流行に関連して、ほかに変化はありましたか?

外出する機会が減ったことで、ご高齢の1人暮らしの患者さんの中には、短期間で驚くほど体力や認知能力が落ちてしまった方もいらっしゃいます。それまでは定期的に受診して、きれいに磨けていたのに、来院期間があくうちに足腰が弱り、身の回りのことがしづらくなって口の中も荒れ放題というケースですね。そういう方には、お口のお掃除はもちろん、外出する機会をつくる意味でも定期的な通院を呼びかけています。口腔内のケアは感染症の重症化を予防する上でも大切なので、お子さんやご高齢者以外の成人の方々にも、定期的な検診とクリーニングはお勧めしています。

診療にあたり、大切にしていることを教えてください。

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今は誰もが不安やストレスを感じている時なので、せめてここに来ている間は笑顔になれるように、私たちも笑顔で対応することを心がけています。もっとも私自身いろいろと忙しくて疲れがたまり、対応しきれないこともあるのですが、そこはうまくスタッフがフォローしてくれてとても助かっています。ただ、最近は患者さんが増えてきたことや、産休や子育ての都合でお休みに入るスタッフが重なったことなどから、私たちの体力が持たなくなってきてしまっており、みんなでどうすればいいか考えているところですね。私たち自身に余裕がないと、患者さんに安心してもらうことはできないので、診療時間の見直しなどを含めて良い方法を見つけていきたいと思っています。

小児歯科で大事なのは「できない」と決めつけないこと

診療範囲は幅広いのですね。

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矯正歯科以外の診療は一通り対応していますが、難しい症例などは、大きな医療施設を紹介するようにしています。治療の方針は歯科医師によってさまざまだと思いますが、私はできる限り歯を抜かない治療をめざしています。治療機器としては、痛みが少なく出血も少ない炭酸ガスレーザーを使用することが多く、歯周病治療や根管治療、口内炎治療などに応用しています。特に、歯肉の腫れのケアや、膿を出したりするのにかなり役立ちますね。またできる範囲ですが、障害のある子どもさんの診療も行っています。

子どもさんの診療の際、特に気をつけていることはありますか?

この子は治療ができそう、この子はできなそうと私が決めつけてしまわないことです。なかなか治療ができないお子さんもいますが、私が「できなそうだな」と思ってしまうと、子どもたちは敏感にそれを察知して、本当にできなくなってしまうんですね。でも「できる」と思って臨むと、実際に治療できたりするものなんです。決めつけないことが大事というのは、本当に子どもたちから学びました。小さな子どもの診療は、時間が許せばまず治療器具を見せて、どんなふうに使うのか説明しながら口の中に入れてみるといったトレーニングから始めます。ポイントは、話しかけながら治療をすることと、短時間で治療すること。子どもたちが治療のためにじっとしていられる時間は、せいぜい5分ぐらいなので、早く治療を終えることは常に心がけています。

先生が歯科医師になったきっかけを教えてください。

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もともと理系が好きで、手に職がつけられる仕事に就きたかったので、大学は薬学部に進みました。でもいざ進学し、医学部や歯学部の人たちとも知り合ってみると、治療に直接携われる医師か歯科医師になりたいと思うようになって。浪人はできなかったので、その年に受験し直して松本歯科大学に入り直したんです。歯科医師になってからは、いわゆる「男の世界」で子育てをしながら働くハードさを実感し、また患者さんからの「痛い」という訴えが、自分には重くてつらいと感じられて、歯科医師は向いていないのかなと思うこともありました。しかし、診療を重ねて経験値が上がったことで「向いていないかな」という気持ちが薄れ、開業したことで働き方も変わりました。今は、日々の診療の中で、患者さん一人ひとりに合った治療方法を考えるなど、自分なりに楽しめる部分を見つけながら仕事をしています。

小さい子どもと一緒に気軽に来院してほしい

開業にあたって、特にこだわったことはありましたか?

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子どもを育てながら勤務医として働いていた時、熱を出した子どもを保育園に迎えに行くのに、予約されている患者さんをキャンセルしないといけないことがあり、それが原因で職場を退職することを余儀なくされたことがありました。またどこのクリニックでも、歯科衛生士さんや助手さんは妊娠したら辞めないといけないという雰囲気が漂っていて。だから自分のクリニックでは、一生懸命やってくれるスタッフはしっかり守ってあげたいとの思いはあります。妊娠や病気、家族の事情など、一人ひとりさまざまな都合があるので、それぞれの話を聞きながら、どうしていくのが当院にとってもその人にとっても一番いいのか、常に考えています。

お忙しい日々の中、どうやってリフレッシュされているのですか?

芝居や落語が好きで、コロナ禍以前は何度か見に行っていました。役者さんがすごく頑張っているのを見ると、こちらにもパワーが蘇るような気がしますし、毎回すごく感動しなくとも、その空間・人々に流れる空気の波が心地良いと感じますね。私はこの空気が大好きで、当院も、いつも心地良い空気が流れる場所にしたいと思っています。またコロナ禍で家で過ごす時間が増えたことで、家の中で動画を見ながら飼い猫をなで、プリンを食べるような時間もいいと思うようになりました。これまではリフレッシュというと、外に出かけることしか考えていなかったのですが、身近なところにも安らぎはあると発見できたのは、思いがけない収穫でした。

最後に、地域の方々に一言メッセージをお願いします。

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今は誰もがストレスを抱えており、社会全体の余裕がなくなっているように感じます。そんなときですから、ひとつは、ストレスをため込んだり、他人にぶつけたりするのは心にも体にも良くないので、うまく逃がせる方法を探してみてほしいということですね。もうひとつは、小さな子どもや赤ちゃんと一緒のお母さんたちに、気軽に来院してほしいということです。スタッフ全員子ども好きですし、治療の間はスタッフが子どもを見ていたり、赤ちゃんを抱っこしていることもできますので、どうぞ気軽に足を運んでみてください。

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