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長沼 浩二 院長の独自取材記事

長沼整形外科・内科医院

(武蔵野市/武蔵境駅)

最終更新日:2021/11/08

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JR中央線武蔵境駅から徒歩2分のところにあるのが「医療法人社団雄平会 長沼整形外科・内科医院」。待合室の壁には長沼浩二院長の友人が院長の笑顔を描いた似顔絵が飾られており、その似顔絵のまなざしとチャーミングな表情から、院長の優しい人柄を感じ取ることができた。長沼院長は、内科、外科、整形外科、救急などの幅広い経験を生かして、ジェネラリストとして「病気を診るより人を診る」をモットーに、地域に暮らす人々の健康を見守っている。「ご高齢の方は、生活習慣病などの内科疾患と膝痛、腰痛といった整形外科の疾患を併せ持っている方が多いのですね。ここなら両方一度に診られますので、いろいろな利点があると思います」と話す長沼院長に、クリニックの特徴や地域医療への思いを深く聞いた。

(取材日2017年3月15日)

複数の診療分野の臨床経験を礎に総合的に患者を診療

開業されて10年以上たちますが、地域性についてどのようにお感じですか。

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武蔵境駅周辺には新しいマンションが立って小さなお子さんを持つ若い世帯も増えていますが、2代、3代にわたって昔から住んでいる人たちもとても多いのですね。農家の方も多く、皆さん大家族で住まわれています。3世代全員で当クリニックに通われているご家族もかなりいらっしゃいます。それぞれの方とよくお話しするので、家族関係や家庭環境などもとてもよくわかります。患者さんたちとはとても親密な関係だと思います。中には、お孫さんの結婚が決まったことを私経由でおばあさんが知ったなんてこともありました(笑)。

こちらは整形外科と内科ですが、両方診療することの利点はどんなことでしょうか。

患者さんの体を診る時に、これは何科、あれは何科という分類はできないのではないかと考えていて、診察の際は、病気を診るのではなく、全人的に人を診ることが大切だと考えています。実際、体重が増えて膝や腰が痛くなったというように生活習慣病と整形外科疾患は深い関連があります。特にご高齢の方の場合は、いくつかの疾患を併せ持っていることが多いのですね。ここで一緒に診察できれば、それぞれのクリニックを回る必要もないので患者さんは便利だと思います。通い慣れているここなら落ち着いて血圧検査を受けられるけれど、慣れていないクリニックでは緊張して血圧が高くなるということもあるかもしれません。一緒に診察することで薬の重複も避けられますし、全身管理という点でも利点がありますね。

もともとは消化器外科がご専門だったとのことですが。

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東邦大学医学部を卒業後は、東邦大学付属大橋病院(現・東邦大学医療センター大橋病院)の第3外科に入局し、肝臓、胆嚢、膵臓疾患の臨床にあたりました。第3外科を選んだのは、当時、教授を務めていらした炭山嘉伸先生に憧れと尊敬の念を抱いていたからです。現在は東邦大学の理事長になられていますが、学生の私にはとてもかっこよくて炭山先生みたいな外科医になりたいなと。その後、千葉大学附属病院救急部集中治療部に移りました。千葉大では、この立ち襟でダブル、半袖という千葉大学旧第2外科伝統の千葉白衣を着られてとてもうれしかったですね。当時、いずれはへき地医療に携わりたいとも考えていましたので、診療の幅をさらに広げたいと思い、武蔵野赤十字病院の整形外科に入りました。こうしたさまざまな経験を生かして、このクリニックでは、ジェネラリストとして患者さんを診ていきたいと思っています。

明るく元気な日常会話から患者の体調を把握

診療の際に心がけていることはどんなことですか?

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患者さんと明るく元気よくお話しすることです。もともと話し好きということもありますが、患者さんといろいろお話することで患者さんの体調を把握することができます。例えば、膝痛のある患者さんが「あそこのスーパーに買い物に行ってきたのよ」と話されれば、スーパーへの距離もだいたいわかりますから、それだけ歩けるようになった、回復したということがわかります。旅行に行ったという話からは、それだけ気力体力が戻ったということもわかります。また、患者さんには、診療後に病名や治療の方法、薬の飲み方、次回の受診予定などを必ずメモ紙に書いて渡しています。患者さんはここでは緊張しておられるので、話だけでは忘れてしまうこともあると思います。中には数年前の古いメモをずっと持っておられる方もいらっしゃいます。

スタッフと患者のコミュニケーションも良さそうな雰囲気ですね。

クリニック内はいつも笑い声が絶えないですね。リハビリテーションを担当しているスタッフはもう10年以上のベテランで、患者さんのハートをしっかりつかんでくれています(笑)。患者さんが自作のアート作品などを持ってきてくれることも多く、診療室の壁に飾ってあります。スタッフを大切にすることもクリニックの方針の一つです。スタッフと一緒に食事会や飲み会をよく開いていて、スタッフ間のコミュニケーションもよくとれていると思います。

こちらでは訪問医療も行っているそうですね。

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土曜日の午後に訪問医療の時間を設けていますが、他の時間でも緊急の依頼があれば、すぐに対応しています。またお看取りもしています。患者さんは私と30分間、時間や周りのことを気にせず、ゆっくりお話しできるのがうれしいようです。クリニックではどうしても時間の制限もありますし、気を使ってしまうのでしょう。その点、ご自宅では何も気兼ねがありませんから。やはり皆さんお話しすると元気になられますね。病は気からという言葉もあるように、気持ちの持ちようがとても大切だと思います。私はこのように、この辺りに暮らすおじいちゃんやおばあちゃんとお話しながら、地道に地域医療を行っていければと思っています。

病診連携はどのような体制になっていますか。

千葉大学医学部附属病院や武蔵野赤十字病院時代から培ってきた医師のネットワークが西東京市や武蔵野市など各地にありますので、病状に最適だと思う病院と医師を紹介しています。大病院ですと武蔵野赤十字病院、田無の佐々総合病院、西東京中央総合病院などと連携しています。

バリ島を再訪したい高齢者のための介護タクシーを考案

これまでで何か心に残ったエピソードはございますか?

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武蔵野赤十字病院時代のことですが、ある80代後半の患者さんの大腿骨頸部骨折の手術を担当しまして、手術自体は成功しました。その翌日、私は休みでしたので釣りに行こうと思い、早朝、釣行支度が終わったまさにその時、病院から連絡がありその患者さんが亡くなられたと。それですぐに病院に駆けつけたのですが、その後、ご家族の方がいらして「歩けるように手術してくださったので、三途の川を渡ったのですね」とお話しされたのですね。その言葉を聞いた時はすごくショッキングでした。また、それと同時に自分自身がその言葉で救われたと感じました。この出来事は今でも鮮明に覚えていますね。

ところでプライベートの時間はどのようにお過ごしですか?

今もお話ししましたように、海釣りが趣味なので、月に1回程度、相模湾方面に釣りに出かけています。狙うのは、イカ、カサゴ、カワハギ、キスなどですね。あとは週に2回、筋肉トレーニングを行っています。トレーニングを始めたきっかけは、妻が有名なトレーニングジムの方と知り合いだったもので、痩せるにはいいチャンスだと思いまして。おかげで、以前と比べると10キロ痩せました。白衣も以前はLサイズでしたが、今はSサイズになりました。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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これからは少し、介護関係のことも手がけていきたいと考えています。今、準備しているのがインドネシアのバリ島での介護タクシーです。バリは私も大好きで、親日家も多いですし、とてもすてきなところです。20年前、30年前、若い頃にバリを訪れた方が、もう一度行きたいけれど膝が痛い、腰が悪いからと断念していることも多いのではないかと思います。そういった方々にもう一度バリですてきな思い出をつくっていただきたいと考え、バリの友人たちと準備しています。私は、これまで内科、外科、救急とさまざまな分野を経験してきていますので、かかりつけ医でありながら、どんなことにも対応できると自負しています。何か不安に感じていることがあれば、気兼ねなく相談に来てください。

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