渡辺 和也 院長、下島 隆志 副院長の独自取材記事
渡辺矯正歯科
(武蔵野市/吉祥寺駅)
最終更新日:2025/06/13

吉祥寺駅北口、吉祥寺サンロード商店街にあるビルの2階に所在する「渡辺矯正歯科」。矯正歯科専門の同院では、渡辺和也院長や下島隆志副院長をはじめ、診療にあたる歯科医師、歯科衛生士の全員が、矯正歯科に携わるスペシャリストであることはもちろん、自身も矯正を受けた経験を持ち、矯正に臨む患者側の気持ちも熟知している。同院がとりわけ重視するのは、治療に進む前のカウンセリングで適切な目標を設定し、その目標を患者と歯科医師とでしっかり共有することだという。患者と同じ方向を向いて、より良いサービスを提供するべく研鑽を続ける渡辺院長と下島副院長に、医院の診療体制やポリシーなどについて詳しく話を聞いた。
(取材日2025年3月21日)
「治療を受けて良かった」と思えるような歯科矯正を
クリニックの体制について教えてください。

【渡辺院長】患者さんの治療を担当する歯科医師も歯科衛生士も、全員が矯正歯科を専門としており、難症例に対してもさまざまなアプローチを経験してきたスタッフたちです。また同時に、歯科医師と歯科衛生士の全員が、自分自身も矯正を受けた経験者たちなんです。患者さんが矯正の期間中に感じる負担や、歯磨きのしづらさなども身をもって理解していますから、親身になってケアやアドバイスを行うことができます。それから、当院では3台ある診療ユニットに対して、通常よりも歯科医師や歯科衛生士の人数が多いとよく言われます。ただ、クリニックでの仕事は診療だけではありませんから、他の必要な仕事も含めてスタッフたちが定時で終業できるよう、人員を配置しているんです。当院で働く人たちにも、余裕をもって勤務してもらいたいと考えています。
矯正歯科専門の歯科医師として、渡辺院長はどのような信条をお持ちですか?
【渡辺院長】患者さんに、「矯正を受けて良かった」と思っていただけるような診療を心がけることです。歯科矯正は期間的にも費用的にも、患者さんに相応の負担があるものです。それでも、最後には矯正したことを喜んでいただけたら、それが何よりですね。そのためには、患者さんの口腔内の現症を踏まえて、患者さんのご希望と擦り合わせながら、矯正のゴールを設定して歯科医師としっかり共有することが大切です。患者さんの気持ちに寄り添いながら、ゴールに向かいすてきな笑顔を作るお手伝いができればと思います。
下島副院長はどのようなことを大切にして診療にあたられていますか?

【下島副院長】渡辺院長から教わってきたことでもありますが、患者さんに安心して帰っていただけるような診療を毎回心がけています。患者さんの中には、矯正というものに不安をお持ちの方もたくさんおられると思います。できる限り、患者さんが緊張せずにいられるよう、様子を見ながらお声がけをしたり、診療後にもその日に行った治療の意義などをお伝えしたりします。なるほどと納得していただけるお話をするように、コミュニケーション面でも気をつけています。
治療の目標設定を患者と歯科医師でしっかり共有
クリニックで受けられる矯正について教えてください。

【渡辺院長】ワイヤーとブラケットを用いた矯正方法をメインに、お子さんから大人の患者さんまで、さまざまな方の歯科矯正に対応しています。ある程度の年齢までに矯正をしないと手遅れになるのでは、とお考えの方もおられるかもしれませんが、年齢制限はないものと考えて差し支えはありません。お子さんの付き添いで来られていた親御さんが、当院で相談をした後、ご自身の治療も希望されることもあります。小児の矯正では、顎の成長をうまく利用するチャンスが多くなり、矯正の目標の選択肢を増やせる可能性もありますが、基本的には患者さん一人ひとりの状態によって治療方針も異なりますから、一律にどの年齢でどんな治療を行うべきといったことはありません。患者さんごとに適切な治療方針を決めていくため、初回のカウンセリングでは1時間ほどかけて説明や相談を丁寧に行います。
矯正を検討している方に知っておいてほしいことはありますか?
【渡辺院長】先ほどお話ししたように、治療の目標設定を患者さんと歯科医師とで共有することが大切なのはもちろんですが、その他には、矯正を一旦終えた後も、継続的なケアが必要であるということです。例えば、虫歯の治療をしたからといって、その先ずっと虫歯にならないわけではなく、歯磨きをせずにいたら、虫歯ができてしまいますよね。歯科矯正も同様に、矯正後のお手入れを忘れないでほしいのです。矯正が終わると、歯列や咬合を安定させるための保定期間が始まります。歯並びを維持するためにリテーナー(保定装置)を装着する習慣をつけることが大事です。当院ではリテーナーを「お口のパジャマ」と説明していますが、毎日顔を洗ったり歯磨きをしたりするのと同じように、リテーナー装着も日々の習慣にしてください。
カウンセリングの際には、そうした注意点も含めて説明するのですね。

【渡辺院長】そうですね。もちろん、患者さんにとって最小限の負担で、最大の結果を引き出せるように配慮した矯正をご提案します。痛いよりは痛くないほうが良いし、目立つよりは目立たないほうが良い。ただし、それは負担をゼロにするという意味ではありません。矯正に関して、例えば「非抜歯」や「1年以内に終わる」といった言葉はとても受けが良いですが、矯正全体を考えた時に、それは必ずしも良いことではありません。必要な負担や継続的なケアの重要性などはきちんとお伝えして、ご理解いただいてから、実際の治療に進んでいただくことが大切です。その上で、一口に歯科矯正といってもさまざまな方法がありますから、患者さんの現症と主訴を確認して、負担をできるだけ減らせるような選択肢を提示いたします。
まずは気軽に相談をして、治療について知ってほしい
下島副院長は、クリニックの特徴をどのように考えていますか?

【下島副院長】患者さんが安心して矯正に臨めるような医院づくりを一番に考えていますし、スタッフ一人ひとりが皆、その同じ思いで日々の診療にあたっていると思います。歯科医師と歯科衛生士、受付スタッフの代表が定期的にミーティングを重ねながら、診療で直面するさまざまなシチュエーションについて検討し、より良い応対ができるようにチームワークを高めているのも、当院の長所ですね。そんな中で、自分もできる限り患者さんの立場に寄り添った視点で、一日一日、目の前の治療で最善の処置を行えるよう、大切に診療しています。
今後の展望についてお聞かせください。
【渡辺院長】患者さんに安心して長く通っていただくためにも、下島副院長のような若い世代にバトンを渡していく必要があると思います。僕が後進に席を譲る段階になっても、クリニックの基本的な体制が変わるわけではありませんから、次の世代の先生たちがより新しいものを取り入れて、質を意識して医療を提供していけると思います。医療業界は機器の進歩も早いですし、その流れに追いつき続けないと良質なサービスは維持できません。400メートルリレー走は、限られた短い距離を走るからこそ、それぞれが全速力でトップスピードのまま次へバトンを渡すことができますよね。僕がクタクタになって全速力で走れなくなっても今と同じペースで仕事をずっと続けていたのでは、質が落ちてしまうかもしれない。余力のあるうちに良い形の継承ができれば、患者さんのためにもなると考えています。
読者へのメッセージをお願いします。

【渡辺院長】歯科矯正は急がなければ手遅れになるというものではありませんから、焦らずに検討して、できれば複数の歯科医院を訪ねて相談すると良いと思います。相談をして情報を集めながら、ご自身がどうしたいのかをよく考える時間をつくってください。さまざまな選択肢がありますし、もしかしたら矯正をしなくても良いのかもしれない。そうした可能性まで頭に入れていただいて、もし当院でご相談される際には、必要なご説明をしっかりさせていただければと思います。
【下島副院長】矯正を検討される方は、費用や期間、苦痛がどれくらいなのかといった不安を抱えておられると思います。予測されるそうした負担についても、隠さずわかりやすく説明いたします。実際に矯正に進むか進まないかにかかわらず、相談して情報を得るだけでも大切な一歩だと思いますので、何か不安やわからないことがあれば、お気軽に受診いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは・ワイヤー矯正/77万円〜
・マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~
※診断料:5万5000円、毎回の処置料:3300円〜5500円
・子どもの矯正/33万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。