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阿久津 聡 院長の独自取材記事

スマイルレディースクリニック

(武蔵野市/吉祥寺駅)

最終更新日:2021/03/22

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吉祥寺駅北口から7分の吉祥寺メディカルモール内にある「スマイルレディースクリニック」。広々とした院内には、白を基調とした清潔感あふれる空間が広がり、優雅なクラシック音楽が自然と緊張感をほぐしてくれるようだ。穏やかな笑顔が印象的な阿久津聡(あくつ・さとる)院長は、大学病院や総合病院での豊富な経験を持つベテランドクター。その経験を生かしつつ、同院ではクリニックならではの強みを生かして患者に寄り添い、ライフプランまで考慮した治療方法を提案している。受診しづらいイメージのある婦人科だからこそ「気軽に行けて、何でも相談できる存在でありたい」と語る阿久津院長に、現在注力していることや、患者への想いを聞いた。
(取材日2020年11月19日)

生理や更年期障害をはじめ女性の悩みに幅広く対応

どんな患者さんがいらっしゃるのでしょうか?

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当院は、幅広い症状に対応する「産婦人科のかかりつけ医」をモットーとしていますので、患者さんのお悩みもさまざまです。診療科別では婦人科の受診が8割、産科が2割といったところでしょうか。年代別では20代~30代の患者さんが最も多く、生理痛が強い、頭痛がするといった「月経困難症」や、生理前のあらゆるつらい症状を総称した「月経前症候群」を中心に、生理不順やおりもの異常などの症状に関するご相談がメインですね。また少し上の世代になると、更年期障害に関する相談も多いです。ほかにも、排卵日を推定するタイミング指導や排卵誘発、漢方処方、人工授精などの不妊治療も行っています。体外授精を希望される場合は専門の医療施設を紹介しています。なお産科では妊娠32週前後までの妊婦健診を行い、分娩施設の紹介もしています。

幅広く対応されている中で、力を入れていることはありますか?

月経困難症の治療は力を入れていることの一つですね。主に低用量ピルや漢方薬を処方しています。一般に低用量ピルは避妊薬として用いられますが、月経困難症に用いるのは「LEP(レップ)」といわれる治療薬。成分は低用量ピルと同様で、卵巣をお休みさせて月経周期におけるホルモン変動を少なくすることにより症状の軽減をめざします。服用すると基本的には4週間ごとに生理が来ますが、生理周期を2ヵ月半から4ヵ月まで調整することも可能です。また避妊に用いるピルには、低用量ピルのほかにアフターピルと呼ばれる緊急避妊薬もあります。これは避妊がうまくいかなかった場合などに、排卵を遅らせ妊娠を回避するためのものです。性交渉後72時間以内の服用が推奨されていますが、少しでも早く受診してください。望まない妊娠を避けるためにも、ためらわずにご相談いただきたいですね。

更年期障害に悩まれている方も多いそうですが、知っておいてほしいことはありますか?

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患者さんにはホルモン補充療法や漢方薬など、治療法はたくさんあることを知っていただきたいですね。私個人としてはホルモン補充療法をお勧めしたいと思いますが、中には使用できない方や使用したくないという方もいます。そのような場合は、一人ひとりの希望や症状に合わせて、漢方薬を勧めることもありますね。仕方のないことだと我慢している方も多いかもしれませんが、その必要はありません。患者さんの症状や要望に合わせて一緒に適切な治療法を考えますので、積極的にご相談いただけるとうれしいです。

将来に備えた子宮頸がんの予防・早期発見にも注力

検診などを通じて病気の予防や早期発見に努めていると伺いました。

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当院では、子宮頸がん・子宮体がん検診と、卵巣がんのチェックを行っています。子宮がん検診は細胞診検査、卵巣がんのチェックは超音波検査が中心で、経腹と経膣の2種の超音波診断装置を導入しています。中でも子宮頸がんは若い世代に増えているので、性交渉を持つようになったら年に1回は受けていただきたいですね。ただし、検診はあくまで病気の早期発見・治療のために行うものであって、予防するためのものではありません。予防のためには子宮頸がんのワクチン接種が推奨されますので、検診と併せてぜひ受けていただきたいと思います。

子宮頸がんワクチンに関しては、副反応を心配する人もいるようです。

ワクチンの副反応が報道されたこともあり、現在、予防接種の受診率は非常に低いのが現状です。一方で、年間多くの方が子宮頸がんを発症しているのも事実。この病気のほとんどはヒトパピローマウイルスの感染が原因とされ、性交渉により感染することがわかっていますので、性交渉を持つようになる前にワクチン接種をお勧めしています。ご存じない方も多いのですが、定期接種の一つで、対象となる小学校6年~高校1年の女の子は公費で受けることができます。当院でも実施しており、待合室の掲示や診察時の案内などを通じて啓発し続けていることもあり、希望者が少しずつ増えてきました。副反応のリスクはどんなワクチンにもありますから、患者さんにはメリットだけでなく、デメリットも含めてきちんと説明しています。まずは正しい知識を得ることが大切です。その上でご自身やお子さんの将来のために、「受ける・受けない」の判断をしていただきたいと思います。

これから出産を考えている人にも興味深い情報ですね。

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将来の妊娠・出産に備え、自身の健康と向き合うことを「プレコンセプションケア」と呼ぶことがありますが、妊娠前に自分の体の状態を知っておくことは大切だと思います。例えば、妊娠前にご自身が風疹と麻疹(はしか)の抗体を持っているかも調べておいてほしいですね。妊娠中は予防接種を受けられなくなるため、事前に確認をすることが重要です。また胎児の成長に大切な栄養素である葉酸は、体調管理の一環として妊娠を希望する段階からしっかりと摂取していただきたいです。ほかにも、感染症や生理周期について、女性として自分の体をどうケアしたらよいかなど、妊娠前に知ってほしいことはたくさんあるので、まずは気軽に話を聞きに来てください。

何でも相談できる産婦人科のかかりつけ医でありたい

妊婦健診も行っているそうですが、工夫されていることがあれば教えてください。

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気になることがあった場合、特に妊婦さんがいつでも相談できるようにしておきたくて、緊急連絡先として私の携帯番号をお伝えしています。「夜間は救急病院に行ってください」と言うのは簡単ですし、実際、勤務医時代にはそういうケースにも数多く対応してきました。でも今はかかりつけ医としての責任上、それはしたくないんです。もちろん状況によって必要であれば総合病院に搬送する手配をしますが、まず私が対応することで、患者さんも安心できるのではないでしょうか。

勤務医時代のお話が出ましたが、開業までにどのような経験をされてきたのですか?

私は生命が誕生するメカニズムに圧倒され、産婦人科医の道を志しました。勤務医時代は順天堂大学医学部附属病院で産婦人科全般の経験を積み、きよせの森総合病院で産科部長を務めながら、無痛分娩にも対応してきました。やりがいはありましたが、一人あたりの診察時間が限られてしまうことも多く、「もっと患者さんとじっくり向き合い、知っておいてほしいことをしっかり伝えたい」という思いが大きくなり、開業を決意しました。当院では予約制を採用しており、混んでいても最低1人10分の枠を設けて、患者さんとしっかり話せる体制を整えています。 ただ当院ではお産はカバーしていないので、出産の瞬間に立ち会えないのは正直寂しくもあります。ただ、妊婦さんの中には産後にあいさつに来てくださる方もいて、勤務医の頃とはまた違った喜びがあります。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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婦人科のことなら何でも相談できる「産婦人科のかかりつけ医」として、今後も地域医療に取り組みたいと思います。若い方々が気軽に受診できる場所にしていきたいですね。月経困難症の中には、子宮内膜症などの疾患が隠れている場合もありますが、排卵が不規則なために生じることもあります。月経困難症を放置すると、子宮内膜症を発症し妊娠しづらくなる可能性があります。ですから、早めの受診でライフプランに合わせた治療を受けることが大切です。初めは婦人科の診察に抵抗感があるかもしれませんが、初診で必ず内診をするわけではありません。診察が必要な場合は時間をかけてご説明します。ご自分を安心させるためにも、まずは受診してほしいですね。小さなことでもじっくりと伺いますので、気負わずにお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

低用量ピル処方/1800~2500円、アフターピル処方/5000~8000円/ブライダルチェック/1万~2万5000円、子宮頸がん検診・子宮体がん検診・卵巣がんチェック・乳がん検診/各5000円、人工授精/2200円

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