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小林 光道 院長の独自取材記事

小林歯科

(千代田区/日比谷駅)

最終更新日:2021/10/12

小林光道院長 小林歯科 main

1984年の開業以来、確かな技術で多くの患者の信頼を得てきた「小林歯科」は、2021年6月に東京ミッドタウン日比谷5階に移転した。5階へ行くと、この建物周辺のにぎやかさを忘れるような静かで落ち着いた空間となっている。日比谷公園の景色を横目に進むと、白を基調とした上品な待合室がある。小林光道院長は大学院では舌がんを研究し、スウェーデンに留学してインプラント治療を学び、大学でも准教授を務めるなど、臨床以外でも豊富な経験を持つ人物。院内には移転前と同様に歯科用CTと歯科技工室を配置し、オールマイティーに診療。快活な人柄が印象的な小林院長に話を聞いた。

(取材日2012年10月11日/再取材日2021年6月14日)

研鑽を怠らず、患者の信頼に応えていくトータルケアを

まずは、この場所に移転をした経緯などを聞かせてください。

小林光道院長 小林歯科1

以前は、NBF日比谷ビルという、旧大和生命ビルの中にクリニックがありました。当院は竣工時からそのビルに入居していたので愛着はあったのですが、ご縁があってこの場所を紹介いただき、ロケーションがすっかり気に入ったので移転を決めました。5階には当院以外には店舗が入っていませんので静かですし、患者さんも落ち着いて受診できると思います。この大きな窓からの眺めも、きっと気に入っていただけると思います。院内デザインは付き合いの長い設計士にお任せしたのですが、患者さんが休むソファーを温かな風合いの布製にするなど、私の希望もいくつか反映してもらっています。

移転後も、診療内容や体制は以前の形を継続しているのですか?

これまでと同様に、虫歯や歯周病の治療から歯列矯正、インプラント治療、メンテナンスまでオールマイティーに診ています。必要があれば私の母校である日本歯科大学に紹介できるよう、連携も取れています。歯科医師もこれまで通り、私と妻の2人体制で、矯正治療は妹が担当してくれています。当院の患者さんの年齢層は幅広く、開業当初から通われている方や他県から飛行機や車で通われる方もいらっしゃいました。移転後も、その患者さんらが引き続き通院してくださっていますね。当院はあまり目立った宣伝はしていないのですが、一対一、人と人との関係性を大切に患者さんと真摯に向き合い、ベストな治療を提供するようにしてきました。これからも、人と人との縁を大切にしていきたいと思っています。患者さんに限らず、スタッフも長く務めてくれる人が多いんですよ。当院に在籍する歯科技工士とも長い付き合いですね。

先生の診療方針について教えてください。

小林光道院長 小林歯科2

患部だけでなく、口全体を診ながら治療を進めます。虫歯だけを治したいと来た方も、他の部分で問題があればそこも治療していきますし、治療後は予防のために来院していただくようにしています。悪いところを見つけて治療していくだけでなく、悪くならないようにしていくことが大切だと患者さんにも伝え続けていますので、患者さんの半数以上はメンテンスのための来院ですね。また、歯科医師たるもの、確かな技術を磨き続けなければならないと、ずっと肝に銘じてきました。歯科治療は薬を出せば治るものではないので、高い技術が求められるんです。当然、その土台として知識が必要で、勉強し続けることも重要。一人でも多くの患者さんを診て経験を積み、スキルアップを図ってきました。

父の影響で歯科医師に。留学で先端の歯科治療を学ぶ

診療の際に、心がけていることはありますか?

小林光道院長 小林歯科3

患者さんに安心していただけるように、レントゲン画像をモニターに映し出したり、頭蓋骨の模型を使いながら、治療の要点をわかりやすく説明するようにしています。実は開院した当初は、結果を出すことに熱心になり過ぎて、治療中は寡黙なタイプだったんですよ。けれども、最近はよく話すようになりました(笑)。経験を重ねて余裕が出てきたのかもしれませんが、患者さんとのコミュニケーションを大切にしながら、治療でしっかり結果を出していくことで信頼関係を築こうと心がけています。最近は医療に限らず、オンラインで完結させていくサービスも増えているようですが、私はやはり対面で顔色や様子を診ながら診療していくことが大切だと思っています。

歯科医師をめざされたきっかけを聞かせてください。

同じく歯科医師であった父の影響で、子どもの頃から歯科医師になりたいと思っていました。もともと手先が器用で、美術も得意でした。その上、負けず嫌いの性格で、何でも一番が良かったんです。高校1年生の時には、アメリカへの留学生に1人だけ選出されたことも。アメリカでは高校2年生のクラスに飛び級で編入して、そのまま卒業しました。日本に帰国してからは日本歯科大学へ進み、大学でもずっと成績は一番でいましたね。大学院の修了後は、スウェーデンに留学。ある企業のバックアップを受けて、ねじ式のインプラント治療を行っている教授のもとで学ばせていただきました。努力している姿は人に見せませんが、陰ではいつも人一倍勉強してきたんですよ。

お父さまも歯科医師だったのですね。

小林光道院長 小林歯科4

父は新橋で歯科医院を開業しておりました。父は私が17歳の時に亡くなりましたが、亡くなる前に開院準備をしていた浜松町の歯科医院を私が引き継ぎ、当院とかけ持ちで院長を務めていた時期もありました。けれども、やはり院長が常駐しているほうが患者さんのためにもいいと考え、数年前に他の先生に浜松町の歯科医院についてはお任せすることにしました。実は、浜松町駅のホームにある小便小僧は、私の父が寄贈したものなんです。当時、浜松町の駅長さんと父が懇意にしていて、「何か駅に訪れる人の癒やしになる、シンボル的なものはないか」と相談を受けたのです。その頃、父の新橋の診療所の庭には、私が生まれた記念碑として建てた小便小僧がありまして、「これはどうかな」と提案したところ、「ぜひに」と。小便小僧は私と同じ歳なので、私が古希になれば小便小僧も同じく古希です(笑)。

健康講座など幅広く啓発活動を行い、地域活動にも尽力

歯科医師としてやりがいを感じるのは、どのようなときですか?

小林光道院長 小林歯科5

患者さんからの信頼を実感できたときですね。「先生に全部お任せします」と言われるのが一番うれしいですね。仕事でアメリカに赴任された方が、わざわざ国際電話で「帰国するので全部診てください」と時間をつくって来院してくださるのもうれしく、やりがいを感じます。また、日本国内でも遠方から信頼を寄せて通ってくださってもうれしいですよね。だからこそ、手は一切抜けません。

歯科医師会の地域活動について教えてください。

歯科医師会の活動として、例えば、九段下に千代田区保健所ができた際、日曜・祝日や年末年始やゴールデンウィークのような長期休暇中に診療する「休日応急歯科診療所」を開設しました。ほかに、区民の方に無料で受けていただく健康講座や、介護予防のための事業「口腔機能向上プログラム」を通した啓発活動にも力を入れています。2010年から千代田区が始めたこの事業は、この事業に参画する歯科診療所で検診や口腔機能体操などのレクチャーを受けていただく取り組みを行っています。また現在、口腔がん検診の制度化をめざして準備を進めており、歯科医師を育成するための講習会も開催しています。当院の診察は9時からですが、7時半には出勤してこういった地域活動のための作業などをしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小林光道院長 小林歯科6

新型コロナウイルス感染症を懸念して通院を控える方もいらっしゃるかもしれませんが、当院はヨーロッパ規格でクラスSの滅菌器を導入し、滅菌も徹底しています。これまでもこれからも、信頼して当院に来てくださる患者さんを最後まで診ていくことを目標としています。どのような些細なことでも口の中に違和感があれば、一度、歯科医院を受診してみましょう。そのためには、自分のかかりつけの歯科医師を見つけることが必要です。当院にもぜひお気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

●インプラント治療/埋入 1本 29万7000円
●マウスピース型装置を用いた矯正/ 上下歯列矯正 104万5000円
●歯列矯正 / 通常ブラケットによる上下歯列矯正 82万5000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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