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四宮 雅博 先生の独自取材記事

しのみやクリニック

(千代田区/秋葉原駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR各線、つくばエキスプレス、地下鉄日比谷線の秋葉原駅から徒歩1分、都営新宿線岩本町駅から徒歩3分という好立地にある「しのみやクリニック」。都心からアクセスが良いため、会社勤めの患者にも通いやすい場所だ。繁華街に近接しているが、通り1本奥まった場所にあるため、患者のプライバシーも適度に保たれている。四宮雅博先生は、ここで20年以上にわたって診察を続ける中で、「患者の身になって考える」ことを常にモットーとしているという。開院の経緯やクリニックの特色、診療方針について話を聞いた。
(取材日2018年3月14日)

病院は、具合が悪い時にすぐに来られる場所であるべき

しのみやクリニック開院までの経緯を教えてください。

1

順天堂大学医学部大学院を卒業後、順天堂大学精神神経科講師を経て、1994年に開業しました。妻と順天堂の後輩の3人で診察しています。個人のクリニックで、日本精神神経学会精神科専門医が3人在籍しているところは珍しいと思いますね。3人いることで、医師の負担を減らし、質の高い医療を提供していきたいと考えています。3人ともそれぞれ個性があり、治療の方針もそれぞれです。患者さんもいろいろなタイプな方がいらっしゃって、医師ごとに患者さんのカラーのようなものがあるのは不思議ですね。

予約なしでの診察も可能と聞きました。

はい、その通りです。できれば電話していただいたほうがよいのですが、予約なしで突然来られても構いません。病気というのは、「来週の何時に病院に行けば大丈夫」というものではなく、「今、その時がつらい」というものですよね。医師は、患者さんがつらいときにすぐ診察しなければいけないというのが私の考えです。ここでは、専門医が3名いますから、急にいらした方でも診察が可能なんです。「来る患者さんはすべて診よう」というのが当院の方針です。不調があったときに、すぐに治療するかどうかで、その後の結果が大きく変わることもあるので、患者さんが来たいと思ったときにすぐ受けられるようにしています。

診療科目について教えてください。

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精神科、心療内科全般です。「この病気は診られない」とか、「あなたは病気ではないから診ません」というようなことは言いません。そういうことは、医師は言ってはいけないと思っています。何科に行けばよいのかわからないという患者さんも、まずは来ていただければ、相談に乗ります。手術が必要だったり、ここにはない専門的な設備が必要な患者さんは、順天堂大学附属病院などの近隣の医療機関をご紹介します。

「病を診る」のではなく「人を診る」の精神で

どんな患者さんが多くいらっしゃいますか?

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最近はうつ病の若い方が多いですね。平日昼間でも、働く世代の方がたくさん来院します。症状は皆さんさまざまです。「何となく眠れない」と言って受診する方から、重い症状で、ご家族がやっとの思いで連れて来るという方もいらっしゃいます。うつ病以外で多いのは、認知症、てんかん、発達障害や近年ではADHDも増えています。

うつ病の治療について、方針などがあれば教えてください。

まずは「必要最低限の活動で」ですね。うつ病になるということは脳が疲れているのだから、脳を休めることが第一です。人間は、特別何かしなくても、起きて生活するだけでも脳を使っています。ですから、何もしないでできるだけ脳を使わないことです。とはいえ、何もするなと言われても難しいと思うので、「なるべく木や川のそばを散歩しなさい」というようなことはよく言います。

どのような症状になったら、病院に行くべきでしょうか。

それは一概には言えません。ある人にとっては何でもないようなことでも、ある人にとってはつらいのです。一方で、一般的にはつらいことでも、我慢できてしまう人もいます。病気というのは、「ここからが病気」という線があるわけではありません。「つらかったら来る」で良いはずですし、そのために予約なしでもOKにしているのです。駅から1分の場所にあるのも、患者さんがつらい時にすぐに来られるようにという考えからです。

薬の処方についてはどのような方針ですか?

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薬を処方する、しないについても一概には言えません。「この病気だからこの薬」なんてことはおかしいんですね。大事なのは、目の前の患者さんを見ることです。目の前の患者さんの身になって、その患者さんの病気の状態が薬を必要としているなら処方箋を出しますし、必要ないと考えれば出しません。同じ患者さんは2人として存在しません。その人の病気はその人のものであって、「何病の人」というのが存在するわけではないんです。ですから、「この病名の人にはこの薬を出す」という考え方はしていません。特に、高齢者の場合は、他の薬をいろいろ飲んでいることが多いので注意しなければなりません。「この患者さんを良くするためにはこの薬がどうしても必要」という処方が基本ですね。

認知症やてんかんなどにも専門知識と誠意を持って対応

認知症について、教えてください。

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認知症の人の心の中にアプローチするのは難しいことなんですね。患者さん本人もご自身の状態について、よくわからないながらも少なからず不安を抱えているのではないかと思います。また、私はご本人への認知症の告知については、しない方針です。いろいろな考え方がありますが、私の考えでは、患者さんの気持ちを考えたら、とてもできないと思っています。決定的な治療法がないのが現状なので、一通り検査を終えた後は、ここに来ている間だけでも楽しく元気に過ごしてもらいたいという気持ちで接しています。患者さんの中には、治療をしていることもよくわかっていらっしゃらない方もいますが、そういった方が少しでも笑ってもらえればと思っています。例えば、患者さんの肩をもんであげることもあるんですよ。人から触られることで安心してリラックスすることもあるのです。

てんかんについて教えてください。

ここで一緒に医師をしている私の妻がてんかんを専門としています。てんかんの専門病院は都内でも少ないので、患者さんは多くいらっしゃいます。難治性てんかんの治療をはじめ、てんかんに付随して起こる社会的葛藤やうつ病などの心の問題に対しても積極的な対応を行っています。てんかんという病気は、いつ発作が起こるかわからない。患者さんはそのことに不安を抱えつつ、世間の目と戦っているのです。てんかんを診る医師は、そこをしっかりと理解しないといけないと思っています。手術が必要な場合は、順天堂医院の脳神経外科に紹介しています。必要に応じて、適切な機関へと橋渡しをするので患者さんには安心していただきたいと思います。

ところで、診察室ではずっとクラシック音楽がかかっているのですね。

これは実は、患者さんのプライバシーを守るためにかけています。診察室の話し声が待合室に漏れてしまうと良くないので、クラシック音楽をかけて音消しをしています。音楽だけでなく、診察室をなるべくくつろげる雰囲気にしようと配慮しています。患者さんがここで、落ち着いた気持ちになれればいいと思っています。

最後に、プライベートについて伺います。何かご趣味はありますか?

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絵を見るのが好きですね。忙しくてなかなか行けませんが、美術館へ行くのは好きです。美術館へ行って散歩して、というのが、私の好きな休日の過ごし方ですね。

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