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榎本慶子 副院長の独自取材記事

榎本歯科医院

(千代田区/半蔵門駅)

最終更新日:2020/04/01

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東京メトロ半蔵門線半蔵門駅から徒歩1分、有楽町線の麹町駅からも徒歩圏内にある「榎本歯科医院」。開院は1939年と古く、実に80年近くの歴史を持つ。皇居にもほど近く、古くからの屋敷町として知られる麹町は今、官公庁やオフィス、マンション等が数多く立ち並ぶ。そんな麹町の発展ととともに歩んできたクリニックの副院長をつとめるのは、榎本慶子先生。ニコニコと明るい笑顔が印象的で、患者からの信頼も厚い優しい女性だ。専門は歯周病。社会の高齢化が進む中、歯周病対策は喫緊の課題として重要性を増すはずだ。お年寄り世代の多い千代田区において、榎本先生の存在は心強い。老舗クリニックを支える榎本先生に、街のホームドクターとしての苦労ややりがいについて語ってもらった。
(取材日2014年3月20日)

地元で生まれ育った4代目、遊び場は皇居!?

歴史のある歯科医院と伺いました。

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曽祖父が開院したと聞いていますから、私で4代目になります。子ども時代には皇居外苑や靖国神社でよく遊んだものです。また当院の近くに平河天満宮があり、春に行われるお祭りの露店で型抜きなどをするのが楽しみでした。当時は大きなお屋敷が多く立ち並んでいましたが、現在はほとんどマンションに建て替えられ街並みも変わっています。その一方で、皇居をはじめ千鳥ヶ淵、靖国神社など自然も多く都心でありながら季節の移り変わりを感じられる街という印象を持っています。

歯科医師をめざしたのは、ご家族の影響でしょうか?

父方は曽祖父から、母方は祖父から代々歯科医師の家系で、両親ともに歯科医師でしたので、幼少のころから当然のように「両親のような歯医者さんになる」と考えていました。姉も歯科医師として大学病院に勤務しています。現在はそれぞれの立場で、お互いに情報交換やアドバイスを求めることもあり、とても励みになります。また、祖父や両親・姉と同様に、私も大学卒業前に専攻する分野を模索し始めました。現在団塊の世代が定年を迎え、高齢者社会に突入しています。この時代に、患者の皆さまのお役に立てること、また、問題になってくることはなにかを私なりに考えたとき、歯周病学を専攻しようという結論に達しました。そして大学を卒業しインターンを終え、歯周病専攻の大学院へと進学しました。

どのような大学生活だったのでしょう?

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小さいころから海が好きだったこともあり、友人と海に遊びに行くことが楽しみであり息抜きでした。その中で海の中を見てみたいという欲求からスキューバダイビングのライセンスも取得し時々潜りにも行っていました。海の中にいると、本当に幸せな気分になり、何とも言えない解放感が味わえます。また幼少のころからヴァイオリンを習っていた影響で、家にこもってクラシックを聴きながら本を読むことも癒しになりました。もちろん、お友達とワイワイ飲みに行く機会も多かったと思います(笑)。今は子どもたちが小さいですから、お弁当を持って、北の丸公園などへ家族でお散歩に行くことが、最近の休日の楽しみとなっています。穴場のお散歩コースが知りたいときは、遠慮なくおたずねください。

地域の予防意識を高める、街のホームドクター

患者の来院動機は?

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一番多いのはお知り合いを通じてというケースでしょうか。地元の方が代々ご家族で来院されていて、お知り合いをご紹介してくださることもしばしばあり、感謝しています。また場所柄、ビジネスマンや公務員、法律関係の方が多く、近隣施設の方もいらしてくださいます。遠方からわざわざ足を運んでくださる方も多くいらっしゃいます。

地域的な特徴はありますか?

予防への関心が高いことだと思います。皆さん定期検診を受けに来てくださいます。必要に応じてデジタルX線検査や口内写真の撮影を行い、治療プランをご提案しています。自宅でできるメンテナンスに関心があれば、複数のハブラシを使ったブラッシング、口の運動が軽やかになるマッサージなどセルフメンテナンスについてもお話しします。高齢者の方は、唾液の分泌量が少なくなることで、口の渇きや細菌の繁殖につながるケースもありますので、唾液が出るようなツボや補助薬などもご紹介しています。また、お仕事や育児などで忙しく、お口の中のこまかいケアまで手が回らない方には「検診を定期的に受けてください」とお願いしています。悪いところを早期に発見・治療することはもちろん、お口の中をきれいな状態で維持することができるため、虫歯や歯周病にかかるリスクも減ってきます。ついつい足が遠のいている方も、ぜひ一度おいでいただければと思います。

一言で言うと、どのような歯科医院なのでしょう?

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「街のホームドクター」でありたいと思っています。人によって、治したい部分や調子が悪いと感じるところはさまざまで、中には歯をきちんと磨いても虫歯や歯周病になってしまう方もいらっしゃいます。また、お仕事や身体の都合でできるだけまとめて治したい方、逆に治療時間を短く回数を重ねて来院を希望される方など、それぞれの生活パターンによってご希望もさまざまです。足の悪い方には専用エレベーターをご用意し、身体上の都合から来院が難しい方には訪問診療も対応しています。病気だけを見て画一的に治療を取り扱うのではなく、身体的な特徴、生活パターンなども含めて総合的に判断し、ご相談しながら、忠実に丁寧に、治療を進めていければと考えています。できないことを無理に施術するわけにはいきませんが、まずは、どんなことでもご相談ください。

歯周病のプロが勧める知っておいてほしいポイントとは

歯周病を専攻されたそうですが何かアドバイスをいただけますか?

「虫歯と歯周病は、違うもの」ということです。同じ歯の病気なので、似たようなイメージを持たれる方も少なくないと思います。しかし虫歯が歯という部位に生じた器質的な疾患であるのに対し、歯周病は体全体に関係する生体的な疾患です。歯周病はプラーク(歯垢)中の歯周病関連細菌の毒素が歯周組織を刺激し、歯肉の炎症を起こし、歯を支えている骨を溶かしていく病気です。加齢とともに、その歯周病の原因菌の種類は増え、免疫反応にも影響してくると言われていますので今まで歯医者に縁がなかったような方でも、突然発症することがあります。原因となるのは加齢のほかにも、仕事の疲れやストレスなど実にさまざま。若いうちから進行する方も少なくありません。成人式をきっかけに、定期検診を受けるような習慣を身につけていただけるとうれしい限りです。虫歯も含めると子どものうちから続けてほしいですね。

ほかに力を入れている点はありますか?

先ほども少しお話ししましたが、トータル的に物事をみて判断し診断・診療をしていくことを心がけています。いくら良いかぶせ物を入れても土台がグラグラしたままだと長持ちしません。そのような意味で歯周病や根の治療は基本としてとても大切です。また昨今は審美的なニーズやメタルフリーへの関心も高まっています。今は情報社会ですから流行りのものに飛びつきオーバートリートメントになりがちですが、私は人間の生活の基本は「おいしく咬めること」だと考えています。かつては寝たきりの患者さんに対しチューブなどで栄養分を補給していましたが、今ではQOL(Quality of life)の観点から「自分の力で食べること」を重視するようになってきています。おいしくものを食べられることをまず基本目的とし、そこから更に、審美等それぞれのニーズに合わせた治療を丁寧に行っていくようにしています。

最後に読者へメッセージをお願いします

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「歯の治療」は怖くて煩わしいものだといわれています。当院では「お口の管理」も全身に関わる大切なことだと認識し、皆さまのお口の中を拝見しています。小さなことでも聞いていただき、怖がらず、気負わずにいらしていただければと思います。2016年に行った全面改装により、皆さまにより快適にご来院していただけるようにいたしました。特に診療面では、マイクロスコープ(顕微鏡)治療の導入を行い、肉眼では見えない歯根の中や歯石、汚れなどを丁寧に確認しながら、今まで基本理念としていた丁寧な治療をより正確に行えるようにしております。また、専用エレベーターを設置し、身体のご不自由な方やご高齢の方でも無理なくお越しいただけるようにしております。80年近く続けられたのも皆さまのおかげ、引き続き100年をめざして、今まで通り、地域に密着した、人の顔が見える診療を継続していきたいと思っています。

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