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作田 優子 院長、作田 学 先生、坂井 晶子 先生の独自取材記事

一口坂クリニック

(千代田区/市ヶ谷駅)

最終更新日:2020/09/28

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市ヶ谷駅から歩いて5分ほどのビルに「一口坂クリニック」はある。院内には花や風景の絵が掛かり、ピンクを基調としたやわらかな雰囲気は、作田優子院長の人柄を表しているようだ。作田院長は精神神経科、心療内科が専門で、病院勤務時代よりさまざまな症例の経験を積んできたベテランのドクター。現在は夫で神経内科が専門の作田学先生、娘で循環器内科が専門の坂井晶子先生が加わり、3人体制で、心も体も対象とした全人的な診療を行うことをモットーとしている。「患者さんは一人ひとりバックグラウンドが違いますので、じっくりお話を伺うため診療には時間をかけています」と落ち着いた口調の作田院長。ダンディで穏やかな学先生、優しい印象の晶子先生とともに、普段の診療姿勢や患者への思いを聞いた。
(取材日2020年3月19日)

精神神経科、心療内科に加えて神経内科、循環器内科も

開業のきっかけや来院される患者について教えてください。

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【作田院長】開業前は、出身の東京女子医科大学をはじめ夫の実家の精神病院で診療を行っていました。3人の子育てが一段落したとき、娘が「好きなように生きたら?」と言ってくれて開業を考えるようになったんです。市ヶ谷は自宅からもそう遠くなく家庭と両立できると思いました。当院はオフィス街にありますので、患者さんは働き盛りの年代の方も多くいらしています。私の専門は精神神経科、心療内科ですが、眠れない、食欲がない、動悸がある、便秘など内科疾患のような症状の方も来られますね。心と体は一体ですので、心が不安定だと体にも影響が出てくることがあるのです。残業が続き、睡眠時間が少なくなり、疲れが蓄積され、頑張っているのに成績が上がらず上司に叱られて自信をなくす、というふうに崩れ落ちるように不安定になっていく方は少なくありません。そんな状態が続いて不眠や摂食障害などの症状が出て初めて受診されるケースも目立ちます。

このたび、学先生、晶子先生が加わられ、診療の幅が広がりました。

【晶子先生】私は東京女子医科大学病院の循環器内科で20年ほど、現在も外来医長として勤務を続けています。当院では循環器の疾患はもちろん、高血圧や脂質異常症、糖尿病など生活習慣病についてもしっかり診療させていただきたいと思っています。血圧や動脈硬化の状態のチェック、各種検査を行い、何かあればすぐに東京女子医大にご紹介することもできます。「胸が痛い感じがする」「動悸がする」など循環器系の病気を心配して来られる患者さんの中には、ストレスや悩みなどを抱えていて心療内科の領域になるだろうという方も結構いらっしゃるのです。精神面からも内科の面からも患者さんを診られることが当院の強みかなと思います。

学先生のご専門についても教えてください。

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【学先生】私は、脳や脊髄、神経、筋肉の病気を診る神経内科が専門です。長らく東京脳神経センターに勤務し、脳卒中や頭痛、パーキンソン病の方を診てきました。実は神経内科の患者さんにも、精神神経科や心療内科の分野に関わるのではと思われる方が多いのです。われわれ3人の医師が情報を共有し密に連携できるという点で、“無敵”の体制ではないでしょうか(笑)。娘が大学病院に所属していることで、先進の知識や治療法を随時取り入れることができるのも大きいですね。

患者それぞれに適したアドバイスや治療に尽力

診療において大切にされていることを教えてください。

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【作田院長】約40年の間、患者さんを診てきましたが、皆さん一人ひとりバックグラウンドが違います。悩み方、不調の感じ方は人それぞれですので、まずはお話をしっかりお聞きし、具体的に症状を把握することを大切にしています。患者さんは不安を抱えていらっしゃるのですが、多くの場合、それは一時的なものです。心の症状は、治っていく過程がゆっくりですが必ず元に戻ると考えています。中には「気の持ちようが弱いから」と自分を責める方もいらっしゃるのですが、そんなことはありません。私はいつも「精神だけを患う疾患はない」とお話ししています。心と体はつながっているので、気分を落ち着かせてくれる薬や眠れるようになる薬などを適量服用し生活習慣を見直すことにより、徐々に精神面も良くなっていることに気づかれると思います。患者さんが安定して日常生活を送れるようになるまでサポートしていくことが私の役目ですね。

学先生のお考えについてもお聞かせください。

【学先生】患者さんそれぞれに適した、テーラーメイド医療を心がけています。同じような症状だからといって同じような薬ではだめで、訴えや症状に応じて薬も変えなければいけません。実際に同じ薬でも、患者さんがすべて同じような経過で治っていくわけではないのです。一人ひとりの症状に最も良いと思われる方法を考えて治療していくことが大切です。脳卒中後の経過を診ていくことも大事で、二度と起こさないように、血圧を安定させる、コレステロールの値を良い状態に保つ、血糖値を正常化させる、ということにも配慮しています。そのため薬のみに頼らず、散歩など軽く体を動かすことをお勧めすることもありますね。また禁煙指導にも力を入れています。実は私自身かつては喫煙者でしたので、自分の経験をふまえてお話しさせていただきます。

晶子先生はいかがですか?

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【晶子先生】父の言うテーラーメイド医療とはまさにそのとおりだと思います。大学病院と違って地域にいる開業医ということで、じっくり患者さんと向き合う時間を大切にしたいです。一人ひとり、生活環境も習慣も違いますので、よくお話を伺い、女性ならではの視点でもって、よりきめ細かに全人的な診療を行い、アドバイスができたらと考えています。また治療のみならず、血圧などの健康管理や生活習慣の改善についてもお話しし、脳や心臓の大きな病気を未然に防ぐ一次予防、さらに二次、三次予防にも取り組んでいきたいです。予防においても治療においても精神面のサポートはとても大事で、院長の存在は大きいと思っています。

予防や早期発見・治療に努め、地域に貢献

精神神経科や心療内科を受診すべきときというのは、どのようなときですか?

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【作田院長】仕事で疲れていても休日に仕事から離れてゆっくりすればリフレッシュできて元気になれた、という状態だったのが、休んでも一向に体調が回復しないというときは、ご自分が思っている以上に症状が進んでいる場合がほとんどです。精神神経科・心療内科の病気も、一般内科と同様に早期発見、早期治療が重要です。不調がしばらく続いたり、眠れないといった症状が気になったりした段階で、早めにご相談していただければと思います。
【晶子先生】ちょっとした体調不良、気になる症状などでも、どうぞお気軽にお越しくださいね。

精神的な悩みに対しての治療はどのように進むのでしょうか?

【作田院長】同じ病名でも100人の患者さんがいたら100通りの治療方法がありますので、一人ひとりの方に時間を取り、真摯に向き合って治療法を考えていきます。先に、バックグラウンドもお聞きすると言いましたが、それは根掘り葉掘り聞いて「これが原因でこうなった」と原因探しをするということではありません。どのような生活をしてどのような環境で心が疲れてしまったのか、お話を聞きつつ寄り添っていくということなのです。例えば「上司が苦手」「家族が嫌い」と言って、その人たちを排除していく考え方では自分が生きていく幅を狭め苦しくなります。段階を踏んでゆっくり治療をしていく中で、「あの人はあの人、私は私」という考え方ができるようになるといいですね。また、お薬は院内処方ですので、物理的にも心理的にも負担を少なく感じていただけるのではないでしょうか。

今後の展望についてお聞かせください。

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【作田院長】この地で、できるだけ長く診療を続けていきたいと考えています。医学は日々進歩していますが、人間そのものは変わりません。これまでと同じように丁寧な医療を提供し、患者さんを健康で安定した方向に導いていくことが私の医師としての使命です。「来てよかった」と思っていただけるように力を尽くしていきたいと思います。
【学先生】高齢化により脳卒中の発症自体は増えていますが、本来は病気になってからの治療ではなく、予防が大事です。診療の中でそのこともお伝えしていければ。これからも患者さん全体を診る全人的な治療を行い、内科的にも精神的にもサポートできるという当院の強みを生かして、皆さんの健康づくりに貢献していきたいと思います。

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