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岡本 浩 院長、竹内 泰子 理事長の独自取材記事

TOKYO歯周&矯正クリニック

(中央区/人形町駅)

最終更新日:2024/06/18

岡本浩院長、竹内泰子理事長 TOKYO歯周&矯正クリニック main

「TOKYO歯周&矯正クリニック」は、スウェーデンのイエーテボリ大学で学び、歯周病治療に精通した岡本浩院長が開業。同じく同大学に留学経験があり、矯正から歯周病治療まで広く行う竹内泰子理事長とともに、スウェーデンスタイルの予防歯科を中心に、歯周病治療、定期検診、プラークコントロール、矯正を柱に診療を行っている。岡本先生は日本におけるスウェーデンスタイルのパイオニア的存在であり、同院でもその考えに基づく予防を実践している。将来を見据えたメンテナンスを行う歯科衛生士を含めたチームでのアプローチも大切にしている両先生に、スウェーデンスタイルの特徴や予防歯科について、そして日々の診療への想いも聞いた。

(取材日2022年12月16日/情報更新日2024年4月19日)

予防歯科中心のスウェーデンスタイルの診療を提唱

スウェーデンスタイルの診療とはどういったものですか?

岡本浩院長、竹内泰子理事長 TOKYO歯周&矯正クリニック1

【竹内理事長】スウェーデンで1968年頃から行われている、患者中心型の予防歯科を視野に入れた歯科医療です。私たちはその歴史を学び、早くから実践してきました。スウェーデンスタイルには、大きく4つのポイントがあります。1つ目は定期検診、2つ目はプラークコントロール、3つ目は疾患の早期発見、そして4つ目がフッ素の活用です。スウェーデンスタイルの診療は、削ったりかぶせたりする治療は生涯で1回だけを理想とし、何十年にもわたって再治療をすることが少ないという特徴があります。そのため虫歯や歯周病の治療とともに、予防のための定期受診を併せて行うことが常識という非常にスマートな考え方です。しかし、日本は定期検診が根づいていない上、痛みがなければ歯科医院には行きたくないという人が圧倒的です。ですので日本でももっと正しい予防歯科を浸透させたいという想いで定期受診を強くお勧めしています。

現在はどのように予防に取り組んでいますか?

【竹内理事長】当院では、世界で取り組まれているプロジェクトである予防システム、GBTを導入しています。GBTとは、歯を治療するだけでなく、歯を守るための予防を実践する世界基準のシステムで、患者さんの意識が変わると結果として予防につながるという考え方を大事にしています。予防というとエアフローを使用することが前面に出されがちですが、道具はあくまでツール。それを用いる歯科医師、歯科衛生士の理解がなければ、正しい予防にはつながりません。10年ほど前にロンドンで開かれた会議をもとにGBTの手順書が作成されており、私も考案者の一人です。ヨーロッパでは当たり前のシステムですが、日本での広がりはまだまだです。スウェーデンで始まった歯科医療を、もっとシンプルに提供していくため、現在は歯周病や予防歯科に取り組む企業と連携しながら、患者さんだけでなく歯科医院および近隣の企業への啓発活動も行っています。

他院との違いはどういったところにあるのでしょうか?

岡本浩院長、竹内泰子理事長 TOKYO歯周&矯正クリニック2

【竹内理事長】当院では、入れ歯を入れないお口をめざしています。そのために入れ歯の近道となり得る歯を削るなどの治療はできる限り避け、お口の中の管理に力を入れています。しかし、日本では削るのが当たり前の時代が長かったので、定期検診に行くと悪い場所を目を皿のようにして見つけ、削って治療することが多いのです。予防、予防と言いながら、それでは予防になりません。初期の段階で歯科衛生士が悪い場所を見つけて、予防を最優先にして穴が開くような虫歯への進行を防げれば、治療をする必要もなくなります。そういった歯科衛生士の専門性を重視したトレーニングをしていることも当院の特徴です。加えて、患者さんの口の中の悪い部分を探すのではなく、良い部分を見つけた上でメンテナンスによってその状態の持続に努めていることも大事にしている点です。

自由診療だからできる時間をかけたプランニングを

日々の診療で大切にしていることはありますか?

岡本浩院長、竹内泰子理事長 TOKYO歯周&矯正クリニック3

【竹内理事長】治療方法は今の時代は1つではありません。新しい情報がたくさんあり選択肢が増えているので、目の前の患者さんに合った治療プログラムを作成しています。ですので1人の患者さんに対して最低でも3~4つの治療方法をご提案するのが当院の特徴です。患者さんがこうしたい、それは嫌だ、とおっしゃることにきちんと耳を傾けて、そこからいろいろな方法を選択し、話し合うことを重視しています。診断をして治療計画を立て、話し合いをするということに惜しみなく時間をかけられるのは、保険診療にはない自由診療の良さだと私は考えています。

どのような人に受診してほしいですか?

【岡本院長】私たちの考え方や提供した情報、診断について納得して、治療に協力してくれる人と一緒に歩んでいきたいと思います。
【竹内理事長】岡本先生のおっしゃるように、当院の診療の柱の一つである歯周病治療は、歯科医師や歯科衛生士だけでなく、患者さん自身の果たす役割も大きいと考えています。ですから、患者さん自身に良くなりたいという気持ちがあることが大事。そこを理解して患者さんと歯科医師・歯科衛生士との二人三脚で治療に取り組むことがポイントですね。お任せではなく一緒に歩んでいく。患者さんに寄り添い、口の健康には自信ありと言ってもらえるようにお手伝いすることを心がけています。

患者さんに接する際に気をつけていることはありますか?

岡本浩院長、竹内泰子理事長 TOKYO歯周&矯正クリニック4

【竹内理事長】患者さん自身に自分のお口の状態を知っていただくため、できるだけ多くの情報を提供して質問にお答えすることです。インフォームドコンセントということで、とにかくサインや同意書を求めがちですが、私たちはその前の過程を大切にしたいと思っています。
【岡本院長】歯科医師になって50年ほどになりますが、若い頃は経験と知識不足のため多くの失敗もしました。今でもふとその時のことを思い出すと心が暗く、悲しくなります。そこで思うのは、ベストを尽くして治療をしても思いどおりにいかないことはもちろんあるということ。だからこそ歯科医師は常に一人ひとりの患者さんに真剣にしっかり向き合って生涯研鑽を積むべきだと思います。

歯周治療と予防を身近に。生涯にわたり健康をサポート

診断に迷うときや、見解が分かれたときはどうされるのですか?

岡本浩院長、竹内泰子理事長 TOKYO歯周&矯正クリニック5

【岡本院長】その場合、納得いくまでディスカッションします。診療方針に自分の個性や得意な治療の流れが反映されがちですが、それが患者さんの利益になるかを話し合います。経験が少ないと判断に迷うこともありますが、われわれはディスカッションを深めることで、さらに良い診療方針を見つけ出そうと努力し合っています。
【竹内理事長】最終的に選ぶのは患者さんですが、いろいろな考え方があることも知っていただきたいので、私たち2人ももちろん、専門家である歯科衛生士も含めて患者さんのためにチームでのアプローチを重視しています。私たちも歯科衛生士も、歯科医療を通じて患者さんに寄り添い、将来を見据えた介入を心がけています。

今後、積極的に取り組みたいことはありますか?

【竹内理事長】歯科衛生士が活躍する環境づくりを心がけています。日本では歯科衛生士は歯科助手と同様に扱われることも多いですが、それは非常にもったいないことです。予防歯科を進めるにあたり、専門職である歯科衛生士の力なしで成功することはありません。歯科医師と歯科衛生士のそれぞれの役割を明確化し、世界レベルに合わせた育成をめざします。また、当院は年配の方の矯正を得意としています。現在、当院で矯正を行う最高齢は80歳代です。矯正は若い方がするものと思われがちですが、歯並びが悪いとお手入れも難しくなりますから、年配の方にも健康のためにお勧めしています。入れ歯やインプラントしか方法がないと診断を受けた場合でも、矯正という手段があることを知っていただきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

岡本浩院長、竹内泰子理事長 TOKYO歯周&矯正クリニック6

【岡本院長】若い歯科医師には、ぜひ歯周病に精通する良い指導者に出会い、予防を中心とした歯科医療が可能なことを学び、実践してほしいですね。
【竹内理事長】歯周病治療、定期検診、プラークコントロール、矯正を柱とする歯科医療を提供し、歯周病治療と予防を身近なものにしたいです。そして、ご家族を含めて生涯にわたって健康づくりのお手伝いをします。歯磨きをきちんとしていなかったから歯科医院に行きにくいという方も、怖いと思わずに思い切ってお口の検査を一度は受けていただきたい。来て良かった、去年より今年のほうが良かったと思える、先が見える診療を心がけておりますし、実感していただける自信もあります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

初診料/5500円
再診料/1650円
クリーニング/1万8700円
矯正/80万円~
歯周病治療(プラークコントロール)/33万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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