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骨接ぎの伝統に基づくリハビリテーションで
より良い生活をめざす

名倉整形外科

(中央区/三越前駅)

最終更新日:2025/05/13

名倉整形外科 骨接ぎの伝統に基づくリハビリテーションで より良い生活をめざす 名倉整形外科 骨接ぎの伝統に基づくリハビリテーションで より良い生活をめざす
  • 保険診療

骨折や脱臼の予後は、受傷後早期の速やかで確実な整復にかかっている。骨折では早期にずれている部分を適切な位置に戻すことにより、その後の回復やリハビリテーションがスムーズに進み、痛みや違和感のない快適な日常生活を取り戻すことが望めるからだ。逆に、骨が本来の位置からずれた状態で時間が経過すると、変形が残ったり、可動域が制限されたりして日常生活に影響を及ぼす可能性がある。江戸中期から「骨接ぎの名倉」として人々の健康を支えてきた「名倉整形外科」では、経験豊富なスタッフが骨折・脱臼の整復やリハビリを担当している。可能な限り手術を回避し、保存療法で回復を図るための早期治療・リハビリについて、名倉武雄院長に聞いた。

(取材日2025年4月17日)

迅速で適切な初期治療を行い、できるだけ手術をせずに骨折や脱臼からの回復をめざす

Qまずは名倉整形外科のリハビリ体制について教えてください。
A
名倉整形外科 穏やかな口調でわかりやすく説明してくれる名倉先生

▲穏やかな口調でわかりやすく説明してくれる名倉先生

当院では、常勤スタッフ3人とヘルプで来てくれるスタッフ1人が骨折・脱臼の初期治療とリハビリを担当しています。僕が診察して、処置やリハビリが必要だと判断したら、スタッフに指示をして対応してもらうのが通常の流れですね。当院の特色は、「正確な整復」のために力を入れていることです。整復とは骨折や脱臼を元に戻す手技のことで、正確に行うことは多くの経験と高い技術が必要です。場合によっては、患者さんの受診時の様子やエックス線写真を見て、スタッフから「先生、整復が必要ではないでしょうか」と言ってくれることも少なくありません。

Q柔道整復師さんも在籍されているそうですね。
A
名倉整形外科 痛みや体に異変を感じたら、早めの受診を

▲痛みや体に異変を感じたら、早めの受診を

はい。柔道整復師は、阪神淡路大震災で活躍したことがよく知られています。東日本大震災でも被災地に駆けつけた柔道整復師が、懸命に活動したことを耳にした方も多いでしょう。僕自身は整形外科の医師として、救急の現場で応急処置を数多く経験してきました。通勤途中に転んで手首をついた、肩に大きな負担がかかって痛むといったビジネスパーソンが当院が多く受診されますが、早期であるほど負担が少ない治療が見込めますので、我慢せず受診してほしいです。

Q迅速に、良質な初期治療をすることが非常に重要なのですね。
A
名倉整形外科 一人ひとりに合わせた検査や治療を丁寧に行う

▲一人ひとりに合わせた検査や治療を丁寧に行う

初期治療のレベルは、患者さんの人生を決めるといっても過言ではありません。特に整復は、担い手によって大きな差があります。最初に適切な整復が行われないと、骨折部がすぐにずれたり、曲がったままくっついたりします。そうすると、手術しか改善につなげる手立てがないのです。手術になると1週間ほど入院が必要で、仕事や家庭との両立に悩む方が多いですし、固定のために金属を入れるリスクもあります。すぐに適切な整復ができれば、しばらくギプス固定が必要ですが仕事を休まずに通院で治療できることも可能ですので、できるだけ手術をせずに済むようサポートしていきたいと思っています。

Q骨折・脱臼の治療やリハビリでどんな点に気を配られていますか。
A
名倉整形外科 適切で迅速な処置で患者の快適な生活をサポート

▲適切で迅速な処置で患者の快適な生活をサポート

やはり手術を回避する点を重視しています。椎間板ヘルニアや五十肩などは、早期に正しいリハビリを始めれば順調に痛みが和らぐことが望め、スムーズな回復が見込めるんですよ。もちろん、骨折や脱臼でも明らかに手術が必要な場合は速やかに適切な医療機関を紹介しますが、「手術しなければならない」の判断はスタッフも交え、慎重に行っています。僕が診て「これは手術かな」と思う患者さんでも、週に1度のカンファレンスの場でスタッフから「先生、これは保存療法が適切かもしれませんよ」とアドバイスをくれるようなスタッフがそろっています。他院で手術しかないと言われた方も、一度ご相談いただきたいですね。

Qリハビリのモチベーションを維持する工夫を教えてください。
A
名倉整形外科 安心して通院できる工夫と通いやすい雰囲気づくりを心がけている

▲安心して通院できる工夫と通いやすい雰囲気づくりを心がけている

大きく2つあります。1つは、できるだけゴールを明確にすること。「とりあえずやってみて」と言われると、先が見えなくて嫌になりますよね。僕は、例えば腰の椎間板ヘルニアなら「1ヵ月を目安にけん引すれば、痛みが半分になることが望めますよ」と目安を伝え、リハビリの経過を見ながら、また道しるべを示していくようにしています。もう1つは、「江戸のほねつぎ」として江戸っ子気質を引き継ぎ明るくシャキシャキと対応すること。整形外科疾患は、基本的に治療の結果が目に見えるところが良いところ。患者さんも「転んじゃって」と明るく受診する方が多いですから、僕たちも前向きに接し、ポジティブな気持ちを盛り上げています。

ドクターからのメッセージ

名倉 武雄院長

さまざまな経験と技術を持った人がそれぞれの専門分野で活躍することは、速やかな回復を助けるためにも、効率的な診療のためにも非常に有意義です。院内ではもちろん、地域全体でそうした連携ができれば、手術をせずスムーズな日常生活へと導ける患者さんを増やすことができるでしょう。日本橋近辺には、当院で修業して開業したOBがたくさんいて、地域で無理なく治療を継続できる体制を構築できています。診断と初期治療を当院で行った後、近くの通いなれた医院でリハビリを続けるなどの連携も可能です。代々受け継がれてきた名倉のDNAを受け継いだ仲間たちとともに、患者さんにとってメリットのある地域医療を実現していきたいですね。

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