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吉原 小百合 院長の独自取材記事

茅場町メンタルクリニック

(中央区/茅場町駅)

最終更新日:2026/04/16

吉原小百合院長 茅場町メンタルクリニック main

2008年に開院し、創立19年目となる「茅場町メンタルクリニック」。中央区日本橋に位置し、東京メトロ日比谷線・東西線の茅場町駅を降りてすぐ、東京駅からのアクセスも良好だ。木目調と緑色を基調としたナチュラルな雰囲気の院内は、不安を抱えて来院した人がホッと息をつける空間であってほしいという、吉原小百合院長の想いが込められている。特に働く人のメンタルヘルスを専門に扱っており、企業の医師や産業医からの紹介も多い。医師の診療や薬の処方だけでなく、公認心理師によるカウンセリングやパーソナルトレーナーによる運動指導を組み合わせて、患者の社会復帰を支援する。明るく朗らかな笑顔と柔軟な思考で、患者の利益・希望を最優先に考えている吉原院長に、クリニックの診療方針や今後の展望について聞いてみた。

(取材日2025年3月27日/更新日2026年3月24日)

心の病から生じる身体的な不調にも多角的に対応

病院とは思えない居心地の良さを感じる待合室が印象的ですね。

吉原小百合院長 茅場町メンタルクリニック1

待合室は患者さんがパーソナルスペースを確保できるよう、壁づけのカウンターテーブルに一人掛けのハイスツールを設置しています。心療内科を訪れる患者さんは、人との関わりがつらかったり五感からの情報に耐えられなかったりする方も多いので、患者さん同士が不必要に対面しない環境づくりに配慮しています。また内装は自然をイメージして、木目調と緑色をメインに森のイメージでまとめています。心療内科を受診する方の多くは不安や緊張、自責感など抱いており、そのような気持ちで訪れたクリニックがいかにも病院らしい空間であるより、親しみやすい色調やインテリアで飾られていたほうがリラックスできるのではないかと考えました。勇気を出してクリニックにいらした患者さんが安らぎを得られ、受診しやすい空間であると感じ、自分を受け入れてくれる場所だと思えるような雰囲気づくりを大切にしています。

クリニックに来院される方の年齢層や主訴を教えてください。

当院は東京駅からも近く、中央区日本橋に所在していることもあり、働いている方の受診が多いです。働きすぎることによる欠勤やパフォーマンス低下で悩んでいたり、不眠で困っていたり、不安が強く周りのことを気にしすぎて自分の考えなどをうまくコントロールできない状態になってしまう神経症などでお困りの方が多い印象です。また私自身の子育て経験から、子育て中の患者さんのサポートにも力を入れています。クリニックに来院したくてもお子さんの預け先がない場合、お子さんと一緒にいらっしゃっても問題ありません。一緒に診療室に入ることも可能です。私も子どもが小さい時は、周囲の力を借りていました。子どもの預け先がないからと一人で悩まず、気軽な気持ちで頼ってほしいと願っています。

クリニックのコンセプトや診療方針を教えてください。

吉原小百合院長 茅場町メンタルクリニック2

当院にはさまざまな困り事を抱えた方がいらっしゃいますが、どのような場合でも、最終的に自分らしさを見つけられてハッピーになってもらうことを目標にしています。そのため診察では、患者さんの人柄やバックグラウンドを知ることも重要だと考えています。問診も淡々と症状だけを伺うのではなく、患者さんのすてきな側面を見つけて声をかけたり、些細な会話を大切にしたりして、できるだけ楽しくなんでも話せる雰囲気づくりを大切にしています。診察や治療は医師が一方的に行うことではなく、患者さんとの共同作業だと認識し合うよう説明しています。必要な場合には患者さんの同意を得て、社内の人事や産業医などの産業保健スタッフとの協力も積極的に行っています。

対話や運動で体全体を良い方向へ導くことをめざす

薬物療法だけでなく、対話や運動の指導など多彩な取り組みを行っていますね。

吉原小百合院長 茅場町メンタルクリニック3

「不眠が続いているなら睡眠薬の処方」といったように、症状だけに焦点を当てた表面的な治療ではなく、患者さんの生活全般を良い方向に進める診療をめざしています。例えば、単なる傾聴だけではなくコーチング手法による対話を通じて患者さんの目標達成を支援する他、公認心理師による心理テストやカウンセリング、認知行動療法など、さまざまな方法を組み合わせながら患者さんの気持ちを支えます。さらに、パーソナルトレーナーによるストレッチ・筋力トレーニングなどの指導を取り入れることにより、呼吸法やご自身の体と向き合い、気持ちの良い安定して落ち着いた時間を過ごせるクラスも設けています。元気に回復していただきたい想いでいっぱいです。

パーソナルトレーナーのトレーニングは誰でも利用できますか?

当院を受診している方なら誰でも受けられますが、基本的には休職中の方のスムーズな復職の支援が目的です。運動自体、気分をリフレッシュさせることにもつながりますし、他の患者さんと一緒に運動することで集団のコミュニケーションが取れるのもメリットです。始めと終わりにあいさつをして、マットを敷く場所をお互いに調整し、頑張ったらトレーナーに褒めてもらう。その些細なやりとりが、回復に重要な役割を果たします。復職した後、仕事の合間などにトレーニングを続けることも可能です。このような複合的な取り組みで治療を行うことによって、患者さんの回復率の向上や、再発率の低下に役立っています。

ところで、先生が心療内科の医師を志したきっかけは何だったのでしょう。

吉原小百合院長 茅場町メンタルクリニック4

幼い頃、人により価値観や考え方が違うと気づき「もっとコミュニケーションを取ってわかり合えたらいいな」と考えていました。人間の心や脳、行動に興味があり医学の道に進みました。心療内科を選んだのは、心と体どちらも診ることができ、悩みを抱えて相談に来られた方の生活や人生に関われる医師になりたいと考えたからです。例えば患者さんが胃痛を訴えた場合、器質的問題がなければ診療を終了してしまうこともあると思いますが、それでも痛みを訴える場合、患者さんの痛みに共感して別の原因を一緒に探り、ストレスが原因であれば体の声に耳を傾けて心療内科的アプローチを施すべきとの思いがありました。心療内科は心から体まで多角的にアプローチできる私の理想にぴったりの職業だと感謝し、ここ日本橋で長年院長として勤めています。心療内科を提供するには歴史が深い精神医学も学ぶ必要があると考え、精神保健指定医の資格も取得しました。

自分らしさを見つける場として気軽に利用してほしい

先生ご自身が心身の健康を維持するために、続けている習慣や趣味はありますか。

吉原小百合院長 茅場町メンタルクリニック5

精神科医という職業は、学問・学術など含め、仕事をしているだけで「先生職」になれるわけではなく、私個人の経験やコミュニケーション能力など含めた人格的な成長が必要な職務だと強く感じております。私も人生後期を迎え、筋トレや趣味など、自分自身のライフスタイルを見直しているところです。例えば、ピアノに1日1回、1分でも10分でもふれる習慣を続けています。あとはきれいな色ペンやガラスペンで、すてきな言葉などを丁寧に書き写すことも大好きです。キラキラしたガラスペンで字を書くと、心がとても癒やされるんです。

今後の展望やチャレンジしたいことを教えてください。

超高齢化が進む現代社会で、誰もが元気に年を重ねていけるような対策に力を入れたいです。現在老人ホームで月に1度訪問診療をしており、介護現場の実情を目の当たりにしたことで、これからの高齢者層がそのステージを最期まで満足して生活していけるにはどうしたら良いのか、考えるようになりました。健康に年を重ね、世代や文化を超えた関わりに柔軟に対応して人生を楽しめる平和な社会づくりに貢献したいと思っています。また少子化対策として、子どもたちを地域で育てていく仕組みづくりにも参加できたらと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

吉原小百合院長 茅場町メンタルクリニック6

ぜひご自身のメンタルヘルスにもっと興味を持っていただき、身近な存在として当院に来院していただきたいと思っています。自責の念に駆られたり、悲しくなったり、うまくいかなくなった時、その原因がどこにあるのか医師との対話で探り、回答を見つけてすがすがしくなれるような場の提供をめざしているのが当院の心療内科です。自分自身が変わるきっかけになり、それによって自分の格や仕事のパフォーマンスが上がる、次のステップに進める、いい仲間ができるなど、良い結果につながっていきますので、病気になってしまってから駆けつける場所ではなく、靴の底がすり減ったからお店で買い替えたり、眼鏡の度数が合わなくなったから新しくしたりするような感覚で来てほしいと思っています。ちょっとした相談でも気軽にご相談ください。