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藤田 浩司 院長の独自取材記事

水天宮藤田眼科

(中央区/水天宮前駅)

最終更新日:2021/04/28

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東京メトロ半蔵門線・水天宮駅6番出口を出てすぐ。ビルの7階に位置しているのが「水天宮藤田眼科」だ。「患者さんがゆっくりとくつろげる医院」をコンセプトとしてつくられた院内は、ホテルを思わせるデザインが施されている。「少しでも患者さんの緊張をほぐせるように」と話す藤田浩司院長は、白衣の代わりに白いジャケットを身にまとい、リラックスした雰囲気で診察に臨む。白内障の日帰り手術を中心に、緑内障、加齢黄斑変性症、VDT症候群、幼児の結膜炎に至るまで、幅広い相談内容に応じている。新たに取り入れた治療法や今後の展望などを藤田院長に語ってもらった。
(取材日2021年3月26日)

目の健康診断で早期発見をめざす

どのような患者さんが来院されますか?

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地元にお住まいの方と近隣の会社にお勤めされている方が半々の割合でいらっしゃいます。ご相談内容は、パソコンやスマートフォンの長時間使用による目の疲れや、加齢とともに生じる網膜疾患など多岐にわたりますが、白内障の日帰り手術を希望される方が増えていますね。大きい病院だとどうしても入院が必要となり、今は病院に長期間滞在することに不安を感じる患者さんも多いことから、日帰り手術のニーズが高まってきているのだと思います。

目の健康診断を始められると聞きました。

そうですね。全身の健康状態をチェックする人間ドックは受けられている方も多いとは思いますが、目のコンディションや機能を詳しく調べている方はなかなかいませんよね。ですが目は外側から見える範囲は限られており、病気が隠れている可能性が高い部分です。特に緑内障は、患うかどうか体質に左右されることが多く、事前に調べておけば、将来緑内障を発症するか判明する場合もあります。そうすれば治療へ備えることができますよね。当院では一般コースと、白内障、緑内障、VDT症候群それぞれに特化したコースの計4コースご用意しています。視力検査や眼圧検査といったなじみのあるものから、OCTを活用した角膜の形状解析や視野検査など、細かい検査項目を設けています。だいたい2時間ほどで終了するので、早期発見のためにも気軽に受けていただきたいです。

感染症対策についても教えてください。

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まずは換気です。待合室にある大きな窓を定期的に全開にし、空気を入れ替えるようにしています。また使用機器の消毒は以前から行っていましたが、検査室や待合室の椅子やテーブルなど、患者さんの肌が触れる場所はスタッフに消毒液で拭いてもらっています。消毒作業によりスタッフの労力は増えてしまいますが、毎日多くの患者さんが来てくださるので、皆さんに不安なく来院してもらうには不可欠です。そのほかには受付のパーティション設置やアルコールによる手指の消毒など、基本的な対策をしっかり講じています。

新しい治療法の導入が、選択肢を広げるきっかけに

今年から自費診療による新しい治療を2つ始められるそうですね。

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はい。まず1つ目がオルソケラトロジー、簡単にいえば矯正用コンタクトレンズです。オルソケラトロジーの導入により、近視や近視性乱視を手術せず治療することが可能となりました。仕組みとしては、寝る前に特殊なハードコンタクトレンズをつけ、就寝中に角膜の形状を平らに変化させて矯正するというものです。オルソケラトロジーレンズは普通のコンタクトレンズと違い、複雑なカーブを描いています。治療に入る前に、患者さんの角膜の形状をコンピューター解析した上で、マッチしたレンズを選ぶことはもちろん、レンズが合っているか定期的にチェックするのでご安心ください。視力矯正治療においてスタンダードとなっているレーシックは、一度手術を受けると薄くなった角膜を戻せません。しかしオルソケラトロジーは、一時的に角膜の形状を変えるだけなので、レンズの装着をやめれば形を元に戻せるのが利点。日中は裸眼で過ごせることも快適ですよね。

もう1つの治療はどのようなものでしょうか?

眼内コンタクトレンズ(ICL)による視力矯正です。言葉どおり目の中にコンタクトレンズを埋め込む手術を行うのですが、片眼10分もかからず受けることができます。目薬タイプの点眼麻酔なので、目や体への負担は少ないですし、手術後も少し休んでいただくだけですぐにお帰りいただけます。この治療法の特徴は、取り外しや入れ直しができること。将来目の病気になったらレンズを取り外して適切な治療に進めますし、度数が合わなくなれば新しいレンズと取り替えられます。常に良好な目の状態を維持していこうというのがICL治療の特徴でありメリットです。また、現状マイナス6D以上の強度近視のレーシックは治療が困難ですが、ICLでは対応可能なので、視力回復を諦めかけていた近視の強い方にぜひお勧めしたい治療法です。

これらの治療を導入したきっかけはあったのでしょうか?

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ICLに関しては、厚生労働省の承認が下りたことが導入の理由です。どちらも海外では近視の矯正治療として昔から確立されていましたが、合併症の発生が懸念点で、国内では賛否両論ありました。しかしレンズの性能が上がったことで合併症のリスクが大幅に低くなり、厚生労働省の安全基準を満たし承認に至りました。われわれも自信を持って患者さんに提案できるようになったわけです。オルソケラトロジーとICLの提供にあたっては治療に関する講習会を受けており、日本眼科学会眼科専門医として安全性には十分配慮しています。自由診療とはなりますが、治療の選択肢を広げられるきっかけとなればうれしいですね。

目に関する不安を見える化

そのほかに特に力を入れている治療はありますか?

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最近機器を一新した緑内障向けのレーザー治療(SLT)に、注力しています。緑内障には目薬の点眼治療がポピュラーですが、実は治療過程で目薬を中断してしまい、症状が進行してしまう患者さんが多いのです。それは治療へのモチベーションが続かないから。緑内障と診断された当初は「将来的に失明するかもしれない」という恐怖心からしっかりと治療に臨む方がほとんどですが、初期段階では自覚症状がないこともあり、途中で治療意欲が下がってしまうようなのです。しかしレーザー治療を受けてしまえば、面倒な点眼作業がなくなりますし、目薬による充血や皮膚への炎症といった副反応の心配もありません。手術へのハードルが高い方もいると思いますので、ご自身の性格や状態に適した治療法を選択してもらいたいですね。

今後の展望や目標を教えてください。

常勤の医師に来てもらうようになり、今ではだいぶ厚みのある診療体制を整えられています。ですので私個人としては手術件数を増やしていくことが目標です。常時二診制にしたことで、常勤医師と患者さんが継続的にコミュニケーションをとれるようになりました。非常勤医師だとどうしても毎回担当医師が変わってしまい、診察での話が食い違ってしまうこともある。そういった患者さんと医師間での認識のずれを解消したことにより、信頼度が高まり、小さな不安や悩みでも気楽に主治医に相談してくださるようになったと思います。医師はそれぞれ得意不得意の領域が異なりますし、経験値も違います。治療方針や患者さんの情報をシェアしながら、手術を含む医療技術をお互いブラッシュアップしていき、クリニックとしてのクオリティーも上げていきたいと思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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今までは保険適用の治療がメインで、「この方法を提供できたらいいのに」と理想論で話していましたが、その理想を実現できる医療体制がようやく整いました。自由診療の治療法や目の健康診断を導入することで、患者さん自身が気づいていない目の病気を早期発見でき、早期治療に入ることができます。緑内障のように将来的にかかる可能性が低いか高いか健診で判断できる病気もあるので、もし病気になる可能性が低いとわかれば安心感にもつながりますよね。目に対する漠然とした不安がある方は、まずは診察や健診を受けて、不安要素をクリアにしたり可視化したりすることが、一生ものの目を守る第一歩。高齢の方はもちろん、今は若い方も目の病気を患うケースが増えているので気軽な気持ちで来院してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

目の健康診断/4500円~1万5000円
オルソケラトロジーによる近視矯正/片目:9万6250円、両目:19万2500円
※定期検査、レンズの定期交換については別途費用あり
眼内コンタクトレンズによる近視治療/48万円~

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