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木村 創 院長の独自取材記事

銀座並木通り心療内科・内科クリニック

(中央区/新橋駅)

最終更新日:2024/02/02

木村創院長 銀座並木通り心療内科・内科クリニック main

2011年に木村創(はじめ)院長が開業した「銀座並木通り心療内科・内科クリニック」は、銀座の8丁目にある。木村院長は東京大学医学部卒業後、腎臓・血液内科を専門に医師としてのキャリアをスタート。医師として研鑽を積む中で、治療において患者の気持ちにふれる重要性を実感し、心療内科を診るようになったそうだ。「くつろぎと安心の空間」をめざしたという院内は、洗練された温かみのある空間で、プライバシーへの配慮もしっかりとされている。患者のさまざまな心の悩みに寄り添い、患者と同じ目線に立って対話を行う木村院長に、診療への思いを聞いた。

(取材日2023年12月1日)

患者の気持ちにふれることの大切さを知り、心療内科へ

医師をめざされたきっかけを教えてください。

木村創院長 銀座並木通り心療内科・内科クリニック1

自分の人生は自分で決めたいという思いから、弁護士または医師の道へ進もうと考えていました。話すことが好きなほうでしたので友人には弁護士を勧められていましたが、つらさを持っている方の苦しみを少しでも減らすことができればと思い、医師になろうと決意したのが慶應義塾大学在学中でした。その後東京大学医学部に進み、卒業後は腎臓・血液を専門として医師の仕事を始めました。

心療内科として開業された背景には、どのようなご経緯があったのですか?

腎臓はある程度悪くなってしまうと、人工透析を行わないと生きていくことができません。血液透析は1回に3時間から4時間、それを週に3回ほど行うことになります。そうすると生活様式が大きく変わってしまい、端的に言えば普通のお仕事はできなくなりますし、私生活にも極めて大きな変化が起こります。そのため、多くの方が一定期間、うつ状態になってしまうのです。そういった患者さんを診ていると、病気の治療を行っても、つらくて悲しい気持ちの部分にふれなければ、結局は治療をしたことにならないのではないか。気持ちを少しでも共有して、自分を取り戻すためのサポートをしなければいけないと思ったことがきっかけでした。アメリカで心療内科について勉強する中で、私は気持ちの問題に関わることが自分のやりたいことに近いのではないかと感じ、だんだんと心療内科に寄っていきました。

この銀座の地で開院された経緯を教えてください。

木村創院長 銀座並木通り心療内科・内科クリニック2

私の父は古くからの江戸っ子で「東京といったら、やっぱり銀座よ」と言っていた記憶が残っていました。私自身も子どもの頃から両親に連れてきてもらっていましたし、親しみがありました。医療機関へ行くという行為はどちらかというと気の進まないことですよね。ですが銀座の街はやはりきれいですし、華やかさもあり、患者さんの心も少しは明るくなるのではないでしょうか。そのような場所で診療ができればと、こちらで開院をしました。

患者さんは近隣で働かれている方が多いのでしょうか。

そうですね。都外の首都圏から通ってくださる方もいらっしゃいます。年齢層は30代から40代が多く、昼は13時まで、夜は20時までと、働いている人も通いやすい診療時間を設定しています。一時は30歳前後の女性が非常に多くいらしていました。会社などでは30歳あたりになると、リーダーや役職に就くこと人も多くなり、女性の社会進出が進むのと比例し、職場での「葛藤」や「もやもや」を感じていらっしゃる方が多いのではないかと感じます。

専門用語は使わず、本当の思いを語ってもらえる対話を

院長のもとには、どういった症状を訴えて来られるのでしょうか。

木村創院長 銀座並木通り心療内科・内科クリニック3

心がつらい、悲しい、元気がない、やる気が出ない。行かなくてはいけないと思うけれど、学校や仕事に行くことができない、家事ができないなど、社会的に本来あるべき姿から離れてきていると感じられた方にご来院いただいています。治療においては、薬剤を必要な分だけ使用したり、私とお話しすることでご自身が抱えていらっしゃる一番根本的な問題にまずは気づいてもらえるように働きかけたりします。そして、解決に向けてどのようなステップを通っていくと良いかを、一緒に考えさせていただきます。

特に注意して診られるところはどのようなところですか?

患者さんの生育環境ですね。どういう環境で育たれてきたかということは、その方の人格形成に非常に大きな影響を与えます。家族関係の中にさまざまな問題を抱えていると、それが心の根底に残り、病気の原因になってしまうケースが多くあります。また、どの程度の教育を受けていらっしゃるかも知るようにしています。子どもの頃から今に至るまでの人生が、どういったものだったか教えていただくことから診療は始まります。患者さんの抱えている問題を、自分の言葉で、自分の表現で語っていただくことが最も重要です。こちらが断定的にお話ししても、患者さんが一番の問題としているところにふれることはできません。医師と患者さんは持っている医学の情報が違いますから、その非対称性を意識しながら診療にあたっています。専門的な用語や難しい言葉は使わず、患者さんにも納得いただいた上で治療を進めていきます。

クリニックの内装も落ち着いた雰囲気ですてきですね。

木村創院長 銀座並木通り心療内科・内科クリニック4

ありがとうございます。私は昔、病院に対して、清潔感はあるけど暗くて冷たい場所という感覚がありました。それとは逆に、ここに来るとほっとして落ち着くような場所にしたいという思いで、インテリアデザイナーの方に内装をお願いしました。待合室には音量を下げてモダンジャズを流しており、くつろいでいただけるのではないかと思います。医療機関によっては、待合室にいると医師と患者さんの会話が聞こえるところもありますよね。ここは診療室と待合室を防音構造にしており、私とお話しされたことは他の方には聞こえません。心療内科は特に心の問題を扱う場所ですから、患者さんが気兼ねなく本当のことをお話しできるように、プライバシーを守る配慮を施しています。

やりがいを感じるのは、どのような瞬間でしょうか。

私が「これで治療は完了したと思ってください」と申し上げて、患者さんのうれしそうな顔を見ることができたら一番うれしいですね。また「ここで先生と話すと心が落ち着く」と言っていただたり、患者さんの心をきちんと受け止められて、良いキャッチボールができていると感じられたら、生きがいを感じます。

患者と同じ目線で最適解を一緒に考えていく

院長は、診療外では「トリニティカレッジ広島医療福祉専門学校」の理事長も務められているのですね。

木村創院長 銀座並木通り心療内科・内科クリニック5

ある病院に勤務していた時、事故で脊椎を損傷し足が動かなくなった患者さんを担当していたことがあって。その方が「私は死ぬまでこの病室にいるのかと思うと、いたたまれない気持ちになる」とおっしゃったことで、何とかこういう方がご自宅に帰ったり、もう少し社会性を持った生活ができる施設で過ごすことができないかと考えていました。2000年に介護保険制度ができたことをきっかけに、介護を担ってくれる人材を育てる学校をつくろうと一念発起しました。ここで育った方に働いてもらい、社会の中に介護を実現させたいと思ったことが設立の理由です。“トリニティ”という言葉には、人が元気で幸せに生きていくための柱と私が考える「保険・医療・福祉の一体化」の意味を込めました。

毎日お忙しいかと思いますが、リフレッシュ方法を教えてください。

モダンジャズ演奏、クラシックギター演奏が趣味です。中学生の頃、テレビでクラシックギターの演奏を聴いた時、まさに心臓に矢が刺さりましたね。ギターを買ってもらい、日本でも有数のギタリストの先生に習い始めました。学生時代はボサノバを弾くアルバイトなどもしていたのですが、そこで音に魅せられたサクソフォーンを始め、今でも演奏を通して音に触れることを楽しんでいます。

今後のご展望を伺えますでしょうか。

木村創院長 銀座並木通り心療内科・内科クリニック6

私は町のお医者さんとしての立場を大切していますので、さまざまな問題を抱えている方と同じ目線に立ち、その方にとっての最適解を一緒に考えていきたいです。治療にはカウンセリングも必要ですし、必要に応じて弁護士の方などの意見を聞いたりすることも必要でしょう。そういった連携も大切に、一つ一つのことを丁寧に、誠意を持って解決していくことが私の役目だと思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

私のところに来ていただいた際は、本当のことを話してください。守秘義務がありますので、お話しいただいたことは誰にも言いません。患者さんの考え方を尊重しながら、同じ目線に立ってお悩みを解決していきたいと思います。心のつらさにお悩みの方は、ぜひお話しに来てくださいね。

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