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井上 玲奈 院長の独自取材記事

レナデンタルクリニック

(中央区/銀座駅)

最終更新日:2024/04/09

井上玲奈院長 レナデンタルクリニック main

銀座にあり、近隣に勤める30~50代の患者が多く受診するという「レナデンタルクリニック」。やわらかな笑顔が印象的な井上玲奈院長は、「全身のバランスを考えた噛み合わせ治療を重視しているため、そうしたお悩みをお持ちの方は遠方からもおみえになっています」と同院の特徴を話してくれた。さらに近年は子どもの口腔機能の発達不全への懸念から、小児口腔育成にも力を入れているという。これらには「口腔全体の健康が全身の健康に寄与する、という考えがあるから」と語る井上院長に、同院の診療方針やその内容を詳しく聞いた。

(取材日2022年3月1日)

全身の健康にも影響する噛み合わせの治療に尽力

クリニックの特色をお聞かせください。

井上玲奈院長 レナデンタルクリニック1

当院は「口腔全体の健康が全身の健康に寄与する」という考えのもと、全身の健康から全身の美へとつながるような歯科診療をめざしています。このためむし歯や歯周病の予防・治療だけでなく、口腔全体のバランスまで考えた入れ歯やインプラント治療の提供、適切な噛み合わせのための治療など、多様な診療を行っています。例えば歯周病が糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞といった全身の病気と深く関係していることは、現在ではよく知られています。加えて当院は、噛み合わせの悪さによって、呼吸に問題が起こったり、顎全体のずれや体のゆがみを進めたりする可能性にも着目し、成人やお子さんを対象に噛み合わせの治療に力を入れているのです。

噛み合わせによる呼吸や姿勢への影響とはどういうものですか?

噛み合わせが悪いと、口の中の空間に影響して舌が適切な位置に収まらない場合があります。そうなると舌は下へ後ろへと落ち込みます。すると、鼻呼吸がしづらい環境になっていきます。人は本来鼻呼吸しているのが正しい姿ですから、口呼吸が優先になると弊害の一つとして感染症のリスクが上がることも挙げられます。また噛み合わせの悪さから顎の位置がずれることもあるでしょう。前後左右、顎のちょっとしたずれが体の軸や姿勢のゆがみに影響します。こうした崩れた姿勢は全身の健康に良いとは考えにくいですから、噛み合わせを適切に治療することや口周りの筋肉を整えることで、呼吸を正しくし、姿勢が崩れる要因を減らすことにつながり、健康の維持・回復に役立つと私は考えています。

どのような方が受診されているのでしょうか。

井上玲奈院長 レナデンタルクリニック2

開院当初から銀座など近隣にお勤めの30~50代の方がおみえになっていますが、さらに長年通ってくださっている患者さんにお子さんができ、その子と一緒に来院されるケースもよく目にします。最近は口や顎の成長が不十分で、口腔機能が十分に発達しないお子さんが増えたことから、当院では小児口腔育成のプログラムにも取り組んでいます。その意味ではお子さんを早期から診て、成長をサポートできる機会が増えたのはうれしいですね。また、当院は私を含めスタッフ全員が女性なので、女性の患者さんが安心だからと通っていただくのはもちろん、男性でも「男性の歯科医師だと緊張して自分の症状や悩みをうまく伝えきれない」という方などが受診されています。

保護者と協力して子どもの口腔育成をサポート

口腔が全身の健康に関係することは皆さんご存じでしょうか?

井上玲奈院長 レナデンタルクリニック3

開院当初は「むし歯の治療だけお願いします」といった方が中心でしたが、私から口腔と全身の関係についてお話ししていくと、「健康で美しくいたいから、顎や噛み合わせのバランスも診てください」と理解いただける方が増えてきた印象です。また、当院が噛み合わせの治療に力を入れていることをホームページなどで知り、そうした点でお悩みの方が受診されるケースもよくあります。最近心配なのは、マスクに息苦しさを感じ、口呼吸をする方が増えていること。これが続くと鼻呼吸に必要な筋肉が衰えて、マスクを外したときも口呼吸に頼ってしまう可能性が高いですから、マスク中でも鼻呼吸を心がけてほしいですね。

小児口腔育成について改めて教えてください。

むし歯は減った一方、不正咬合や口呼吸や口を開けたままのお子さんが増えたという話は聞かれたことがあると思います。これは食べたり、話したり、呼吸したりといった口腔機能が十分に発達していない口腔機能発達不全症にあたるとされています。さらに口腔機能発達不全症は歯並びや噛み合わせの悪さを伴うこともあり、当院ではこうした状態の改善をめざして、口腔育成を行っています。噛み合わせや顎を適切な位置へと導くなどの調整によって、口腔や顎の正常な発達を促し、歯並びや噛み合わせが悪くなることを防ぐといった効果が期待できます。お話ししたように顎の位置は姿勢とも関係しますから、お子さんのうちから噛み合わせや顎の位置を整えることは、体の機能や姿勢を正しくすることにつながり、体や脳の発達にも良い影響が期待できるのではないでしょうか。

家庭で口腔機能の発育を促す方法はありますか?

井上玲奈院長 レナデンタルクリニック4

お口の周囲への刺激が少ないことが口腔機能の発育不全の一因といわれますから、赤ちゃんの頃から唇や口の周りに刺激を与えることなども大切だと思います。あまり不衛生なものをくわえるのは困りますが、ご家族が衛生的な指で触ってあげれば刺激になると思いますね。また、歯が生えてきたら前歯を使ってかじることがとても大切です。十分に筋肉を使って顎を発達させないと、口呼吸や口腔発達不全、噛み合わせ不良の原因にもなりますから、ご家庭でもしっかりと発達を促してあげてください。当院では乳幼児期、小児期、そして中学生くらいまでと、お子さんの年齢に合わせて口腔育成をサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

健康と美を歯科学的な面から追求したくて歯科医師に

先生が口腔と全身の関係に着目されたきっかけは何でしたか?

井上玲奈院長 レナデンタルクリニック5

もともと私自身が健康と美、特に口腔と全身の関係にとても興味がありました。歯科医師をめざしたのも、健康と美しさを歯科学的な面から追求しようと思ったのがきっかけです。お口の中を治療し、健康を保つことで、気持ちの面でも明るくなってもらえたらうれしいですね。私は患者さんの現状にとどまらず、将来起こる可能性のあるトラブルについてもわかる範囲でお話しして、それを避けるために今からできることは何なのかを丁寧にアドバイスしています。もちろん当院で治療した歯は、できるだけ良い状態で長くキープできるようにメンテナンスも重視し、今後も皆さんが一生幸せに暮らせるようサポートしたいと考えています。

お休みなどはどのように過ごされていますか?

小さい頃から和太鼓をずっと続けていて、現在も時間が許せば練習やイベントに参加しています。始めたきっかけは、地元の子ども会で和太鼓の会に参加したことでした。中学校に入れば子ども会からは抜けるのですが、私は和太鼓をずっと続けたくて、大人になっても参加できるような会を仲間と一緒に立ち上げ、それを今も続けているんです。和太鼓は体を思いっきり動かすのでリフレッシュできますし、仲間たちと息の合った演奏ができたときはとても気持ちいいですよ。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

井上玲奈院長 レナデンタルクリニック6

お口の中の健康を維持することは、さまざまな病気にかかるリスクの低減につながりますし、ずっと悩んでいた症状や体調不全が改善に向かうきっかけになるケースもあります。口は命の入口です。皆さんが思っている以上に、お口の中には大事な情報がたくさんあることを知っていただきたいですね。歯科クリニックは悪くなってから行くのではなく、体全体の健康をキープするために行くところだと考えています。健康であることを確認するために、ぜひ歯科での定期検診を習慣にしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

噛み合わせ審査(口腔全体) 3万3000円
インプラント治療(1歯) 49万5000円~
歯列矯正 (部分)33万円~ (全体)99万円~
小児口腔育成 8万8000円~
ホワイトニング(2回セット) 4万4000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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