鎮静剤を使わず痛みの軽減を図る
胃や食道を調べる内視鏡検査
みらいメディカルクリニック銀座
(中央区/銀座駅)
最終更新日:2024/01/15
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胃や食道を対象とする上部消化管の内視鏡検査は、一部の自治体では胃がん検診でも選択でき、利用しやすくなっている。しかし、検査時の痛みなどを理由に内視鏡を避ける人はまだ多いようだ。銀座で約50年にわたって診療を続け、内視鏡検査も積極的に行ってきた「みらいメディカルクリニック銀座」の澤田秀雄先生は、「現在は鼻から行う経鼻内視鏡検査により痛みや苦しさの軽減を図ることも可能です」と話す。また、経鼻内視鏡検査では、鼻や喉に十分に麻酔をするため、鎮静剤はほとんど使わなくて済み、検査結果を聞いた後はすぐに帰宅することも望めるという。患者が検査を受けやすくして、次回も受けたいと思えることが大切と話す澤田先生に、痛みの軽減を図りながら行う上部消化管の内視鏡検査について詳しく聞いた。
(取材日2023年11月27日)
目次
胸やけや胃もたれ、胃痛などが続くときは内視鏡検査を。痛みの軽減を図るために経鼻内視鏡という選択も
- Q内視鏡検査はどんなときに受けると良いのでしょうか?
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A
胸やけや胃もたれといった食前・食後の不快感、胃痛などの症状が1週間以上続くようなときは、上部消化管の内視鏡検査を検討されるといいでしょう。特にそうした症状を何度も繰り返す方、以前に胃や食道をはじめ消化器の病気にかかったことがある方などは、早めの検査をお勧めします。検査で「がんではない」とわかれば安心できるでしょうし、逆流性食道炎や胃潰瘍、ポリープなどの病変が発見されることも多いです。40代以上でまだ内視鏡検査を受けたことがない方は、症状がなくても一度検査を受け、胃と食道の健康状態を確認されてはいかがでしょうか。
- Q内視鏡検査で早期がんを見つけるポイントは何でしょうか。
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A
一般的に胃や食道のがんは、早期に見つかるほど完治できる可能性が高くなることが期待できます。見つかった病変は内視鏡に取りつけた器具でそのまま切除できるケースが多いのです。ただ、前述のような症状が出ている場合、すでにがんが進行している状態も考えられます。がんを早期に発見するには、症状がなくても定期的に検査を受けることが大切です。当院では、早い時期から内視鏡検査を導入して、早期胃がんの発見に努めてきました。
- Q経鼻内視鏡が検査時の痛みを軽減しやすい理由を教えてください。
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A
経鼻内視鏡は口径の小さい検査用ファイバーを鼻から挿入するタイプです。口からの内視鏡では舌の奥を刺激すると吐き気が出ることがあります。経鼻内視鏡は鼻を経由するため舌に触れることがなく、鼻腔と喉には十分に局所麻酔のゼリーを使用するのでスムーズに食道に到達します。経口内視鏡のみの時代には鎮静剤を使用し、眠ったまま検査を行うことが多かったのですが、経鼻内視鏡を選択できるようになってからは鎮静剤の使用はほとんどゼロになりました。鎮静剤を使用しないと意識も明瞭で、胃や食道の映像を一緒に見ながら状態を説明することができます。患者さん自身、健康への関心が高まり、次回の検査も受けやすくなるのではないでしょうか。
- Q内視鏡検査で大切にされている点をお聞かせください。
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A
内視鏡検査はリラックスして受けていただき、1回で終わるのでなく「次もまた受けよう」と思われることを大切にしています。当院は約50年前からこの地域にお住まいの方、勤務されている方の健康維持のお手伝いをしてきましたが、駅近という好立地で、内視鏡検査が気軽に受けられるのは利点です。また、経鼻内視鏡は口からの内視鏡に比べ、はるかに楽に受けられると思います。鎮静剤を使用することもほとんどありません。検査を受けた後でも仕事に戻っていただけると思います。より高度な検査・治療が必要と判断される場合は国立がん研究センター中央病院や聖路加国際病院、虎の門病院などの連携病院へご紹介しますので安心してご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/4万9500円~(上部消化管内視鏡検査の場合)