患者の将来を見据えて
作り直しが必要ない入れ歯治療を
増野歯科医院
(杉並区/浜田山駅)
最終更新日:2024/01/10
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せっかく入れ歯を作ったにもかかわらず、「合わない」「噛めない」「痛い」など、入れ歯に関わる悩みを抱える人は多いという。なぜ、そのようなことが起こるのだろうか。「増野歯科医院」の院長、増野司先生は、患者一人ひとりの症状に適した材料を選び、手間と時間をかけてしっかり治療をすれば「入れ歯は一生使い続けることができるもの。何度も治療したり作り直したりする必要はないものです」と話す。入れ歯治療を専門分野とし、日々多くの患者の診療に携わる増野先生に、入れ歯治療においてこだわっていることや患者に知っておいてほしいことなどを聞いた。
(取材日2023年12月7日)
目次
めざすのは、一度作ったら長く使い続けられる入れ歯。そのためには口腔内を良い状態に維持することが必要
- Q入れ歯治療の魅力について教えてください。
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A
入れ歯は、一度入れたら外せないタイプの治療とは異なり、患者さんが生活の中でご自身で着けたり外したりできるものです。また、現在では入れ歯にもさまざまなタイプがあり、患者さんのお口の状態や症状、ご希望やライフスタイルなどに応じて種類や治療法を選ぶことができます。残っている歯の上に入れ歯を乗せたり、異なる治療法を組み合わせた併用療法など、治療に応用をきかせることも。また、将来的に、現在のようなペースで歯科を受診できなくなったり、ご自身でケアができなくなったりしたときに、できるだけ患者さんの歯や心身に負担のかからない治療法を選ぶことが可能と考えています。
- Q提供されている入れ歯治療について教えてください。
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A
一度作ったら長く使い続けられる入れ歯治療、すなわち残っている歯も守り、入れ歯も壊れることがない、そのような治療をめざしています。そのためには歯科の基本治療である根管治療(歯の根の治療)と歯周病治療をきちんとした上で入れ歯を作ることが必要です。せっかく入れ歯を作ったのに再び治療のやり直しをしなければならない事態を避けるために、予防にも力を入れています。また、入れ歯の製作は歯科技工士が行いますが、患者さん一人ひとりで口の中の状態は異なりますし、模型との微妙な違いなど、繊細な部分がしっかり伝わるよう指示を出すことを心がけています。
- Q入れ歯にもさまざまな種類があるそうですね?
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A
ひと言で入れ歯といっても多くの種類があり、自由診療ではより選択肢が広がります。吸着力が良いマグネットの入れ歯や、軽くて丈夫なチタン床の入れ歯、インプラントと入れ歯を組み合わせたインプラントオーバーデンチャー、取り外しが可能なブリッジに入れ歯をつけたTMC(チタン・マグネット・クラウン)システムなど。中でもTMCシステムは新しい治療法で、小型のマグネットを内臓したチタン製のかぶせ物を入れ歯に活用する方法です。入れ歯が浮いたり、動いたりせずにしっかり固定されることが期待できるのがメリットです。どの入れ歯を選ぶかは、患者さんのご希望や歯の状態、費用などにより相談して決めています。
- Q治療後、患者さんが気をつけるべきことはありますか?
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A
患者さんの症状に合う材料を使い、しっかり手間と時間をかけて作った入れ歯は、10年、20年経過しても使い続けることが望めるものです。ただし、そのためには虫歯や歯周病を予防し、口腔内を良い状態に維持することが大切です。定期的に歯科を受診しメンテナンスすることと、ご家庭での歯磨きや入れ歯の掃除を続けてください。当院では、歯科衛生士による歯のクリーニングや予防のための口腔ケアにも力を入れており、患者さんにも意識の高い方が多いと感じています。クリーニングすると、その気持ち良さを実感していただけると思いますし、良い状態を維持するためにご家庭でもケアをしっかりしていただけたらうれしいですね。
- Q増野先生は入れ歯の専門サイトでも発信されているそうですね。
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A
入れ歯や、歯とお口の治療などについて、多くの方に正しく理解していただきたいという気持ちからサイトを立ち上げ、情報発信してきました。実際にサイトを見て受診してくださる患者さんも多いですよ。最近は、自由診療で良い入れ歯を作りたいと希望される方が増えてきた印象です。一度入れ歯を作り、使ってみたけど合わなかったという不自由さを感じたことで、お金をかけてでも良いものを作りたいと考える方もいるようです。
自由診療費用の目安
自由診療とはマグネットの入れ歯/35万円~+1歯につきマグネット6万5000円、チタン床の入れ歯/35万円~+1歯につきマグネット6万5000円、インプラントオーバーデンチャー/35万円~、TMCシステムを利用した入れ歯/1歯につき13万円~