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増野 司 院長の独自取材記事

増野歯科医院

(杉並区/浜田山駅)

最終更新日:2020/04/01

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京王井の頭線の浜田山駅から徒歩2分。「増野歯科医院」は1954年に開院し、長きにわたってこの地で診療を続けてきた歯科医院だ。診療室は、シンプルな待合室とはまた趣の異なる、オレンジや黄色がアクセントになった空間で、聞けば、増野司院長自らデザインしたそうだ。プライベートでも手仕事好きの増野先生の専門は補綴。中でも入れ歯治療を得意としている。10人歯科医師がいれば、10の異なる入れ歯ができるというほど奥が深い世界に、やりがいを感じていると語る増野院長。高齢社会を踏まえたこだわりの診療とはどのようなものなのか、じっくりと聞いた。
(取材日2020年2月5日)

歯科衛生士の教育・育成に力を入れていきたい

開院までの経緯と、診療体制について教えてください。

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当院は私の父が1954年に開院しました。父は私が大学1年の時に亡くなってしまい、当院もいったん閉めていたところを、私が1978年に再開しました。以来40年あまり、この地でこつこつ診療を続けてきたことになります。現在、当院のメンバーは、歯科医師の私を除くと、歯科衛生士と歯科助手の2人。どちらも熱心で頼れるスタッフながら、ありがたいことに多くの患者さんに来ていただいています。いずれスタッフ人員に余裕ができたら、新たに検査だけの外来を設け“総合歯科検診”をやってみたいと思っています。これを実現するためにも、歯科衛生士を増やしていきたいと考えています。

先生が歯科衛生士に求めるものは何ですか?

実務経験の多い少ないにかかわらず、患者さんを良くしようという心からの思いや、長くフォローしていこうとする姿勢が大切だと考えています。当院では、主に歯科衛生士が関わる仕事として、SPT2(歯周病安定期治療)と呼ばれるプログラムを採用しています。これは歯周病の再発や進行を防ぐ目的で定期的に受診してもらう必要があり、当院の患者さんには10年や20年、中には30年通っている方もいらっしゃいます。歯科衛生士には、そのような患者さん一人ひとりに対して、決して場当たり的ではなく、先々のことまで考えた処置をしていってほしいと考え、指導しています。そうすることで、患者さんがお口の中に対する考えをより深め、担当の歯科衛生士と協力しながら健康を増進していけるようになれば、理想的ですね。

具体的に、歯科衛生士はどのような仕事をされているのでしょうか?

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当院の患者さんは、最近では予防のために受診される方がほぼ半数を占めます。そうした患者さんたちに、歯のクリーニングを行うのが歯科衛生士の一般的な役目ですが、当院の場合、同じ歯石取りでも歯肉縁下歯石を除去する処置まで任せています。そもそも歯石取りの対象となる歯石は、歯肉から露出した歯の表面にできる歯肉縁上歯石と、いわゆる歯周ポケットの中にできる歯肉縁下歯石の2つ。後者は患者さんが自分で除去することはできず、歯周病の進行を防ぐには歯科で取り除いてもらう必要がありますが、すべての歯科医院で歯肉縁上だけでなく歯肉縁下の歯石までクリーニングを行うのは難しいのが実情だと思います。当院では私が診療を始めて以来ずっと、歯肉縁下歯石の定期的な除去を行っています。歯科衛生士には私がしっかり教えて、スキルアップにつながるようにしています。

悪くなったときに負担が少ない治療を勧める

先生の診療の特徴を教えてください。

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高齢社会であることを踏まえ、私は、「10年先、20年先を考えた治療をしましょう」と患者さんにお話ししています。例えば、60歳で健康な方が、70〜80歳になったときに同じように元気でいられるとは限りません。足腰が悪くなったり、寝たきりになったりしたら、今と同じように歯科治療に通うことは困難です。そうなったときのことを考えた治療をしたいと考えているのです。例えば、インプラントをたくさん入れるよりは入れ歯にするというのも一つの提案です。20年後にインプラントを外す必要が出たとき、高齢になると、入院しなければいけないこともありますからね。ですから、悪くなったときに負担が少ないような治療をお勧めしているのです。

具体的には、どんな治療になるのですか?

私は補綴の中でも入れ歯を専門に勉強してきましたので、それを例に挙げると、「オーバーデンチャー」という入れ歯がとても便利だと思います。これは、悪くなった歯の頭の部分を取り除き、その上に入れ歯を載せるものです。悪くなった歯を抜いてしまうのではなく、その頭の部分を取って入れ歯を乗せるんです。そうすると、将来歯が完全に悪くなって抜く状況になったときも、その入れ歯はそのまま使えるんですよ。一般的な入れ歯はバネをかけるのですが、歯を抜いてしまうとバネをかける場所がなくなり、入れ歯の修理に何度か来院しなければいけません。でもオーバーデンチャーには歯根を覆う入れ歯の部分に人工の歯がついているため、作り直しの必要がほとんどありませんので、今までどおり同じ入れ歯が使えるんです。

普段の診療では、患者さんにどのように接していらっしゃいますか?

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実は私は、けっこう厳しい歯科医師なんですよ(笑)。というのは、何でも真剣にやるタイプなものですから、患者さんにもそれに応えていただかないと、やっている意味がないと感じてしまうんです。患者さんの中には自分の歯に対してあまりきちんと向き合っていない方がいて、痛いときだけのその場限りの受診で、痛みが取れると治療に来なくなってしまう方もいます。治療を途中でやめてしまうと抜歯が避けられない状態になってしまうこともあります。それでは治療のしがいがありません。そんな方にはつい「きちんと治療に来られないのなら、早く抜いちゃったほうがいいですよ。お金も時間ももったいない」と言ってしまうんです。そうすると患者さんは、怒ってそれきり来ない方と、奮い立って通われる方と2つに分かれますね。でも私はそれでいいと思っています。後者のような患者さんに、自分のできるかぎり精一杯の技術を提供したいんです。

患者の喜ぶ顔を見ることがやりがいに

子どもの頃から歯科医師をめざすと決めていたのですか?

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仕事をする父を見ながら育ったせいか、「将来は歯医者になるんだな」と、幼い頃から思っていました。プラモデルなど手作業で物を作るのが好きだったので、きっと向いているだろうとも感じていましたね。入れ歯を専門に選んだのも、自分で“物”を作れるところに魅力を感じたから。いいものが入ったと患者さんに喜んでいただけることが補綴の醍醐味で、中でも入れ歯は、それまで歯がなかった状態と入れ歯が入った状態がまったく違うため、患者さんがとても喜んでくださるんですよ。食べられなかったものが食べられる、治療前は歯を気にして笑えなかった人がだんだん笑えるようになる、初めはお化粧もせずに地味な服を着ていた女性の患者さんが、みるみるおしゃれになっていくなどといった希望があると思うんです。患者さんの人生が治療によってより良く変わっていくことが、私はとてもうれしいんです。

内装にもこだわっていらっしゃるそうですね。

はい。今でも手作業が大好きで、屋上のウッドデッキも私の手作りですし、技工室の機械が壊れたら、自分で修理してしまいます。実は、院内のデザインも自分で手がけたんですよ。スペースによって、テーマになる色を変えているんです。大きな診療室はオレンジ色、隣は黄色です。それぞれの色に合わせてロールカーテンや時計なども探し選びました。

これからの目標をお聞かせください。

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これからも、快適な入れ歯を皆さんに提供していきたいです。入れ歯は、10人歯科医師がいたら、10通りの違うものができます。また、入れ歯は噛めないと思っている人が多いですが、きちんと作ればそんなことはなく、長持ちさせることもできます。とても奥が深くて面白いんですよ。私は、歯周病や根の治療など、入れ歯に付随する治療も含めて入れ歯治療が面白くてたまりません。来院を重ねるたびに患者さんが明らかにより良く変わっていくように、これからも力を尽くしていきますので、ぜひ一度相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックインレー:2万5000円~
インプラント治療:35万円~
入れ歯:18万円~
CAD/CAMシステムを用いた治療:2万円~
レーザー治療(鎮痛消炎):1000円~
インプラントオーバーデンチャー:入れ歯代+インプラント1本につき6万5000円(ケースによっては、ご自分の入れ歯をご利用いただけます)
※別途、マグネット装置などの料金がかかります。

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