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大竹 邦之 所長の独自取材記事

天沼診療所

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2024/04/01

大竹邦之所長 天沼診療所 main

荻窪駅北口を出て徒歩約5分の場所に、中野共立病院が中野区・杉並区に9ヵ所展開するクリニックの一つ「天沼診療所」がある。内科外来と訪問診療を2本柱に、開業以来50年以上にわたって荻窪北部の健康を支えてきた地域のかかりつけクリニックだ。「患者さんに気兼ねなく来ていただけるような、相談しやすい場所でありたい」と謙虚に話すのは、2023年に所長に就任した大竹邦之先生。自身もこの町で生まれ育った地元民であり、銀行員を経て医師になったというユニークな経歴の持ち主。だからこそ、「患者さんの気持ちが理解できます」と笑う。地域に根差したクリニックをめざし、日々真摯に診療に取り組む大竹先生の思いを聞いた。

(取材日2024年2月21日)

長年にわたって荻窪の健康を見守るクリニック

まずはクリニックの診療体制や、方針を教えてください。

大竹邦之所長 天沼診療所1

内科外来と訪問診療に加え、健康診断も積極的に行っています。私を含む2人の医師で内科を担当し、循環器内科・脳神経内科・糖尿病内科の診療は、それぞれ大学病院から専門の先生に来てもらっています。長年、荻窪北部の地域医療に関わってきた当院ですので、めざす姿は変わらずに「地域に根差した診療所」。患者さんに気兼ねなく来ていただけるような、相談しやすい場所でありたいと思っています。実際、患者さんのほとんどは当院の近隣に暮らす方々。週に1回夜間診療をしていることもあり、仕事帰りに立ち寄ってくださる方も多いです。また、診療の特色として、関節痛にお悩みの方に向けて神経ブロック療法やトリガーポイント注射を実施している点が挙げられます。一般的には整形外科やペインクリニックで実施されることが多いですが、当院でも可能です。関節の痛みにお悩みの方は、ぜひご相談ください。

地域医療を担うにあたり、どんなことに力を入れているのでしょうか。

まず、区民健診は予約の方が優先ですが、予約なしでも受診できるようにすることで、多くの方に利用していただいています。健康管理のためにも、まずは気軽に健診に来ていただけたらうれしいですね。続いて、「必要な検査をスムーズに受けられること」もポイントです。当院で対応できない内容であれば他院に迅速に紹介できるよう、杉並区の医師会と積極的に連携を取っています。荻窪の皆さんは、比較的健康意識が高い印象を受けますから、その思いに応えるためにも、他院とのつながりは密にしていきたいところです。さらに、診療以外でも地域の方々と積極的に関われたらと考え、「友の会」と称してさまざまなサークル活動を行い交流の場をつくっています。

さまざまな角度から地域に向き合う姿勢が感じられますね。

大竹邦之所長 天沼診療所2

最近、友の会で映画鑑賞会を行っていて、患者さんが来院時に感想を聞かせてくれることもあるんですよ。地域の皆さんのためになれるよう接点を増やそうとスタートした友の会ですが、逆に会員の皆さんが当院の力になってくれることもあります。訪問診療のドライバーを買って出てくれたり、母体である中野共立病院のイベントを手伝ってくれたり……。自然と持ちつ持たれつの関係になっていることを、とてもありがたく思います。

地元荻窪への思いと、医師を志したきっかけ

大竹先生ご自身も、地元荻窪のご出身だそうですね。

大竹邦之所長 天沼診療所3

はい。まさにこの荻窪教会通り商店街で生まれ育ちました。千葉県や江東区で医師の経験を積んだ後、2016年から中野共立病院で働き始め、2023年に天沼診療所の所長に就任しました。生まれ育った街の地域医療に関われることは、まさに本望。中野共立病院に所属していた当時、月2回ほど当院の診察も担当していたのですが、喜んで勤務していましたね(笑)。地域の皆さんの健康を支える「町のお医者さん」をめざした最初のきっかけは、大学卒業後に経験した地域医療実習でした。子どもから高齢者までいろいろな人に接することができますし、何よりも患者さんに感謝してもらえることがうれしくて、「これが自分のやりたかった仕事かもしれない」と。その頃から、いつかは地元荻窪で地域医療に携わりたいと思うようになりました。

そもそも、医師を志したのはどのような経緯だったのでしょうか。

5歳年上の兄も医師をしておりまして、その影響が大きいですね。実は私は、もともと文系大学を卒業した銀行員だったんです。銀行で働いていた頃は、日々上司とお客さんの板挟み状態で……(笑)。仕事はとにかく必死で大変な思いがほとんどだった一方で、兄は自信を持って楽しそうに仕事をしている。診療だけでなく研究も行っていたので、毎日帰宅は終電になるような忙しさだったはずですが、それでも兄が充実していることは、よく伝わってきました。そんな姿を見ていたこともあり、私も20代後半に差しかかった頃、思い切って医学部を再受験することにしました。

それは大きな決断でしたね。大変なことも多かったのではないですか?

大竹邦之所長 天沼診療所4

医学部の勉強はとても大変でしたが、仲間と協力してなんとか乗り越えました。もう一度学生生活を体験できたのも貴重な経験ですし、似た境遇の同期も複数いたので、前向きに頑張れたのだと思います。それに、一度銀行員を経て医師になった経験は、今も大いに役立っているんですよ。「患者側だった頃の自分」を知っているから、先生と呼ばれることに甘んじず謙虚になれます。そして、お仕事の合間を縫ってやっとのことで来てくださる患者さんの気持ちに寄り添うこともできます。また、一般企業でもあるように医療はチームプレーです。看護師をはじめ、スタッフみんなで協力して患者さんに向き合うものです。私一人でできることは限られているので、「みんながいるからこそ」という気持ちも、日々痛感しています。

一層町に溶け込んだクリニックをめざして

患者さんと接する際、心がけていることはありますか?

大竹邦之所長 天沼診療所5

相手のお話をよく聞くことです。そのために、話しやすい雰囲気をつくるようにしています。十分にお悩みを聞くことができなければ、患者さんにとって必要な医療を提供することはできないと考えています。あまり自分からお話しになるタイプではない患者さんには、「お正月どうでしたか?」とか、気楽な雑談から始めることも多いですね。同じ症状で定期的に通ってくださる患者さんでも、いつもと少しでも違うことがあれば、お話ししてもらうように気を配っています。例えば「最近なんだか腰が痛いんだよね」など、ちょっとしたことも取りこぼさないようにしたいと考えながら接しています。

大竹先生から見て、スタッフの皆さんはいかがですか?

皆、患者さんに優しいですし、やりとりも緻密で、仕事も丁寧です。「優秀」の一言に尽きますね。所長の私から「こうしてほしい」と言う必要は、ないと言っていいくらい。みんなの能力をきちんと引き出せるように、私のほうがもっと頑張らないといけないかもしれません。患者さんもお気づきのことがあれば、ぜひお声かけいただければと思います。

最後に、今後の展望を教えてください。

大竹邦之所長 天沼診療所6

私個人としては、2023年に所長に就任したばかりです。まずは、杉並区の医師会で地域の先生たちと積極的にコミュニケーションを取るようにしています。先ほどもお話ししたように、病診連携、診診連携を密にすることで、患者さんにとってより良い選択につながると考えているからです。クリニックとしては身近で気軽に通える場所をめざし、一層地域に頼られるような、荻窪教会通り商店街に溶け込んだ存在になれたらと思っています。地域の皆さんにはぜひ、気軽に立ち寄っていただきたいですね。些細なことでもなんでも相談していただけるとうれしいです。

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