加藤 達也 理事長、藤田 有理香 院長の独自取材記事
かとう皮フ科形成外科
(杉並区/東高円寺駅)
最終更新日:2025/08/18

東高円寺駅より徒歩1分の好立地にある「かとう皮フ科形成外科」。先代から継承し、一時休診を経て2024年8月より診療を再開した同院では、日本形成外科学会形成外科専門医で現在も大学病院に勤務する加藤達也理事長と、大規模医療機関などで研鑽を積んできた日本皮膚科学会皮膚科専門医の藤田有理香院長の2人が、一般的な皮膚疾患から形成外科領域の日帰り手術まで幅広く対応している。手術を中心に活躍する加藤理事長と、皮膚科領域において高い専門性を持つ藤田院長に、診療の特徴やクリニックの今後の展望について語ってもらった。
(取材日2025年7月16日)
高い専門性を持つ、皮膚科と形成外科のかかりつけ医
クリニックの歴史や、継承の経緯などを教えてください。

【加藤理事長】当院は1999年6月に、前院長である私の父が開業しました。父は東京医科大学皮膚科の医局を経て、佼成病院形成外科(現・杏林大学医学部付属杉並病院)で研鑽を積みました。その経験を生かし、皮膚科と形成外科の専門診療を強みとする地域密着の医療を26年間続けてきましたが、2023年6月に亡くなり、当院は一時休診となりました。継承にあたり大学病院勤務を継続したいと考えた私は理事長職に就き、院長には新たに藤田有理香先生を迎えました。内装も一新し、2024年8月に診療を再開するに至りました。形成外科専門医である私と皮膚科専門医の藤田院長による診療体制を整えたのは、前院長が築いてきた「皮膚科と形成外科の両立」を変わらず提供したかったからです。患者さんが地域にいながら大学病院レベルの医療を受けられるよう努めています。
現在の診療体制と形成外科診療の特色をお聞かせください。
【加藤理事長】形成外科を担当する私は、大学病院での手術執刀と並行して、当院で週2~3日外来と日帰り手術を行っており、皮膚科の藤田先生は週4日の外来を担当しています。形成外科については、外見や機能に関わる幅広い疾患を対象に日帰り手術を実施しており、中でも力を入れているのが眼瞼下垂の治療です。眼瞼下垂はまぶたの皮膚がたるんだり下がったりして視界が狭くなるのに対し、目元の筋肉や皮膚を調整するための手術を通じて視界や見た目の改善を図ります。また、粉瘤・ほくろ・脂肪腫などの皮膚腫瘍の切除にも対応しているほか、全身麻酔下での手術が必要などあれば大きな病院に紹介したり、実際に私が大学病院で執刀することも可能です。なお、大学病院では病気や事故などで失われた組織や機能の回復をめざす再建手術に数多く携わっています。
皮膚科についてはいかがでしょうか?

【藤田院長】当院の皮膚科診療は、標準的なガイドラインに基づく治療を基本としつつ、患者さん一人ひとりの特性やご希望に合わせた柔軟な対応が特徴です。例えば、ステロイドを避けたいという患者さんには別の治療法を提案するなど、個別化された医療を心がけています。診療対象は幅広く、イボ・アトピー性皮膚炎・ニキビ・水虫・湿疹・虫刺され・多汗症など多様な皮膚疾患を扱っており、ご高齢の方からお子さんまで幅広い年齢層に対応しています。多汗症は、患者さんご自身が病気と認識していないものの、症状に悩む方は少なくありません。例えば手汗であれば、寝る前に手のひらにスプレーを塗布し、数週間続けて汗の量の減少をめざす手軽な保険適用の治療もあります。命に関わる病気ではありませんが、日常生活の不快感や精神的負担を軽減をめざし、患者さんのQOL向上に貢献していくための知慮です。
踏み込みすぎず誠実に、患者ファーストの診療を
患者さんに接する際に心がけていることはありますか?

【加藤理事長】わかりやすく丁寧な説明を心がけています。医療用語をできるだけ使わず、日常的な言葉で伝えるよう努めるとともに、患者さんの表情や反応を見ながら理解度を確認し、必要に応じて表現を変えるなどの工夫もしていますね。また、同じ症状でも「何に困っているのか」は人それぞれ異なるため、患者さんが本当に困っている点や希望していることを丁寧に聞き取るよう意識しています。過度に踏み込みすぎず、それでいて安心して相談できるような、自然体のコミュニケーションを大切にしています。
藤田先生が診療の際に注意していることは何ですか?
【藤田院長】話しやすい雰囲気をつくり、安心して相談できる環境を整えた上で、まず困っていることを丁寧に聞き、患者さんの希望を尊重するよう努めています。わかりやすい言葉で長くならないよう簡潔に伝えることはもちろん、特にご高齢の方には声の大きさや話し方にも配慮していますね。理解度を確認しながら進め、難しい言葉は簡単な言葉に置き換えてご説明することも。不明点や不安があれば積極的に質問を受け、患者さんが納得し安心できる医療の提供をめざしています。
お互いの尊敬するところを教えてください。

【加藤理事長】藤田先生は非常に誠実で、医師として「きちんとしている」ことが最大の長所だと考えます。大学卒業後は大規模医療機関の皮膚科で経験を積み、専門知識や診療技術を磨いてこられました。どんな質問にも丁寧かつ適切に対応してくれるという信頼感もあります。派手さや過剰なアピールがなく、必要なことを適切に行う姿勢が、患者さんにも安心感を与えているのではないでしょうか。「何でも任せられる先生」として信頼しています。
【藤田院長】手術の腕はもちろんながら、人柄が穏やかで大らかである点です。特に治療に関しては私の裁量を最大限に尊重してくれますし、スタッフも皆伸び伸びと自由に働ける環境で、「必要なことは何でもやって良い」と許可してくださっているため、医療の質とスタッフのモチベーション向上に寄与しています。
正しい情報と信頼の医療を提供するクリニックに
スタッフさんもすてきな方ばかりですね。

【藤田院長】私が当院で特に気に入っている点は、スタッフの人柄と職場の雰囲気の良さです。前院長のときから変わらず経験豊富なベテランスタッフも多く、皆さんとても親切で温かく接してくれます。ご高齢の方や体が動きづらい方には受付スタッフが処方箋を先に薬局に出すなどこまやかな気配りが見られ、患者さん一人ひとりに寄り添った対応がなされているなと感じています。また、患者さんだけでなく、スタッフ同士も大切にし合うチームワークの良さが、このクリニックの大きな魅力だと思っています。
今後の展望を教えてください。
【加藤理事長】これまでどおり皮膚科と形成外科の両方に対応できる体制を維持しながら、より専門性の高い医療を地域で提供していきます。特に、眼瞼下垂などの手術症例にも力を入れ、大学病院に行かずともより質の高い治療が受けられる環境を整えていきたいですね。また、現在の施設がやや手狭であることから、将来的には患者数の増加に応じてクリニックの拡張やスタッフの増員も検討できればと考えています。
【藤田院長】待ち時間の短縮や予約システムの改善に努め、ご高齢の方や幅広い年齢層により対応しやすくしたいと考えています。専門的な保険診療を基本にしながらも、地域や患者さん一人ひとりのニーズや状況に合わせて柔軟に、地域の健康に貢献できるクリニックであるよう努めます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【加藤理事長】当院の診療理念は、「そばにある、頼れる医療を安心とともに」です。保険診療を基本としながらも、保険外でより良い選択肢がある場合は、患者さんの満足と納得を第一に丁寧にご提案しています。「ここに来れば正しい情報と信頼できる医療が受けられる」、そんな安心感を提供できるクリニックをめざしていきます。
【藤田院長】穏やかで話しやすい雰囲気づくりを大切にしており、「怒らない」「怖くない」ことを患者さんにはお約束いたします。必要な治療だけを丁寧に提案し、患者さん自身が納得して選べるよう配慮していますので、ご希望があればどんなことでも気軽にお話しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはほくろ除去/8000円~