杉澤 正也 院長の独自取材記事
杉沢歯科医院
(杉並区/井荻駅)
最終更新日:2026/03/06
井荻駅南口から徒歩1分にある「杉沢歯科医院」は1967年開業という長い歴史を持つ歯科医院だ。同院を開業した父から2012年に院長を引き継いだ杉澤正也(まさや)先生が中心となって診療。杉澤院長は、「患者さんのどんな悩みにも応えたい」と、矯正やインプラント治療、噛み合わせに配慮した治療など幅広い分野で研鑽を重ね、専門的な歯科治療を提供している。一人ひとりの患者が大切にされていると感じられるような、明るく温かい雰囲気の歯科医院をめざし、スタッフが自ら考え行動できるようにサポートも行っているという杉澤院長に、同院の特徴や今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2025年12月17日)
一般歯科から矯正、インプラント治療まで幅広く診療
アットホームな雰囲気の歯科医院ですね。

ここはもともと父が開業した歯科医院なのですが、2012年から私が院長として引き継いでいます。歯科医院は怖い所とイメージしている人も多いですから、患者さんが少しでもリラックスできる居心地の良い歯科医院でありたいと思っています。2013年にリニューアルした際、壁や扉部分に適度に木目を加えたり、カーテンをつけたりして、お友達の家にでも遊びに行った気分になれるよう工夫しました。当院のイメージカラーはラベンダー。私は小中高とサッカーをやっていたのですが、憧れていた藤枝東高校サッカー部のチームカラーがラベンダーだったこと、その後入った西東京に拠点を置くトライアスロンチームのチームカラーもラベンダーだったことが理由です。ユニットや女性スタッフのカーディガンも、ラベンダー。優しい色合いなので、患者さんの緊張がほぐれればと思っています。
こちらの診療の特徴はどんなところにありますか?
一般歯科から小児歯科、矯正、インプラント治療、根管治療、親知らずの抜歯をはじめとする外科処置、噛み合わせに配慮した治療まで、幅広く歯科診療を受けていただけるところです。私は、患者さんのどのような悩みにでも応えたいと思い、複数の分野を数年間ずつ、満遍なく研鑽を積んで専門性を高めてきました。「広く浅く」ではなく、あくまでも「広く深く」です。その中で1つ得意なジャンルを挙げるとすると、噛み合わせに配慮した治療でしょうか。これは、歯科診療の最終的な着地点だと思います。たとえインプラント手術が上手でも、噛み合わせを適切に診査診断できないと意味がないものになってしまいます。また、片頭痛や肩凝り、手足のしびれといった不調は噛み合わせが原因で起こる可能性があるとされています。当院では、模型で実際の患者さんの噛み合わせを再現する咬合器も使用して噛み合わせの悪い場所を確認するなど、精密な治療を心がけています。
「広く深く」診療を行うことについて、詳しく聞かせてください。

プロとして患者さんに向き合う以上、「ここまではできるけれど、これ以上は無理です」と、困っている患者さんを突き放したくありませんでした。その一心で、30代から40代にかけては毎月のように勉強会に足を運び、自らの技術を磨き続けてきました。こうした研鑽を続ける中で、1つの課題を解決しようとすると、必ず次の専門的な疑問が生まれます。それに応えたいと追求し続けた結果、気づいたら、一般的な歯科診療の範囲であれば、当院で責任を持って完結できる体制が整いました。もちろん、大きな病気の場合は専門機関との連携が必要ですが、基本的には当院ですべてが完結する、そんな安心感を患者さんに提供することが理想です。
患者の日常の予定にまで気を配り治療を行う
診療の際には、どのようなことを心がけていますか?

当院の診察は、患者さんが入り口のドアを開けた瞬間から始まっています。今日のご機嫌はどうか、歩き方はどうか、痛みのせいで表情が曇っていないか。私たちは、教科書通りの事務的な問診はいたしません。大切なのは、「いつから痛いか」という情報の先にある、その方の背景を知ることです。例えば、腫れの原因が汚れによるものなのか、それとも風邪で免疫力が落ちているせいなのか。それを見極めることで、処置の内容は大きく変わります。また、私たちは患者さんの「日常の予定」も大切に共有しています。「もうすぐ旅行に行く」とお聞きすれば、旅先でおいしく食事ができる状態にするために準備をし、気圧で歯が痛まないよう飛行機に乗る時の注意点もお伝えします。医療カルテには書かないような些細な会話なども記録し、スタッフ全員で治療に活用しています。
遠方からもたくさんの患者さんが訪れると聞きました。
こうした私たちの姿勢に共鳴してくださるのか、当院には「本気で口の中を良くしたい、健康になりたい」という意識の高い患者さんが自然と集まってくださいます。近隣の方はもちろん、南は沖縄、さらには長野、山梨、名古屋、そして海外からも、わざわざ時間を割いて通ってくださる患者さんが多くいらっしゃいます。引っ越しをしても「やはりここがいい」と、帰国のスケジュールに合わせて来院してくださいます。当院では、患者さんの期待に応えるため、事前のメール相談から滞在中の治療計画まで、お一人お一人に合わせてスケジュールを組み、お迎えしています。
こちらは歯科技工室が設置されているのですね。

はい。歯科技工士が常駐し、技工物を作製しています。義歯やかぶせ物にもこだわっていますので、自分の意見を細かく伝えて完璧な技工物をめざしています。歯科技工士が院内にいますから、セラミック治療の際に色や形などをその場で直接相談できますし、装着時の調整もすぐに行うことができます。最近では、コンピューターでセラミックの補綴物を作製するCAD/CAMシステムを導入して、主にジルコニアの補綴物の作製に使用しています。これまではジルコニアの補綴物だけが唯一、外注だったのですが、これによって当院で使用する補綴物は、保険診療・自由診療を問わず、ほぼすべてを院内で作製することができるようになりました。ですが、私はとにかく技工物の精度にこだわっていますし、最終的な微調整は、やはり歯科技工士の力が重要だと思っています。
現場を動かす主役はスタッフたち
スタッフさんが皆さん笑顔で温かく、心地良さを感じます。

当院の自慢は、スタッフと患者さんの距離がとても近く、家族のような信頼関係があることです。私自身、「院長が一番偉い」という考え方が好きではありません。主役はあくまで患者さん。そして、現場を動かす主役はスタッフたちです。私は脇役で、隅っこで治療に専念していればいい。スタッフ一人ひとりが自分で考え主体的に動ける環境づくりを大切にしています。この考え方の原点は、大学時代の水泳部での経験にあります。キャプテンだったのですが、誰もついてきてくれない苦い経験もしました。でも、皆で力を合わせて全国大会で優勝した時、1人の力ではなく、一人ひとりが自分の目標に向かって頑張った結果が大きな成果になると気づきました。不器用でも一生懸命な人が成長していく姿を見るのが何よりうれしいですね。そのサポートをすることに、大きなやりがいを感じています。
プライベートはどうお過ごしですか? 本格的にトライアスロンに取り組まれていると伺いました。
実は、2012年のアジア選手権で40~50歳代の日本代表に選ばれ、一応日の丸を背負ったこともあるんですよ(笑)。今も試合に出ているので、自転車で箱根や軽井沢まで走って練習しています。サッカーも大好きで、現在は地元の少年サッカークラブのコーチをしています。ストレッチ用のポールを使ったコンディショニングのインストラクターの資格も持っていますので、ストレッチの指導もしています。
最後に、今後の展望をお聞かせください。

私自身が父から歯科医院を引き継いだとき、その大変さは身にしみて経験しました。だからこそ今、一番意識しているのは、次の世代へのスムーズな橋渡しです。幸いなことに、現在は大学で学ぶ長男も土曜日には手伝いに来てくれており、将来を見据えた準備を少しずつ始めています。今の時代、歯科医師としての志を継いでくれる存在がいることは、本当にありがたいと感じています。私個人としては、これまで培ってきた技術や知識を、今まさに再構築している最中です。50代から始めた新たな学びも含め、これまでバラバラだった点と点がつながり、自分の中で一つの完成形が見えてきました。今は、その培った知識と技術のすべてを、目の前の患者さんに惜しみなく出し切ること。そして、それを次世代にしっかり残していくこと。それが私の使命だと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/60万円~、インプラント治療/29万7000円~、セラミックを用いた補綴治療/9万6000円~、ジルコニアを用いた補綴治療/8万9000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

