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安田 正之 院長の独自取材記事

安田医院

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2024/01/19

安田正之院長 安田医院 main

荻窪駅西口から伸びるすずらん通り商店街を歩くこと5分。小道にそれた住宅街にレトロなたたずまいの「安田医院」はある。1951年に民家を改築した同院は、内装のあちらこちらに趣のある昭和の雰囲気が漂う。穏やかな笑顔で迎えてくれたのは父から医院を引き継いだ安田正之院長。内科・小児科をメインに、地域住民のさまざまな相談にのっている。日々の往診では治療道具を詰め込んだ10キロのリュックを担いで自転車で患者宅を往来し、院内で漢方薬を含めた薬の処方も行っているため利便性も高い。「どんな相談でも、じっくりお話を伺うことを大切にしています」と語る安田先生。患者に温かく向き合う安田先生を慕い、子どもから高齢者まで幅広い患者が訪れている。医院の特徴や診療の心がけなど、安田先生に詳しく聞いた。

(取材日2013年3月25日/再取材日2023年12月25日)

院内で薬の処方も行い、漢方薬も活用

先生のご経歴をお聞かせください。

安田正之院長 安田医院1

大学卒業後、順天堂大学で内科の研修医を3年間経て、1990年から循環器内科に入局しました。2007年に大学を辞めて、父が院長を務めていた当院の手伝いを始めました。ここは1956年の開業で、私が生まれた時にはもうありました。もともと普通の民家だった建物を改築したので、気軽に入りやすく落ち着ける雰囲気はずっと変わっていませんね。時代の変化とともに、周りは大きな屋敷が減ってマンションが増え、若い世代の方々が新たに多く住まれるようになるなど、街の様子は随分変わりました。生まれ育ったこの荻窪に愛着は深いですね。

患者層についても教えてください。

0歳から100歳以上の方まで、本当に幅広い方々がいらっしゃいます。大学病院に勤めていた頃は循環器内科を専門にした特定の臓器を診る診療でしたから、他のお困りごとの相談に乗ることはなかなかできませんでしたが、当院では患者さん全体を受け止めて診るという関わり方になりますので、さまざまな症状で来院される方々を幅広く診療しています。当院は特定の専門性を持っているというタイプの医院ではないので、まずは患者さんの症状の全体像を見極めながら診療し、当院で対応しきれない部分に関しては専門のクリニックを適切に紹介します。当院でできる限り診察してほしい、専門の診療科につないでほしいなど、患者さんごとのご希望もありますから、それに合わせて対応するようにしています。

こちらの院内で薬も処方でき、漢方薬も扱われているとか。

安田正之院長 安田医院2

そうなんです。当院で処方箋をお出ししても、薬局にストックがない場合もありますし、休日や夜の時間帯には薬局が開いていないということもあります。当院でお薬をお渡しできれば、患者さんの利便性の面でも楽になりますからね。また、漢方薬については診断された病気に適応した薬を処方するという西洋医学の考え方ではなく、患者さんの症状に応じて使えることが利点です。体調や体質に対してお薬を出していくので汎用性が高いです。だからこそ、患者さんのお話をよく伺いながらの判断が大事になります。漢方を使うことで治療の幅も広がると考えています。

まずは患者の話をよく聞き、積極的な往診も

先生が診療の際に心がけているのはどのようなことでしょうか?

安田正之院長 安田医院3

患者さんの悩みにはできる限り応えていきたいですから、そのためにもまずはお話を伺うことが大切です。長く話せば良いというものではなく、ポイントを押さえた質問をして、問題点を上手く引き出すようにしています。私ももともと患者さんの話を聞くことが得意だったわけではありません。大学病院の勤務医だった頃は担当する分野が決まっていましたが、開業医をしているといろいろな症状の患者さんが来られて、患部や原因もわからない、そもそも病気なのかさえわからない状態からスタートします。ですから、診療のためにはヒアリングが重要です。いろいろなタイプの患者さんがおられますから、どのようにコミュニケーションをすればよいか見極めながら、必要なお話を引き出せるよう努めています。

積極的に往診をされているのも貴院の特徴ですね。

定期的な往診を受けられている患者さんや臨時の往診など、毎日1~2件は必ず往診に出向いています。あまり遠方まで行くと外来診療などに影響も出るため、以前よりは往診に伺う範囲は狭まっていますが、心電計やエコー、場合によっては点滴なども用意して、当院から自転車で20分圏内くらいのお宅に伺っています。往診ですと、普段は見えない患者さんの生活の状態やご家族の状況なども把握できますし、比較的ゆっくりコミュニケーションがとれるのが良いところですね。

在宅医療について、読者に知っておいてほしいことはありますか?

安田正之院長 安田医院4

今は在宅医療の幅が広がってきています。当院がある杉並区にも地域包括支援センターがあり、高齢の方などの医療や介護でのお困りごとの窓口になっていますから、まずはそうした場を活用して相談してみてほしいですね。その窓口から、われわれを含めてそれぞれの専門職につなげてもらえます。私も医師会で地域の在宅医療のシステム構築などに関わっているのですが、医師は医療以外の部分はサポートできませんから、社会福祉士やケアマネジャーなど多職種連携をスムーズに行って、さまざまな方に対応することが重要です。効率よく連携しながらサービスをしっかり提供するためにも、ぜひ相談できる窓口を活用してほしいですね。

どの診療科に行けばよいかわからない時の相談先として

医師を志したきっかけは?

安田正之院長 安田医院5

生まれた時から父が治療している姿を見ていたので、小学生の頃には医師になると決めていました。医師の本質はわかっていなかったものの、体調が良くなって喜ぶ患者さんの姿に惹かれました。子ども時代は、どちらかというと家の中で機械いじりやプラモデルをつくるのが好きだったので、自分と相性が良さそうな職業だと感じたのかもしれません。父とは数年一緒に診療し、僕が来た当初は父が診ていた患者さんの心臓系の疾患を担当していました。大学病院では、母の手術を僕が執刀したんです。上手くいけば親孝行、失敗すれば親不孝とかなり緊張しましたね。

休日や余暇の時間は何をして過ごされていますか?

偉そうにこれが趣味ですというほどものもはないのですが、自転車での移動や散歩、週末に少し料理をしたりすることが気分転換になっています。ジョギングも週に1~2度はしているのですが、これは日々往診を続けるための体力づくりという実務的な意味もありますね。真夏の炎天下でも、医療道具を入れたリュックを背負って自転車で往診に行きますから、どの季節の気候にも慣れておかなければいけない。ですから、趣味と実益を兼ねて走っているというところでしょうか。

読者にメッセージをお願いします。

安田正之院長 安田医院6

体調が悪いけれど、どこの診療科に行けばいいのかよくわからないことはよくあると思います。また、他の医療機関で診てもらったけれどあまりうまくいかなかったという患者さんもよくいらっしゃいます。まずはそうしたお困りごとの相談先として、当院に来ていただければと思います。そして、どんなふうに困っているのかをお話しいただきながら、私がお手伝いできる方法を探していきますので、お気軽に来院してみてください。

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