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海老原 肇 院長の独自取材記事

新中野女性クリニック

(中野区/新中野駅)

最終更新日:2019/08/28

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新中野駅から徒歩1分にある「新中野女性クリニック」。1日約170人の外来患者が訪れ、年間約600人(2014年1月~2014年12月)の分娩数を誇る人気のクリニックだ。妊娠・分娩を核に、がん検診や不妊治療、エイジングケアなど幅広い診療を行う。院長の海老原肇先生は聖マリアンナ医科大学に約20年、その内の11年を周産期センターで勤務したベテラン産婦人科医。いわゆる無痛分娩ができるクリニックとしてここを選ぶ女性も年々増加しており、年間分娩数の約半数以上が無痛分娩だという。長年にわたりお産を見守り続けている海老原先生に、診察方針から患者への思い、めざす「患者さんに喜んでもらえるクリニック」への取り組みなどについて、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2015年12月2日)

患者さんに喜んでもらえるクリニックづくりに注力

まずは開業前のご経歴についてお聞かせください。

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聖マリアンナ医科大学大学院修了後は、大学病院の産婦人科で勤務しました。その後、11年にわたり周産期センターで勤務し、医長および産婦人科医長を兼務しました。周産期センターは500gに満たない超未熟児や、障害のある赤ちゃんを、産まれる前から産まれた後まで管理し、よりよい状態で育つように手助けをする施設です。産婦人科医としてのベースは、この周産期センターでの経験により作られたと言っても過言ではありません。その間、うれしいこともたくさんありましたが、悲しい結果をたどったお母さんや赤ちゃんもたくさん見てきました。大変なお産を数多く経験しているからこそ、お母さんと赤ちゃんが本当に安心できる病院を作りたいと思って、地元である新中野に2001年に開院しました。

病院というよりも、ヨーロッパのプチホテルのような雰囲気がしますね。

妊婦さんには心を落ち着けて、快適に過ごしていただきたいので、待合室にはホテルのロビーをイメージしたインテリアをそろえ、照明も少し暗めに、温かみのある暖色を使用しています。診察までの待ち時間を利用して読書をされる方、パソコンでお仕事をされる方、ぐっすりお休みになる方などさまざまです。クリニックの11の病室と2つの分娩のためのお部屋はすべて個室で、部屋ごとにテーマカラーが異なります。お部屋のカラーやコンセプトに合わせた壁紙選びから、お箸やカップ、タオルなどに至るまでトータルコーディネートは僕が行っています。特別室は上のお子さまがいらっしゃる方でも、一緒にお泊り頂ける広さを確保しています。トイレやシャワールームも完備されており、ご自宅にいるかのようにご利用いただけます。

女性が喜ぶ、うれしい仕掛けがいっぱいですね。

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まさに僕の基本的な考えはそこにあり、患者さんにいかに喜んでもらえるかを一番に考えています。例えば、当院で出産された方にはベビーリングをプレゼントしています。この他にもクリニックのマークが入ったおくるみと、同じ生地で作ったベビー服も一緒にお渡しします。最初は写真立てだけお渡ししていたのですが、このおくるみとベビー服がすごくかわいくてね(笑)。きっと皆さんにも喜んでもらえるのではないかと思い、いつの間にかプレゼントが増えてしまいました。また、当院はご家族の面会時間も特に設けておりません。お仕事で忙しい旦那さまでも、いつでもお母さんと赤ちゃんに会いに来ていただけますよ。今年の4月より外来は医師2名体制となり、お待たせする時間も以前より少なくなりました。

多くの選択肢の中から、納得のいく分娩を選んでほしい

こちらは無痛分娩ができるクリニックだと伺いました。

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無痛分娩を実施しているのも、患者さんに喜んでもらいたいからです。「お産は自然分娩じゃないといけない」とか、「子どもは母乳で育てなければいけない」とか、「これしかだめ」とは言いたくないんです。お産は自分でするものだし、育てるのもお母さん自身ですからね。一人ひとり違っていいんです。ですから選択の幅を広げて差し上げることが、医師である自分ができる最善の方法ではないかと思っています。当院では約半数〜60%の方が無痛分娩を選択されます。ほとんどの場合、硬膜外麻酔という手術の際にも使われる麻酔によって、陣痛と分娩の痛みを取る方法で行います。もちろんいきむこともできますよ。痛みがないことから、赤ちゃんを産む感覚は普通のお産よりはっきり感じることができます。

診療方針をお聞かせください。

すべては目の前の患者さんのため。それしかないです。お産に関しては選択肢を広げて、納得のいくバースプランを自分で選べる環境を整えて差し上げることが大事だと思います。治療に関しては、いかに患者さんにわかりやすく伝えるかを心がけています。わからないことはわからないとはっきり言いますし、「この検査結果から、こういう予測はできる」という風にありのままを伝えます。断定されるのが嫌いな人は「合わない」と感じるかもしれませんが、幸いなことに、それがいいと言ってくださる方もたくさんいらっしゃいます。患者さんのことが大事だと思うからこそ、その人にとって一番いい道筋を示してあげたいと思って診察をしています。

分娩予約が取りにくい人気のクリニックである秘密はそこにあるのですね。

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妊婦さんと赤ちゃんのためを思うがあまり、時には厳しく指導をすることもあります。妊婦さんは緊張されていると、診察室で話したことをクリニックの玄関を出たら半分は忘れています。お家に帰ればまたその半分ぐらい忘れてしまうのです。つまり、4分の1程度しか覚えていないんですよ。患者さんにとってすごく大事なことは、どんなことをしてでも頭に入れてもらわなければいけません。とくに体重管理については、当院では12kg増までは許容範囲としていますが、20週で10kgオーバーの方や、1週間に平均1kg近く増えている方には、厳しく指導します。大学病院で悲しい結果となる母子を多数診てきたからこそ、そのような状況を作らないという思いが人一倍強いのです。無事に出産された方からは、「怖い先生だと思っていたけど、実は優しいんですね」とよく言われます(笑)。

料理上手の母の影響で、料理の腕前はプロ級に

なぜ産婦人科医になろうと思われたのですか?

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父親が産婦人科医でしたので、僕も同じ道に進めば喜ぶかなと思ったのですが、親父は「そんなこと一言も言ってない」なんて話していました(笑)。昔から子どもが大好きで、実は小児科医になりたかったんです。でも、大学病院だと重病で亡くなっていく子も多く、僕にはきっと耐えられないと思い断念しました。それに昔から料理が大好きで、ホームパーティーなどでもどちらかというと台所で料理を作ったり、お皿を洗っていることが多くてね。男性より女性と話をする方が話しやすかったんですよ。そういう意味では産婦人科は自分に合っていたのかなと思います。

お料理は昔からされていたのですか?

母親がとても料理が上手で、僕も小さい頃からよくお手伝いをしていました。僕が子どもの時代に、ケーキを焼いて食べる家は、近所でもまずなかったですね。スパゲティーも揚げ物も、食べたことのある人は周りにあまりいなかった。そういう食事をいつも作ってくれる母の隣で、一緒に料理をするのが楽しかったんでしょうね。そのうち塾から帰ってきて、自分でインスタントラーメンを作るにしても、わざわざ野菜を別で炒めて麺の上に乗せるなど工夫したものです。趣味はアメフトとスカイダイビング。スカイダイビングは開院して止めましたが、アメフトは医師になった後も続け、今はチームドクターをしています。

初産年齢が上昇傾向にある昨今。これから妊娠・出産を考える女性たちへ、メッセージをお願いします。

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一生子どもはいらないという方は別として、いつか子どもを産みたいという気持ちがあるのなら、産婦人科医としては何よりも自分の将来を一番に考えていただきたいと、僕は思います。年齢が上がれば上がるほど、お産も子育ても大変になります。妊娠中も血圧が上がったり、いろいろ障害を起こしやすくなったりするのは事実です。自分にとって何が本当に大事なのかを考え、もしも子どもがほしいのなら、仕事よりも出産を優先すべきだと考えてもらいたいですね。もちろん、「責任のある職務に就いている」「今は仕事に専念しなければいけない時期である」など、出産を最優先できない背景がそれぞれにおありのことと思います。でも、来年より今年、明日より今が大切。「今」意識しなければいけないということに気づいていただきたいのです。

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