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山本 尚 院長の独自取材記事

やまもと消化器内科クリニック

(中野区/中野坂上駅)

最終更新日:2026/10/19

山本尚院長 やまもと消化器内科クリニック main

新中野駅と中野坂上駅の両駅から徒歩約7分。青梅街道沿いにあるのが、「やまもと消化器内科クリニック」だ。院内のアットホームな雰囲気が印象的な同院は、内科一般と消化器内科を中心に、やけどの手当てや傷の縫合、小さなできものの切除といった外科的な処置にも対応。身近な不調を幅広くカバーし、長年にわたり近隣住民の健康を支えてきた。同院の院長である山本尚院長は「地域密着のかかりつけ医として、地域の人々が頼れるクリニックをめざしています」と優しい口調で話す。山本院長に、診療方針や内視鏡検査に込める思いなどを聞いた。

(取材日2026年8月31日)

気軽に何でも相談できるアットホームなクリニック

こちらは、どのようなクリニックでしょうか?

山本尚院長 やまもと消化器内科クリニック1

当院はいわゆる町のかかりつけ医ですから、風邪やインフルエンザといった内科一般から高血圧症や脂質異常症などの生活習慣病、花粉症などのアレルギー疾患などまで、幅広く診療しています。消化器内科を掲げているので、腹痛や下痢など、胃腸の症状を訴える患者さんも、特に冬場は多くなりますね。胃と大腸の内視鏡検査に対応する他、私は外科が出身なので、切り傷の縫合やおできの切除などの小手術、湿潤療法による創傷治療といった外科的な処置ができるのも特徴だと思います。便秘でお悩みの方も多いので、そうしたご相談にも応じています。湿疹やじんましんなどの皮膚症状や腰痛、肩凝りなどのリハビリテーションも要望があれば対応いたします。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ、帯状疱疹などのワクチン接種にも対応しています。

どのような患者さんが多く来院されていますか?

中年以降の方から90代の方まで、幅広く来られています。以前から通ってくださっている方が年齢を重ねられたこともあって、高齢の方が増えてきた印象はありますね。10年以上通ってくださっている方も大勢いますし、親子やご家族で来られる方も多いです。

診療で心がけていることを教えてください。

山本尚院長 やまもと消化器内科クリニック2

何でも相談できるクリニックとして、できる限り診させていただくというのが診療方針です。ですから、診察ではできるだけ患者さんの話を聞くよう心がけています。私には言えないことを看護師や薬剤師には話しているという人もいますので、スタッフにも確認するようにしています。看護師は勤続10年以上の方ばかりで、患者さんの顔も名前も覚えています。そして、クリニックを運営する上でも、気軽に何でも相談できる、いわゆる町のかかりつけ医のような存在でありたいというのが一番です。気軽に受診できるよう、院内は明るくアットホームな雰囲気を心がけていますし、スタッフ全員が患者さんに「ご家族の方は最近どうですか?」などと声かけするようにしています。看護師の1人は私の妻で、特に打ち合わせするわけではないのですが自然と息が合っているようです。

「また受けよう」と思える内視鏡検査をめざして

力を入れている診療は何ですか?

山本尚院長 やまもと消化器内科クリニック3

私の専門が消化器なので、胃と大腸の内視鏡検査に力を入れています。胃と大腸の検査の両方で基本的に鎮静剤を使用します。大腸の検査でポリープが見つかれば、切除も可能です。胃の内視鏡検査では、胃がんの早期発見はもちろんですが、ピロリ菌の検査も重要です。なぜかというと、胃がんになる人の多くは、ピロリ菌が影響していることが考えられるからです。そのため、ピロリ菌が陽性であれば、除菌をすることが大切になります。大腸の内視鏡検査は、大腸がんの早期発見に有用なだけでなく、最近増えているといわれる潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の発見にも有用です。誰でも楽に検査を受けられるように配慮することで、命に関わったり、手術になったりする機会が減らせればいいなと考えています。

負担の少ない内視鏡検査をめざしているそうですね。

はい。苦しい思いをすると次回から敬遠しがちになりますから、胃と大腸のどちらの検査でも基本的に鎮静剤を使い、苦痛を抑えるよう努めています。鎮静剤を使う検査を希望して来院される方も少なくありません。特に胃の検査は負担を抑える効果が期待できますし、大腸についてもできる限り楽に受けていただけるよう配慮しています。除菌後の胃がんは見つけにくく丁寧に見ないと見逃しかねませんが、丁寧に診るほど時間はかかります。大腸も痛みがあると内視鏡の挿入自体が難しくなるので、鎮静剤を併用し、じっくり観察できる状態をつくることを大切にしています。不安が強い方には、私からだけでなく看護師からも説明するようにしています。ご高齢の方でも問題なく受けていただけますし、心配なことがあれば検査の前でもいつでも電話をくださいとお伝えしています。

地域の医療機関からの検査依頼も多いそうですね。

山本尚院長 やまもと消化器内科クリニック4

近隣の循環器や呼吸器のクリニックの医師から、内視鏡検査を依頼されることは少なくないですね。中野区が行っている胃がんのリスク検診であるABC検診で引っかかり、大きな病院に行くのは大変だからと紹介いただく場合もあります。顔見知りの先生ばかりで、何かあれば連絡もすぐ取り合える関係ですから、そういう意味ではお互いに安心なのでしょう。うれしいことに、まるで「地域一円のための内視鏡検査室」のようになっています。近頃は特に大腸の検査を希望される方が増えていて、枠を増やすようにしています。胃と大腸の検査を一緒に受けたいという方も多く、そうした場合は昼休みに続けて行っています。

検査も診察も、すべてご自身で行っていると伺いました。

そうですね。たくさんの患者さんを診るというより、一人ひとりを丁寧に診たいという気持ちのほうが強いですね。検査も診察もすべて自分で行っていますので、患者さんの状態は全部把握できている状態です。検査の数だけを増やすなら、非常勤の医師に来てもらうという方法もあるのでしょうが、自分の目で診られる範囲でやっていきたいと思っています。技術の進歩によって効率化できる部分も出てくるのかもしれませんが、今は一人ひとりとしっかり向き合うことを大切にしたいですね。

外科出身の経験を生かし、幅広い相談に応える

ところで、先生はなぜ医師を志したのでしょうか?

山本尚院長 やまもと消化器内科クリニック5

人の役に立ちたいという思いから医師をめざしました。それで東京慈恵会医科大学に進み、外科を専攻しました。外科を選んだのは、ずっと野球をやっていて体力に自信があったのと、自分の手術で患者さんの命を救うことをめざすということに、どこか憧れていた部分もあったように思います。卒業後は、主に消化器が専門の第2外科に入局し、大学の本院や付属病院、最後には康心会汐見台病院に勤務しました。それまでの病院では、患者さんの術前から術後まで、トータルで診ることは少なかったですが、康心会汐見台病院では手術だけでなく、術前から術後のフォローまで、患者さんと長く接して経過を診るということを初めて経験しました。私がやりたいのはこれだと思い、2008年に開院したのです。

診療後やお休みはどのように過ごされていますか?

たまにゴルフに行ったり、冬はスキーに行ったりしています。スキーは子どもの頃からずっと続けています。温泉旅行も好きで、長く休めるときは、飛行機で遠出をします。今年のゴールデンウィークは熊本と長崎に行ってきました。学生時代は少年野球から大学までずっと野球をやっていました。プレーすることはなくなりましたが、見るのは今でも好きですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

山本尚院長 やまもと消化器内科クリニック6

遊びに来るような気持ちになる、開かれたクリニックをつくることを目標に、緊張せず話していただけるような雰囲気づくりを心がけています。特に、消化器は専門ですので、内視鏡検査で万が一がんが見つかった場合でも、治療の流れや抗がん剤についてなどは詳しく説明することもできますし、いろいろとアドバイスが可能です。また、便秘で悩んでいる方もとても多くいらっしゃいます。相談するほどのことではないと思われている方もいらっしゃり、自分なりに対処してみたけれどうまくいかない、という声もよく聞きますが、便秘の治療でおなかの不調が改善することも期待できます。消化器以外のことでも、必要に応じて専門病院に紹介します。何でも相談できる町のかかりつけ医をめざして、今後ますます地域の方々のサポートをしていきたいと考えていますので、気になることがありましたら、気軽に何でもご相談ください。