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西原 英志 院長の独自取材記事

西原デンタルオフィス

(中野区/中野駅)

最終更新日:2025/10/28

西原英志院長 西原デンタルオフィス main

1994年に開業した「西原デンタルオフィス」は、入居していたビル周辺の再開発のため、2024年3月に中野駅前に移転リニューアルした。半個室の治療室は、西原英志院長の「患者さんのプライバシーに配慮した環境にしたい」というこだわりが反映されている。患者と長く付き合える歯科医院をめざす英志院長は、幅広い治療に対応すべく1984年に勉強会を立ち上げ、現在も運営を続ける。自院で行った症例を他の歯科医師と検証することで、さらなる技術の習得や治療アイデアのブラッシュアップに役立てているという。リニューアル後からは、息子の西原宏軌(こうき)先生が副院長として加わり、長く治療が受けられる体制が整った。患者の生活や性格に寄り添った治療に注力する英志院長に、これまでの歩みやクリニックの特徴、今後の展望を聞いた。

(取材日2025年10月01日)

治療の終わりは関係の始まり。患者と二人三脚で歩む

2024年3月に移転されたそうですが、どのような経緯だったのですか?

西原英志院長 西原デンタルオフィス1

移転の直接のきっかけは、以前のビルが再開発の対象になったことです。1994年にここ中野で開業してから、早いもので30年以上がたちました。この間に、同じビル内での移動を含め、実は3回の移転を経験しているんです。もともと中野は妻の実家も近く、私にとって非常に身近な場所でした。開業前は都内30ヵ所以上の候補地を見て回りましたが、最終的にこの慣れ親しんだ地にご縁を感じ、開業を決めた次第です。再開発に伴い、一時的に仮の診療所へ移転し、1年間そこで診療を続けた後、2024年3月に現在の新しいクリニックで再スタートとなりました。

移転にあたり内装や設備でこだわったポイントを教えてください。

一番のこだわりは、患者さんのプライバシーに配慮した空間です。以前のクリニックはスペースに限りがあり、診療環境を分けられませんでした。今回は30坪という広さを確保できたため、患者さんが周囲を気にせず落ち着いて治療を受けられるよう、すべての診療室を半個室にしています。また、歯科用のCTやマイクロスコープ、口腔内スキャナーといった先進的なデジタル機器も導入しました。これらは「三種の神器」とも呼ばれる設備で、より精密な診断と治療につながります。息子の代にクリニックを引き継いでもらうためにも、先進の環境を整えたいという思いがありました。

1994年の開業から30年以上「一生付き合える歯科医院」をコンセプトにされているそうですね。

西原英志院長 西原デンタルオフィス2

はい、開業当初からその思いは変わりません。私にとって、治療の終わりは患者さんとのお付き合いの始まりです。治療で歯の機能や見た目の回復を図るのはもちろん大切です。しかし、定期的なメンテナンスを通じて健康な状態をめざし、それをいかに長く維持するかということも重視しています。そのためには、患者さん一人ひとりの生活背景を理解することも重要です。あるとき、定期的に当院に来ていた患者さんが、ぱったり来なくなったことがありました。久しぶりに来院された際にお話を伺うと、ご家族の介護のため来院が難しくなったということがわかったのです。毎日の歯のセルフケアも難しいということでしたので、介護の状況も考慮しながら、高い頻度で定期メンテナンスを受けていただく提案をしました。健康なお口の維持のために、その方の状況に寄り添い、歯科医師と患者さんの二人三脚で歯の健康を守っていく。それが私のめざす歯科医院の姿です。

幅広い治療に対応できるよう多くの引き出しを持ちたい

クリニックのコンセプトは診療にどのように反映されていますか?

西原英志院長 西原デンタルオフィス3

患者さんと「一生付き合える」関係を築くためには、まず患者さん一人ひとりを深く知ることが不可欠です。お口の中の状態はもちろん、噛む力の強さや食の好み、日々のケアの状態といった個性は、一度の診療ですべてを把握できるものではありません。治療中やその後のメンテナンスで定期的にお会いする中で、患者さんの普段の様子などを少しずつお聞きしていきます。また、長期的に診ることで、私が施した治療が本当に正しかったのか、患者さんのお口の中でどう機能しているのかを検証することも可能です。そうして得た知見は、次の治療に生かされ、私自身の成長にもつながります。患者さんの情報を口腔内写真などで記録し変化を追い続けることで、より高い精度を追求し、その方に合った歯科医療を提供できると考えています。

診療方針についてもお聞かせください。

常にその患者さんにとって、当院でできる“ベストな治療”を考え、提案することを診療方針としています。歯科医師が考えるベストと、患者さんが求めるものが一致しないこともあります。もちろん患者さんのご希望は尊重しますが、専門家として必要な選択肢を提示し、ご納得いただけるよう説明することも私たちの務めです。例えば、Aという治療法は数年後には再治療となる可能性が高く、別のBという治療法なら数十年後まで再治療が不要であることが見込める、といったふうに、多くの症例経験から得た見通しを具体的にお伝えします。その上で最終的にどの道を選ぶかを患者さんご自身に決めていただくのです。私はこのような対話を大切にしています。

先生が幅広い診療を提供されるのも、コンセプトや診療方針と関係しているのですね。

西原英志院長 西原デンタルオフィス4

そのとおりです。私は診療を専門性で限定するつもりはありません。なぜなら、困って来院された患者さんを「専門外だから」とお断りしたくないからです。虫歯治療から歯周病治療、インプラント治療、入れ歯治療まで、さまざまな治療の選択肢、つまり「引き出し」を多く持つことで、一人ひとりの口腔内の状況やご要望に応じて適したな治療計画が立てられます。かかりつけの歯科医師として、お口全体の健康を生涯にわたって管理し、責任を持つ。そのために、あらゆる角度からアプローチできるよう、幅広い知識と技術を磨き続けてきました。

研鑽の積み重ねを止めず、新たな世代に経験を継ぐ

どのようにして治療の「引き出し」を増やしてこられたのでしょうか?

西原英志院長 西原デンタルオフィス5

大学院を卒業後、勤務医時代に出会った先輩の勧めで歯科のスタディーグループに参加したのが大きな転機でした。今も所属していますが、そこは一方的に技術を教わる講習会とは違い、自分の担当した症例を持ち寄って、メンバーで検討し、評価し合う場なんです。自分の治療を他者の目にさらすのは、勇気がいります。しかし、うまくいかなかった点も含めて率直に議論することで、自分1人では得られない多くの学びが得られるのです。時には耳の痛い指摘を受けることもありますが、素直に助言を受け入れて改善するよう心がけています。歯科医師は開業すると、他の歯科医師の治療を見る機会はなかなかありません。勉強会に40年以上参加し続けてきたことが、今の私の診療の礎となっています。

移転後からは、父子で診療をされているそうですね。

はい、現在息子の宏軌は週に1回、木曜日に診療を担当しています。彼は若いですから、新しい論文をよく読んでいますし、知識も豊富で、患者さんへの説明も非常に丁寧でこまやかだと感じます。今は私の所属するスタディーグループにも参加し、単にインプラントを埋めるといった技術だけでなく、なぜその治療が必要なのかという診断の重要性も学んでいる最中です。診療スタイルについては、基本的に彼のやり方に任せています。もちろん、相談を受ければ一緒に議論をすることもありますが、歯科医師にも個性があり、患者さんとの相性もありますからね。私の色に染めるのではなく、彼自身の力で患者さんとの信頼関係を築いていってほしいと思っています。

今後のクリニックの展望や提供していきたい歯科医療について教えてください。

西原英志院長 西原デンタルオフィス6

まだ先ではありますが、私がこの仕事を引退した後も、息子の代へとクリニックをつないでいき、来院された患者さんやそのご家族の口腔内の健康を、末永く管理できる体制を築いていきたいです。また、当院での診療に加え、中野区歯科医師会の会長として、行政と連携した地域医療への貢献も私の大切な役割です。区民検診や介護が必要な方へのアプローチなど、院内だけではできない活動を通じて、地域全体の健康維持に貢献していきたいと考えています。個人に寄り添う診療と地域全体に向けた活動。この両輪で、これからも地域の皆さんのお口の健康を支えていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~、ワイヤー矯正/55万円~

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