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米澤 仁 院長の独自取材記事

中野坂上米沢医院

(中野区/中野坂上駅)

最終更新日:2019/08/28

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東京メトロ・都営地下鉄「中野坂上駅」から徒歩3分の「中野坂上米沢医院」は開院して38年、地域でも長く続くクリニックだ。父からバトンを継いだ米澤仁(じん)院長は地域に根差しながらも医療における先端的な情報を得て、「常に進化していくクリニック」をめざす。専門の消化器内科をはじめ、内科、小児科、皮膚科を標榜し、患者は0歳から100歳までと幅広い。診療時には患者と目を合わせながら話をよく聞き、患者の気持ちをくんだ上で治療内容をアレンジする。胃と大腸の内視鏡をはじめ検査数も豊富。「疑問やご要望があれば遠慮せずに気軽に伝えてほしい」と話す米澤院長に、診療への思いや取り組みについて聞いた。
(取材日2017年11月24日)

「何科か意識されていない」地域のかかりつけ医

お父さまの代から続くクリニックだと聞きました。まずは現在の患者層についてお聞かせください。

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当院は父が1979年に開いたクリニックで、僕は2000年から非常勤医として一緒に診療してきました。父が高齢で院長職を継続することが厳しくなったので、今年の4月にバトンタッチした形ですね。父は今も週に3日、それぞれ半日は診療しています。患者さんは周辺にお住まいの方を中心に0歳から100歳までと幅広く、風邪や腹痛、転んで擦りむいたなど、ありとあらゆる症状の方がご相談に訪れます。長く続いているクリニックですから、来院当初に子どもだった患者さんが大人になり、自分の子どもを連れて来られることもあるんですよ。皆さん、当院が何科かさほど意識していないのではないでしょうか(笑)。

院長に就任して以来、どんなクリニックをめざして日々の診療に臨まれているのでしょうか。

ひとことで言うと、常に進化していくクリニックです。当院はなじみの患者さんが多く地域に根差した良さがありますが、医療の世界は日進月歩。学会に足を運んだり、専門誌を読んだりして新しい情報を得ながら治療をアップグレードしていきたいと考えています。ただ、先端的な情報を患者さんに伝えながらも押しつけはしません。患者さんの気持ちもくむことを大切にしていますね。例えば厚生労働省は風邪に対する抗生剤の処方を控えるように通達していますが、抗生剤が有効な溶連菌を持つお子さんが中にはいますし、肺炎の治療にも抗生剤は必要です。一口に「風邪は駄目」と言っても判断は簡単ではないんですね。ですから症状と患者さんの気持ちも考えた上で治療方針を決めるようにしています。

診療時にはどんなことを心がけていますか?

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目と目を合わせて患者さんと話すことです。近年は電子カルテの普及でともすれば診療中もパソコンとにらめっこになりがちですが、それだと患者さんは自分の話を医師がしっかりと聞いてくれているかがわかりません。それに、患者さんの全身を見ることで異変に気づくこともあるんです。お年寄りの方の中には自分の体重を把握していない人もいて、2、3ヵ月たった後にお会いしたら非常に痩せていたことがありますし、また食道炎で通っていた人の顔色が悪くて調べてみると狭心症だったということもあります。患者さんの満足度と診断の精度を高めるために、顔を見て話すことは大切なこと。それと、大事なことを紙に書いてお渡しすることも習慣にしていますね。患者さんが緊張していたり子どもをあやしたりしていて余裕がないと、診療中に言われたことを忘れてしまうこともありますから。

じっくりと観察し、見逃さない内視鏡検査を心がける

先生は内視鏡検査が専門だとお聞きしました。クリニックの特徴にもなりますか?

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そうですね。内視鏡を含めてできる検査が豊富であることが当院の特徴だと言えるでしょう。胃と大腸の検査に加えて、レントゲン撮影、超音波検査、呼吸機能検査、聴力検査、骨密度の測定、動脈硬化の進み具合を調べる血圧脈波検査ができます。CTとMRIについても、近くの西新宿の医療機関ですぐに撮影することが可能です。これらの中でも最もニーズが高いのが内視鏡検査。検査歴はレジデント(後期臨床研修医)の時からなのでおよそ15年になります。当院では多くの患者さんの検査をしていて、さまざまな症例をみていますので、経験が豊富だと思います。

内視鏡検査を行う上で大切にしていることをお聞かせください。

最も大切なことは、見逃さないこと。大腸の検査ではじっくりと観察することを心がけていますね。検査時間の短さを挙げて楽であることを強調する医師もいますが、当院では鎮静剤を使って意識レベルを下げ、全身管理をしながら検査をするので、患者さんにとって時間の長短は関係ありません。大腸の深部まで到達した後、少なくとも10分ほどかけて細部をじっくり見ていきます。胃の検査については患者さんの希望がなければ経口検査を勧めています。近年は経鼻内視鏡が注目されていますが、若い人は鼻腔が狭いため痛みを感じやすいのです。痛みによって体が動くと見落とす可能性が高まると僕は考えているので、経口検査を行うことのほうが多いですね。経口でも鎮静剤を使えば嘔吐反射を抑えることができます。

先生が医師をめざした理由をお聞きしたいのですが、やはりお父さまの影響でしょうか。

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そうですね。ただ中学生の頃までその気はなかったんですよ。僕は小学4年の頃から大学までずっとラグビーをしていました。ハードなスポーツですが、試合を終えた後は対戦相手の選手とも仲良くなって、肩を組みながら酒を飲む。そんな男くさいのが好きだったんです。子どもながらに自分はスポーツ方面に進むのかなと思っていたのですが、2つ上の兄が医学部に進まないことがわかり、「じゃあ僕がなろうかな」と思うように。父は一度も医師になれとは言いませんでしたが、やっぱり医師の姿が格好良くも見えていたんでしょうね。小さな頃はよくクリニックで遊んでいた記憶がありますし。

身近な医師とも情報交換を図り、常に医療の常識を把握

実際に医師になってからはどのようにやりがいを感じるようになりましたか?

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医師は人間を相手にする仕事ですよね。画一的なコンピューターではありませんから、同じ薬を処方するなどして同じ治療を行ったとしても、一人ひとり大なり小なり違う反応が出ます。臨床を続けていくと、本に載っていないことが本当にどんどん出てくる。そんな中で、自分があれこれと考えて治療をして、うまくいった時はやはりとてもうれしいですね。内視鏡を専門にしたのも自分で病気を見つけて治療まで完結してできるから。クリニックだと小さなポリープの切除にとどまりますが、大規模病院では治療までできます。眼科などを除けば、診断から治療まで一貫してできる分野はそうないのです。

お忙しい中、休日はどんなことをしてリフレッシュされていますか?

休診日にも先輩が院長を務める北海道の病院で当直や救急の外来、内視鏡検査などを行っているので完全なオフは月に3日です。休みの日は思い切り子どもたちと遊んでいますね。小学5年生の男の子と2年生の女の子がいて、朝の7時前に起きて公園に行き、いろんな遊びをしています。バスケットボールをしたり、テニスをしたり、時にマラソンだったり、うんていで競争したり。子どもたちは2時間くらいずっとはしゃいでいて、帰りたがらないほど。ラグビーはもうしていませんが運動するのは好きで、週に3日は仕事の前にジョギングと筋力トレーニングをして汗を流しています。筋肉が油にならないように頑張ってますよ(笑)。

最後に、改めて読者にメッセージをお願いします。

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当院には現在、私の母校である東京医科大学の総合診療科の医師などが来てくれていて、複数の医師と協力しながら診療しています。先ほど新しい情報を仕入れると話しましたが、身近な医師とも情報交換を図りながら医療界の常識を常に把握していきたいですね。近年は医療の情報がインターネットで手軽に得られるようになり、一般の方の中にも事前に自分の症状や病気、検査のことをよく調べて来院される人がいます。ただ、特に若い人は控えめで受けたい検査がありつつもなかなか言い出しづらいよう。当院は患者さんの気持ちをくみながら診療することを大切にしているので、疑問に思うことやご要望があれば、遠慮せずにまずはお伝えいただきたいですね。

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