小宮山 仁敬 院長、星山 菜穂子 先生の独自取材記事
FDOこみやま歯科
(中野区/鷺ノ宮駅)
最終更新日:2026/01/27
鷺ノ宮駅から徒歩1分の場所に位置する「FDOこみやま歯科」は開業から25年ほどの歯科医院だ。小宮山仁敬院長が一貫して提供するのは、未来を見据えた「予防型治療」。通常の治療が、起きてしまった症状に対しての処置であるのに対し、「予防型治療」は症状の原因やリスクを取り除くことをめざし、将来起こり得るトラブルを未然に防ぐことを目標とする治療だ。同クリニックが実践する「予防型治療」と込められた思いについて小宮山院長、そして長年一緒に診療してきた星山菜穂子先生の2人に話を聞いた。
(取材日2025年6月17日)
将来を見据えた「予防型治療」
院内設備について教えてください。

【小宮山院長】2020年に器械類をアップデートして映像面がデジタル化され、タブレット端末を使っての説明が可能になり、また説明した内容を印刷物にしてお渡しできるようになりました。従来よりもわかりやすく、濃い情報提供ができるようになったと思います。衛生管理の面でも、新しい滅菌機器を導入し、配置も効率化しました。作業時間短縮にもなり、患者さんのメリットにつながっていると思います。
【星山先生】感染予防対策では口腔外バキュームを新たに導入。治療中の飛散物・感染性物質を強力に吸引し、院内をさらに清潔に保つことが可能となりました。その他オフィスホワイトニングでは、照射時間を短縮できる機能を搭載した専用ライトを導入したことで、従来の3分の1の短い時間で施術が可能となりました。より良い機材を導入することで患者さんの負担を軽減し健康を保つための院内環境づくりに努めています。
衛生管理について詳しく教えてください。
【小宮山院長】患者さんだけでなく、われわれスタッフも安全に診療を行うため、これまでも院内感染防止のための衛生管理に力を入れてきました。治療・うがいに使用する水は次亜塩素酸水を用い、患者さんが口をすすぐ水を含めた治療ユニットの水を清潔に保っています。この次亜塩素酸水により新型コロナウイルスを含む細菌・ウイルスなどの除菌が期待できます。空気清浄機は潜水艦内で用いられているような先進の機器を導入、さらに換気装置4台で十分な換気を行い、診療後の人のいない間にオゾンを用いて治療椅子、手すり、ドアノブ、床に至るまで除菌しています。
こちらの特徴である「予防型治療」について教えてください。「予防歯科」とは違うのですか。

【小宮山院長】予防歯科という言葉は、最近当たり前のようにいわれています。ただ、虫歯や歯周病にならないよう日々の手入れに気を配ることだけが予防ではありません。口の中が悪くなった原因の排除をめざし、それにより口内環境を変えて起こり得るトラブルを未然に防ぐことを目標とする治療が「予防型治療」。その意を込めて私たちは治療ではなく治療介入と呼んでいます。「痛い」や「噛めない」といった緊急度の高い患部には直ちに処置をしますが、そうではない部分、例えば慢性的な虫歯などについては、患者さんの年齢やお口の中の状況を把握し、将来を予測しながら介入時期を考えます。問診やエックス線写真を撮ったり、さまざまな検査をしたデータをもとにして何を優先すべきか考えるのです。一度介入した歯は、元には戻りませんから、総合的かつ長期的に診て判断し、患者さんに提案しています。
保険診療と自由診療のバランスを取りながら診療を行う
悪くなっているところをすぐ削るというわけではないのですね。

【小宮山院長】虫歯のできたところを削って埋めるなど、起きてしまった結果に対して何かしらの治療をするのが「処置型治療」。それに対して、時間軸を考慮に入れて未来を見据えつつ、今必要とされることをするのが「予防型治療」です。ですから当院では、緊急度の高い部位について応急措置を行った後、基本的な歯周治療を行います。歯肉からの出血が検査で認められなくなるまでが一区切りです。
そこで終わりではないのですね。
【小宮山院長】その先が、一生続く「予防型治療」となります。例えば「今はこういう状態だけれど、何年後にはこうなるリスクが考えられるからこうしたほうが良い」と予測をする。一生お口の中の健康を維持するためには、どのような技術や素材を選べば良いのか。患者さんのライフステージやご事情も伺いながら、いつどのような治療介入をすべきかをご提案します。患者さんの中には、処置型治療が治療のすべてであり、それが一生保つとお考えの方も多いと思いますから、この点をなるべく丁寧に、わかりやすく情報提供するのがわれわれの仕事です。もちろん、最終的にどういった判断をするかは患者さんがお決めになることです。適切な判断のための考え方や情報をしっかりと提供するのが私たちの務めです。
保険治療ではできないことも出てくるのでしょうか。

【小宮山院長】長期的な時間軸で捉えると一生にわたって口腔機能を維持するためには、素材選びなどで自由診療のものも必要ですよ、というお話はします。とはいえ、すべて自由診療というスタイルは取っていません。保険診療でできる部分は最大限利用していただき、必要な部分だけ自由診療というのが一番合理的だと思います。保険診療と自由診療のバランスをうまく取った、適正な歯科医療を提供することが大切です。信頼関係が大事ですから、すべて保険診療をご希望の方にはその中でできるより良い方法を、相談しながらご提案しています。
【星山先生】例えば、自由診療の素材であるセラミックは、一般的に審美的なメリットが強調されています。しかし、セラミックはバイオフィルムが付着しにくく落としやすい、つまり虫歯や歯周病の発生リスク低減が望めることが最大のメリットです。そうしたことを踏まえて判断していただけるよう丁寧に説明しています。
継続したメインテナンスの重要性
基本的な歯周治療ではどのようなことを行うのですか?

【小宮山院長】私たちの口の中には善玉悪玉含め、常にさまざまな菌が存在していますが、この常在菌のバランスが崩れ、虫歯や歯周病が発生しやすい状態になることをマイクロバイアルシフトといいます。この状態を改善しなければいくら処置をしても意味がないと考えています。そこで、まずお口の中のバランスを元に戻すことが歯周治療の目的です。歯を舌でなめてみてください。ツルツルの部分とヌルヌルの部分があるはずです。簡単に言うと、このヌルヌルの部分を除去する作業だと考えてください。当院ではユニット4台のうち2台は歯科衛生士専用で、治療計画に基づいた歯科医師の指示のもと、じっくり時間を取って歯周治療を行っています。患者さんごとに歯科衛生士も担当制を取っているので、お口の状況を継続的に確認しながら施術しています。
歯周治療後に、また細菌のバランスが崩れたりしないのでしょうか。
【小宮山院長】歯周治療が終わった後も、お口の中の状態を保つために、定期的に歯科衛生士の行うスウェーデン式のプロフェッショナルケアに通っていただくことをお勧めしています。ケアを行うだけでなく、唾液検査でリスクチェックを行います。何か変化があれば担当の衛生士から歯科医師にフィードバックされるので、必要になった時に歯科医師が介入することができます。プロフェッショナルケアは自由診療となります。
ホワイトニングも行っているのですね。

【星山先生】当院で提供しているのは、過酸化物を用いた医療ホワイトニングで、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングを選択していただくことが可能です。ホワイトニングは歯に良くないのではないかと心配なさる方もいらっしゃいますが、医療ホワイトニングでは安全に配慮した上で効率的に歯を白くすることが望めます。ぜひご相談いただければお力になれると思います。
先生方が診療の際、大事にしているのはどのようなことですか。
【星山先生】誠実さでしょうか。処置に対しても、患者さんに対しても、誠実でありたいと、日々診療に取り組んでいます。「健康な口は健康の入り口」ともいいます。実際きれいなお口の中にはインフルエンザを含め悪いウイルスも定着しにくいといわれています。全身の健康に貢献できる、良質な診療を心がけています。
【小宮山院長】清潔さです。院内の衛生環境はもちろん、自分の立ち居振る舞い、言葉遣い、すべて清潔でありたいと思っています。まず患者さんに信頼していただくことが第一歩ですから、第一印象は大事にしたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/14万3000円(税込)~
部分矯正/11万円(税込)~
歯科衛生士によるプロフェッショナルケア/初回:2万900円(税込)~、2回目以降:1万4300円(税込)~
オフィスホワイトニング/3万9600円(税込)
ホームホワイトニング/3万5200円(税込)~

