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石井厚子 院長の独自取材記事

哲学堂 石井眼科医院

(中野区/落合南長崎駅)

最終更新日:2020/04/01

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緑豊かな哲学堂公園のすぐ近く。「哲学堂石井眼科医院」はバス通り沿いの一戸建ての2階にある。前身の「佐野眼科」は地域で50年以上親しまれてきた歴史のある眼科医院。娘である石井厚子院長が後を継ぎ、名称を改め、場所も移して2013年に新しいスタートを切った。お年寄りから小さい子どもまで患者の年齢層は幅広く、家族ぐるみで訪れる人が多いのは、長く地域に密着してきた医院ならではだろう。1階には院長の夫である太郎先生が院長を務める「哲学堂石井内科医院」があり、内科と連携が取りやすいのも魅力だ。「質の高い医療を提供するのは当然のこと、やさしく親切な医師でありたい」と話す石井先生に、日々の診察のことや最近始めたコンタクトのことなどさまざまな話を伺った。
(取材日2014年11月20日)

点眼薬、内服薬はすべてお年寄りにやさしい院内処方

こちらは長く地域で親しまれている眼科と伺いました。

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母がここから2、3分の場所で50年ほど前から「佐野眼科」として開業していまして、私も出産を機に大学病院を辞めた後20年近く母を手伝っていました。母は85、6歳まで現役で今もかくしゃくとしているのですが、引退すると言いますので、名称も「哲学堂石井眼科医院」と改め、院長として引き継ぎました。ちょうど主人もそろそろ開業したいという時期でしたから、佐野眼科の患者さんも変わりなく通えて主人と一緒にやれる場所を探して、こちらに移ってきました。母は近くの小学校の校医をしていましたので、私より年配の方が「小学生のとき、お母さんに診ていただいたんですよ」といらしてくださったり、またそのお子さんやお孫さんを連れてきてくださったり。家族ぐるみで来てくださる患者さんが多いのが特徴かなと思います。ご家族で来ていただくと、緑内障など遺伝性の疾患を診療しやすいというメリットもあります。佐野眼科から引き続き、20年以上通院してくださっている方も多数いらっしゃいます。高齢の方が多いため、当院の特徴である院内処方が、また別のところに薬を取りにいかなくても良いという事で、足腰の弱った方には喜ばれています。回数や種類、つける期間などを説明しながら、一人一人の患者さんの袋に直接書き込んでいます。眼の悪い方には大きくマジックで書いたり、わかりやすいと喜んでいただいています。

お子さんの患者さんも多いのですね。

母の後を引き継いで小学校の校医をしていますし、この裏にある幼稚園の園医もしていますので、なじみのある先生のところでと来てくださる患者さんが多いですね。私も帝京大学病院時代は、子どもの斜視や弱視の治療で知られている丸尾敏夫先生のもとにいましたので、お子さんの患者さんをたくさん診てきました。遠視性弱視などは早期発見・早期治療が大切で、2、3歳から治療を始めないと、大人になっても視力が出ないことがあります。小学生の就学時検診ではちょっと遅いんですね。ですから、当院では来ていただいた小さな患者さんには必ず視力検査をしています。

お子さんの検査はむずかしいのでは?

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初めてのお子さんだとなかなかむずかしく、何回か来ていただくこともありますが、字が読めなくても、動物のマークを使ったり、輪の穴が空いている方向を示すことで視力は測れます。早期に発見できれば、遠視用の眼鏡をかけるといった治療ができます。それもまずは視力を測らなければ始まりません。そのためにも、子どもがこわがらないような工夫をいろいろしています。待合室を明るい色合いにしてキャラクターの時計をかけたり、子ども用のコアラとカエルの椅子を置いたり。自身に子どもがいるスタッフが多く、なるべく機嫌を損ねないよう(笑)、うまく視力を測ってくれているのはありがたいですね。

質の高い医療を提供するのは当然のこと、親切でやさしい先生でありたい

待合室だけでなく、全体に明るくやさしい雰囲気のインテリアです。

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ありがとうございます。インテリアは全部私が考えました。1階から階段を上がってくると、天井までお花の壁紙が続いていたり、トイレはまたがらっと雰囲気を変えて黒を基調にしたモダンな作りにしたり。小さいお子さんからお年寄りまでくつろいでいただけるようなスペースにしたいと思ったのですが、おかげさまで皆さんに喜んでいただけています。雑誌を置いていないのは雑誌を媒介にはやり目が感染するのを防ぐためですが、テレビを置いていないのはホテルのロビーにいるように静かにゆったりと過ごしていただきたいという思いからです。ご自分で本をお持ちになったり、皆さん思い思いに過ごしていらっしゃるようです。

最近若い患者さんも増えているそうですが。

コンタクトレンズを扱うようになったからでしょうか。佐野医院時代より、お若い方が来てくださるようになりました。眼科医院での扱いですから、きちっと目を診て角膜の状態などチェックしてお売りするようにしています。そこでコンタクトが合っていない、問題があるという方にはお売りしません。最近小学生にもコンタクトを販売している業者さんがいるようですが、当院では基本的には高校生以上が対象です。校医をしている中学校でも「コンタクトの弊害」というようなお話をしたのですが、まだ発育段階の低年齢でコンタクトをすると、角膜を傷めてしまいます。できれば高校生からが望ましいですね。ただ中学生でも「運動をするとき眼鏡だとずれ落ちてしまうので、部活の時だけどうしてもコンタクトをしたい」とお見えになる患者さんもいらっしゃいます。そういうお子さんには、「必ず3ヵ月に1回は検診を受けるように。できれば眼鏡も作って、必要のないときは眼鏡を使うように」とお伝えした上でお作りしています。

診療の際に心がけていらっしゃるのはどういったことでしょうか。

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質の高い、いい医療を提供するのはプロとして当たり前のことです。その上で、患者さんにやさしくということを心がけています。押し車や車いすでも入れるよう院内はバリアフリーになっていますし、エレベーターも設置しているのですが、中にはエレベーターに乗るのがむずかしいという方もいらっしゃいます。そういうときはピンポンとチャイムで下から呼び出していただくと、スタッフが階下までお迎えに行きます。当たり前と言えば当たり前のことですけれど、医療というのは治療で満足していただくだけではないと思うんです。ですから、私もスタッフも「親切でやさしい医院だった」と言っていただけるとうれしいですね。こちらでは手に負えない手術や複雑な疾患の方は大きな病院へご紹介していますが、その時も、技術が素晴らしいのはもちろんのこと、人格的にもやさしい先生をご紹介するよう心がけています。帰ってきた患者さんが「親切でいい先生だった。説明もよくしてくれて、安心できた」と喜んでくださると、よかったなあと思いますね。

関連疾患は1階の内科と連携して治療

印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか。

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定期的に通って来てくださるお年寄りの患者さんが、ご主人も亡くなって寂しいし、リハビリを兼ねて地域のセンターで折紙を折るのが趣味だと、完成した作品をいくつか持ってきてくださったんですね。それが傘だったり、玉手箱だったり、複雑な折り方で見事だったものですから、受付のところに置いておいたら、今のお子さんはあまり折紙を知らないんでしょうね。「これ、なあに」と興味を示す患者さんがいらしたので、そういったお子さんには折ったものを差し上げるようにしたんです。そうしたらそのおばあちゃまがとても喜んでくださって、「小さな子どもが喜んでくれるならまた作ってくるわ」と、いらっしゃるたびにたくさん持ってきてくださるようになりました。お母さま方の中には「私も作り方を教えてほしい」とおっしゃる方もいて、ここがそういった交流の場になっているのは、とてもうれしいことです。

先生ご自身が健康で気をつけていらっしゃることはありますか。

まったく何も(笑)。最近1階に主人の内科のクリニックができたので、やっと血液検査をしてもらいました。後は毎朝愛犬のミニチュアダックスフントと散歩するぐらいです。振り返ってみると、小さい時から何かしらの犬を飼っていましたね。年を取ったら、捨て犬のためのボランティア活動を始めようかしらと思ったりもするんですよ。それぐらい犬は好きです。

1階にご主人の内科のクリニックがあるのは眼科として心強いですね。

糖尿病や高血圧などは、眼科と内科が密接に関係していますから、ひとつの場所で診て差し上げられるのは、患者さんのご負担を減らすことにもなると思います。足が不自由で、杖をついたり、押し車を押していらっしゃるような患者さんに、「ついでに内科にも寄っていける。何度も足を運ばなくてすむから助かるわ」と言っていただくと、ここへ移ってきてよかったなと思いますね。

最後に読者の方へのメッセージをお願いします。

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30代40代というと、目が疲れてそろそろ老眼かしらと思うような年代ですね。実際には目が疲れる原因のひとつに目の乾きということもあるんですよ。いわゆるドライアイですね。最近は皆さん、パソコンやスマホで目を酷使しているので疲れるんだとお思いでしょう。そういった画面を一生懸命見ているときというのは、まばたきが極端に減っているんです。それで目が乾いてしまって疲れるという方が多いですね。そういう方にはヒアルロン酸の入った目薬をお出ししています。そうすると、「ひょっとして老眼かな」と言っていらした方でも、「目を潤しただけですごく楽になりました。老眼ではなかったみたいです」とおっしゃって。中には「もうヒアルロン酸の目薬なしではパソコンができない」という方もいらっしゃいます(笑)。もちろん目の疲れる原因には緑内障や老眼ということもありますから、きちんとそのチェックもしています。皆さんも自己判断なさるより、一度受診なさることをお薦めしたいですね。

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