河津 徳敏 院長の独自取材記事
河津歯科医院
(台東区/日暮里駅)
最終更新日:2026/07/10
台東区谷中で、2002年の開院から20年以上にわたり親しまれている「河津歯科医院」は、日暮里駅西口から徒歩約1分。日本歯科大学で非常勤の臨床講師も務める河津徳敏院長が、口腔外科の専門性と豊富な経験を生かして難しい症例にも対応する。看板に描かれた羽根のロゴマークは有名な洋画のワンシーンがモチーフだそうで、「映画の副題は一期一会。患者さん一人ひとりとの出会いを大切に、しっかり診療していくという思いを象徴しています」と河津院長。ロゴマークのコンセプトからも、患者にとって何がベストかを常に考える同院の姿勢が伝わってくる。患者の不安を取り除き、納得いく治療を受けてもらえるよう心を配る河津院長に、同院の特徴や診療で大切にしていることについて話を聞いた。
(取材日2026年2月27日)
豊富な経験と医療ツールで患者が安心できる医療を
来年には開院から25年を迎えるそうですね。

ここ谷中は下町情緒あふれる落ち着いた雰囲気で、私の思い描く「地域密着」のイメージにぴったりだったんです。2002年に開院し、長く地域の皆さんに支えられてきました。ご高齢の方が多い土地柄ですが、ファミリーで通ってくださったり、ずっと勤めているスタッフの子どもたちも来てくれたりと、幅広い年齢層の方が通院されています。昔からお付き合いのあるお子さんが成長し、「おかげさまで今でも虫歯はありません」と言ってもらえると本当にうれしいですね。もともとは画廊だったので、広々として開放的なところも気に入っています。院内にはモニターつきの診療ユニットのほか、2023年には歯科用CTを導入するなど、各種の医療機器を設置するスペースも確保できています。
得意としている診療は何でしょう?
口腔外科分野ですね。日本歯科大学附属病院の口腔外科に15年近く勤め、現在も同大学で非常勤の臨床講師をしていますので、そのノウハウが日々の診療にとても生きています。例えば抜歯は経験を重ねれば重ねるほど早く処置ができ、痛みが少なく、術後の治りの良さにつながります。大学病院では、難症例の抜歯のほか、腫瘍、骨折、骨を切って矯正する顎変形症の治療といった高度な専門性を要する領域も研鑽を積んできましたから、安心して任せていただければと思います。また、歯根端切除術や粘液嚢胞、骨隆起の手術にも対応しています。口腔内カメラやCTを駆使し、大学病院を紹介されるようなケースにも、多くの場合対応できるかと思います。大学病院とも密に連携しているので、当院で対応が難しい場合でもスムーズに紹介できるのも強みですね。もちろん、虫歯をはじめとする一般歯科の診療もしっかりと診させていただきます。
歯科用CTの導入で、治療はどのように変わりましたか?

従来のエックス線では2次元でしか診られなかったものが、歯科用CTだと3次元的に構築できるようになり、診断や治療の精度の向上につながりました。例えば根管治療では、根管の複雑な形状や病巣の位置を立体的に捉えることで、安全性に重きを置きながら精密な処置ができますし、以前は見抜けなかった歯根破折も把握できます。歯根破折がわからないと、「根管治療が長引いているのになぜ治らないんだろう?」ということが起きますから、CTで早期に発見でき、患者さんにも画像を見てもらえることは、不要な治療を長引かせず、抜歯も一つの選択肢として考える根拠にもなるんですね。また、永久歯が萌出せず潜ってしまっている方の場合、歯列矯正をする際に粘膜を開いて適切な位置までけん引する開窓という処置が必要ですが、それにもCTが役立っています。以前は他院に検査を依頼していたのが当院で完結できるので、患者さんの負担軽減にもなっています。
大学病院と同等レベルの治療を町のクリニックで
病院や他院からの紹介が多いとお聞きしました。

はい、飛び込みよりも紹介でお越しになる方が多いですね。中でも多いのが、近隣の矯正歯科からの紹介です。矯正のためのスペース確保に必要な抜歯や、先ほどふれた開窓処置の依頼もあります。それから、せっかく矯正治療をしても、後から生えてきた親知らずによって後戻りしてしまうことがあるので、それを防ぐための親知らずの抜歯もありますね。親知らずが歯茎に埋没しているケースでは、CTでその深さや角度を確認して、画像をもとに矯正歯科の先生と検討した上で抜歯を行います。このほか顎が外れてしまった患者さんが整形外科の先生の紹介で来院されたり、内科の先生からも歯で困っておられる患者さんを紹介いただいたりもします。また、患者さんが患者さんを紹介してくださることもあります。
患者さんや近隣クリニックの先生と良い関係性を築かれているのですね。
紹介いただけるというのは幸せですね。患者さんが紹介してくださって、紹介された方も「良かった」と言ってくださると歯科医師冥利に尽きます。また、紹介いただいたクリニックにも患者さんを大切にお返しできるよう、治療の様子を録画したものを送り、責任を持って治療させていただいたことをお伝えしています。後日、紹介元の先生から良いご報告をいただくとすごくうれしいですね。そのほか、他院で病院を紹介されたけれど、平日は休みが取れないからと当院に来られる方もいらっしゃいます。これまでの経験を生かし、大学病院の外来と同等レベルの診療をめざしつつ、病院よりも待ち時間が短く柔軟に対応できる、そんな病院とクリニック両方の良い面を提供できるのも当院の利点だと思います。
インプラント治療にも注力されているとか。

インプラント治療は、必要な診査・診断・治療の立案と適切な歯科医師のスキル、患者さんの口腔内環境の条件がそろえば、とても有用な治療です。保険診療とならない治療ですので、患者さんの金銭的負担を思うと、こちら側には「失敗しない」という覚悟が必要です。無理にインプラント治療を押しつけることがないよう心がけ、私が信頼できると判断したメーカーのインプラントを提供しています。治療が完了した後も、長期的な予後を一番に考え、メンテナンスや生活習慣の指導などにも力を入れています。
地域に根差した「安心できる」クリニックでありたい
診療で大切にしていることを教えてください。

患者さんの立場で考え、確認し合いながら治療を進めていくことです。治療中は、ご自身の口の中は見えないので、何をされているのかわからなくてとても不安だと思います。そこで当院では、どのような症例でも、誰に対しても口腔内カメラを必ず使用し、モニターで治療前と治療中、治療後の口腔内写真を患者さんに見てもらうようにしています。患者さんの中には、よくわからないうちに神経を取られてしまった経験がある人もいるかもしれません。もちろんわれわれ歯科医師はなるべく神経を残して治療したいと思っていますが、実際には虫歯が想像以上に進行している場合もあります。そういったときにも、誤解がないよう口腔内カメラやCTで歯の状態を視覚化することで、患者さんの納得いく治療につなげています。
患者さんとの意思疎通を大事にされているのですね。
そうですね。今や口腔内カメラやCTの画像はインフォームドコンセントに欠かせないツールです。カルテに細かく記載するよりも画像で残しておくほうが、治療過程が一目瞭然でわかるだけでなく、患者さんの安心感や納得感につながると思います。患者さんによっては痛いところの治療だけを希望される方もおられますが、口腔内の画像を一緒に確認して、日々のブラッシングやメンテナンスでより良い口腔内環境を維持していけるはずというお話をすると、意識を変えていきやすいのです。また、治療中の痛みについても、最初に麻酔が必要かどうかの説明をした上で、「麻酔が必要だと感じたら手を上げてほしい」とお願いしています。そうすることで、患者さんとの距離も縮まり、信頼関係を築いていく一つのきっかけになると感じています。
ところで、休日はどのように過ごされていますか?

船で茨城の鹿島や東京湾辺りに出かけて、海釣りを楽しんでいます。釣ることも楽しいのですが、釣った魚をおいしくいただくのはもっと楽しいですね。実はさばくのも得意なんですよ。さばき方も勉強し、こだわって集めた包丁も自慢です。先日も釣ったヤリイカをスタッフに振る舞い、喜んでもらいました。釣り好きの患者さんと話が盛りあがることもあります。学生時代はラグビーをしていたので、今でも体を動かすことは好きで、ゴルフやスキーにも出かけています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(1本)/40万円~、歯列矯正(小児)/33万円~、歯列矯正(成人)/66万円~
※詳しくはクリニックまでお問い合わせください。

