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曽 振武 院長の独自取材記事

蔵前内科クリニック

(台東区/蔵前駅)

最終更新日:2021/03/17

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蔵前駅A1出口から徒歩3分、江戸通りと蔵前橋通りの交差点に面したビルにある「蔵前内科クリニック」。2階から3階まである院内は真新しい雰囲気で、待合室も診察室も清潔でフレッシュ。院長を務めるのは、がんの免疫療法にも携わってきた経験を持つ、曽振武(そ・しんぶ)先生。同クリニックでは、3人の医師がそれぞれ専門分野を受け持ち、地域の人々の健康をサポートしている。台湾出身の曽院長は、大学入学を機に来日し、医師になるのと同時に日本国籍を取得しており、もちろん日本語も堪能だ。「蔵前は良いところです。食べ物もおいしいし、人も優しく、暮らしやすい街ですね」と笑顔で話してくれた曽院長。先端医療に注ぐ情熱から地域への思い、将来の夢まで、じっくり話を聞いた。(取材日2012年12月18日/更新日2021年3月2日)

信念を持って「がん免疫療法」を研究

クリニックの特色から教えてください。

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内科診療を幅広く行っています。まず、私自身が獨協医科大学病院の内分泌内科で経験を積んできましたので、甲状腺、糖尿病、高脂血症などを専門的に診療できます。さらに、私の大学の同期で、東京アレルギー・呼吸器疾患研究所の渡邉直人先生に週1日来ていただいていて、呼吸器内科、アレルギー科を担当してもらっています。神経内科も専門の医師に週2度来ていただいています。この体制で広くバランスの取れた診療を行っているのが特色です。この体制をもとに、地域に密着して蔵前の方々の健康をサポートしていきたいと思っています。また、私ががん免疫療法に携わってきましたので、そういった相談にも応じています。

院長が携わってこられたがん免疫療法とはどのようなものでしょうか?

手術療法、放射線療法、抗がん剤投与による化学療法という3大療法に続いて研究されている、第4のがん治療法で、患者さん自身の自然免疫力を高めることにより、がんを治療しようというものです。その中でも私が携わってきたのは、患者さん自身の免疫細胞を体外において科学的に培養し、増殖した免疫細胞を患者さんに戻す、という方法です。メリットとしては、患者さん自身の免疫力を使用するので副作用や体への負担が少ないという点です。

がん免疫療法への期待感についてお聞かせください。

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これまでの3大療法だけでは、がんの治療に限界がきていると思っています。進んだ医療技術をアレンジして、新しい治療スタイルを確立していかなければならない時だと考えています。多くのがん患者さんを救いたい、というのが医師としての私の願いです。そしてこの免疫療法は、新しいがんの治療方法として、大きな可能性を秘めていると感じています。そもそも免疫の分野は現在、多くの科学者や企業が研究しているテーマでもあり、最近のノーベル賞でも免疫に関わる研究が多く受賞しています。広く期待されている分野であることは間違いないと思いますし、今後は、がんの治療においても主流になっていくと確信しています。今現在は保険診療にはなっていませんが、いずれは保険診療になるべき治療法だとも思っています。

将来の夢は、がん免疫療法の専門施設をつくること

がん免疫療法との出会いについて、そして将来のビジョンについて教えてください。

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東京大学医学部附属病院の脳外科の先生を通じて、がん免疫療法と出会いました。大きな可能性を感じて、クリニックの中に研究室をつくって研究を開始しました。ここを開業したのが1998年ですが、その1年後の話です。私1人ではできませんので、何人かの仲間と一緒に研究をしています。やりながら手応えを感じてきて、ますます研究に力が入るようになりました。今後はこの療法の科学的な根拠もさらに積み上げていきたいですし、私自身がこの分野の開拓者になりたいですね。将来的には、がん免疫療法の研究を行う民間の専門施設をつくりたい、というのが夢です。

開業するまでの経歴を教えてください。

獨協医科大学病院の内分泌内科に、同大学を卒業して開業するまでの10年間、勤務してました。その間、関連病院で働いた時期もあります。内分泌内科を選んだのは、恩師に誘われたからです。細分化した科目に進むつもりはなく、範囲の広い科に行きたいと思っていたので、内分泌内科は希望にかなう科でした。実は、恩師からお誘いの電話がかかってきたのは、新婚旅行に行く直前のタイミングだったんです。卒業と同時に結婚していましたので。新婚旅行はキャンセルしました。家内は、新婚旅行が中止になったことに関して今でも不満を口にします(笑)。大学病院では内分泌を専門に診て、関連病院に行っている間は、広く一般内科を担当していました。内科について広く経験できましたね。

そもそも医師をめざしたきっかけは何だったのですか?

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私の父も、祖父も、曽祖父も医師です。7代続いて医師なんですよ。父親は台湾で医師をしていますし、父の兄も、慶應義塾大学を卒業して産婦人科の医師になり、その上の兄も東京大学卒の医師、私の弟も筑波で開業しています。そのような家で育っていますので、医師になる以外の選択肢はありませんでした。運命ですね。この道しか進む道はなかったんです。獨協医科大学を選んだのも父親の意志でした。お前は東京にいるといいことがないから地方のほうがいい、栃木にある獨協医科大学に行きなさい、ということなんですよ。父親はとにかくワンマンなんです。従うしかありませんでした(笑)。

暮らしやすい蔵前という土地に、愛着を持つ

ご趣味を教えてください。

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今はゴルフが趣味ですね。とはいえ、年に2回くらいしか行けないのですが。ゴルフは父親の影響で、5、6歳で始めたんですよ。子どもの頃からスポーツはなんでも好きで、球技に関してはほとんどマスターしてきました。テニス、卓球、バスケットボール、サッカー、ビリヤードまで(笑)。野球もやっていて、少年野球チームでショートを守っていました。卓球は小学6年生から始めて、中学までやっていて、中学では学校の代表にもなれました。テニスも長くやっていましたね。高校で始めて、大学、そしてつい最近までやっていました。実は、子どもの頃は勉強が苦手で……。学校が終わってから外で遊ぶのが好きで、スポーツばかりしていたような気がします。

蔵前で開業したことには、何か理由があるのでしょうか?

たまたま物件を紹介してもらえた、という縁です。でもここに来て、この街のことをとても気に入りました。生活しやすいですし、食べ物もおいしい。都心にもたまに行くことがありますが、食事をするにしても値段が高いです(笑)。蔵前は飲食店もリーズナブルで、町内会の皆さんにも懇意にしていただいています。町内会のゴルフコンペにも参加しますし、食事会にも声をかけてくださって、本当にうれしく思っています。地域の方々とは積極的にコミュニケーションを取りたいですね。地域の方々から信頼される医師になりたいですし、診療以外の部分でも、街に溶け込みたいと思っています。もちろん診療においても、地域の皆さんのお役に立ちたいです。がん免疫療法を追求している一方で、私にとって地域医療も大切なのです。診療を通じて、自分の存在感を確認できるのです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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諦めないでほしいんです。進行がんになって、もう手立てがない、と言われても、諦めないでください。免疫療法は、手術が難しいケースでも可能となる場合がありますので、そういうがん患者さんの助けに今後なれたら幸せです。さらに、がんの治療後の患者さんにも来ていただきたいと思っています。再発の予防と、がんの根治をめざしています。当クリニックはがんの検診において細かなチェックも可能です。エックス線撮影装置からCTまで設備もそろえており、その点でも、安心して診療を受けていただけるような環境を整えました。そして、地域の方々にも愛していただけるクリニックでありたいと思っています。内科に関して広く対応できますので、気軽にお越しいただけたらうれしいですね。

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