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森 規勝 院長の独自取材記事

聖愛クリニック

(台東区/三ノ輪駅)

最終更新日:2020/04/01

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台東区浅草5丁目、土手通りから千束通りに入った少し先に立つマンションビル1階にあるのが「聖愛クリニック」だ。ここは森規勝院長の父が1950年に開業した森医院が前身。聖愛病院という入院設備を備えた救急病院として地域医療に貢献。その後1995年に森院長が父親の後を継ぎ、クリニックとして開業。2019年、時代の変化に伴い建物をマンションビルに建て替えたのを契機に全面リニューアルオープンした。診療は一般内科、循環器内科、呼吸器内科を中心に、高齢や疾患のために通院が困難になった人たちへの訪問診療にも力を入れている。「聖愛の精神に基づいて、引き続きこれからも地域医療に貢献していきたい」と話す森院長。診療の特徴や地域医療への思いなどについて話を聞いた。
(取材日2019年9月5日)

ビルの建て替えに伴い2019年リニューアルオープン

こちらは建て替えですっかり新しくなりましたね。

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もともとここは父が医院を開いていたところで、私が継ぐ形で1995年に開院しました。それから20年以上もたちますと、この周辺の環境も随分変わってきました。時代の変化に対応するとともに今後のことも考えて、2019年に建物の建て替えをして、クリニックも新たにリニューアルオープンしました。約2年間近くの仮診療所で診察していましたが、やっと元の古巣に戻ってきた感じです。この新しいクリニックでも、これまでと同様、患者さんが入ってきた時からリラックスできるようにしています。入口正面に広めの受付カウンターを設置して、すぐにスタッフが患者さんを笑顔でお迎えできるようにしています。患者さんの心配や不安は少しでも早く取り除いて差し上げたいと思っています。実は、受付後ろの壁や待合室に飾ってある木目込みの絵は、94歳になる母の作品です。季節ごとに掛け替えていく予定で、患者さんにも楽しんでいただければと思っています。

建て替えにあたり何か新しい医療設備を入れたのでしょうか?

医療機器は、心臓など循環器用の超音波診断装置、呼吸機能を調べるスパイロメータ、頸動脈の動脈硬化を調べる血圧脈波測定装置など、以前とほとんど変わっていません。ただ診察室は2室設置して2診体制でも対応できるようにしています。また、今回点滴室を新しく設置しました。以前は、ベッドで横たわって点滴を受けていただいていましたが、慌ただしい中での点滴ですと、患者さんも落ちつかないでしょう。これからは個室の点滴室でリクライニングチェアに座りながらゆっくりと点滴を受けていただけます。

こちらにはどのような患者さんが多くいらしているのでしょうか。

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古くからこの地域にお住まいの方も多いので、ご高齢の患者さんがいらっしゃっています。父の代からの患者さんもおられますし、親子2代にわたって来られている方もいます。その一方で、この界隈はマンションも増えていて、新たに流入してくる人も多く、ここにも若いファミリー層の方々が来られています。この地域は都心へのアクセスがよく、物価も比較的安いので人気のようです。かつてはここに通院していたけれど、ご高齢になられて通院が難しくなった患者さんや、地域包括センターから紹介された方などには、訪問診療を行っています。週に2回、午後のクリニックの休み時間を利用して訪問しています。老人福祉施設へも診療に行っていますね。

問診を重視して、患者が本当に困っていることを把握

こちらの診療内容について改めて教えてください。

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内科一般、私の専門である循環器内科、呼吸器内科を中心に診療しています。ご高齢になりますと、疾患は一つに限らず複数の疾患を併発することが多くなります。診察の際には、その複数の疾患の中で、何が一番つらいか、どんなことに一番困っておられるのかをよく聞くようにしています。生活習慣病の方には、一日の過ごし方なども伺っています。生活面だけでなく、仕事のことやご家族の生活環境などについても聞くことがあります。診察ではやはりこうした問診を一番重視しています。父も患者さんの話をよく聞いていましたので、私も同じように患者さんの話に耳を傾けています。循環器内科の診察では、心臓疾患、特に虚血性心疾患の場合、そのまま家に帰して大丈夫か、あるいはすぐに救急車で病院に搬送したほうが良いのか、そのタイミングをしっかり見極めながら診察しています。

呼吸器内科についても教えてください。

呼吸器内科では、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の診療に力を入れています。実は、娘が呼吸器専門の医師をしていまして、ここでは月に1回、第2土曜日の午後に診察しています。また、睡眠時無呼吸症候群にも対応しています。無呼吸症候群の疑いのある方には簡易検査を行い、症状のある人にはCPAP療法を行っています。重症の方でさらに精密検査が必要な場合には専門的な病院を紹介して検査を受けてもらい、当院で適切な治療を行っています。そのほか、禁煙治療も行っています。禁煙治療は、ご本人の意思の強さによるところが大きく、成功するかどうかなかなか難しい面もありますね。1回で成功できなかった場合は、何回も治療をしていくことでご本人の禁煙に対する自信をつけていただけるようにしています。

診療の時、心がけていることはどんなことですか。

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先ほどお話しましたように患者さんの悩みごとや気にしていることによく耳を傾けることです。何気ない会話の中にも、診断のヒントになることもよくありますね。若い患者さんの場合は、本当に訴えたいことは何なのか、よく聞き出すようにしています。インターネットで知識を得る方も多く、その知識にこり固まってしまっている人もよく見受けられます。不安だからご自分でいろいろ調べるのでしょう。それで、そこに書かれていることすべて自分に当てはめて考えてしまうのですね。そんな時には、実はこういう場合もあるんですよ、というようにわかりやすく説明するようにしています。

病診連携について教えてください。

台東区内にある浅草病院、浅草寺病院、永寿総合病院、台東区立台東病院の4つの病院を中心に、日本医科大学付属病院、少し遠くなりますが三井記念病院などに紹介しています。循環器疾患の場合は特に迅速な対応が重要ですから、密な連携体制を整えています。今はどの病院も地域連携室がありますから、紹介や逆紹介もかなりスムーズに行えるようになっています。

愛をもってあまねく医療を行う聖愛の精神で地域に貢献

これまでで何か心に残ったエビソードを教えてください。

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父の代から長く通院されている方がおられました。その方は、心臓病が発覚して病院で治療し、その後腫瘍が見つかって病院で治療をしてというように当院と病院を行ったり来たりしていました。その後COPDを発症し在宅医療になったのですが、その間、私と一緒に花火を見たりと、とても親しくさせていただきました。医師と患者という立場ではなく、同じ人間同士、とても深い関係を築けたことがとても印象に残っています。私自身、小さい頃からここで育っていますし、下町という側面もあるのでしょう。患者さんたちとはフレンドリーな関係になっています。今回、クリニックのリニューアルオープンの時、患者さんからもお祝いのお花を贈っていただいてとてもうれしかったですね。

ところでプライべ―トはどのようにお過ごしですか。趣味なども教えてください。

リニューアルオープンでずっと忙しくしていましたので、なかなか自分の時間は持てなかったですね。もう少し落ち着いたら、ヨットやゴルフをまた楽しみたいですね。実は同級生の一人が静岡で開業しており、時々、ヨットに乗らないかと誘ってくれています。趣味のサックスもしばらく練習できていなかったので、またレッスンを再開したいと考えています。医師仲間にも楽器演奏する友人がいますので、ジャズのセッションなどもやってみたいですね。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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クリニックの名称でもある「聖愛」は、汚れなき愛という意味であり、まさにあまねく医療という愛をそそぐ、愛を持って医療を行うという基本理念のもと、これからも引き続き地域に密着して、地域の皆さんが健康で安心して暮らせる、そして何でも話せる医療機関でありたいと思っています。現在、月に1回、第2土曜の午後に診療してくれている娘と、いずれは一緒に二診体制で診療できればとも思っています。何か不調があれば、また自覚症状がなくても気軽に相談に来ていただければと思います。

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