医療法人社団爽見会 吉野眼科クリニック

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吉野健一 院長

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今では多くの人が知るドライアイの症状。しかし、ほんの20年ばかり前にはドライアイは国内で病気として認知すらされていなかった。この日伺った「吉野眼科クリニック」の吉野健一院長は、ドライアイの国内治療において先駆者的位置にいたグループの一員。そして、実はドライアイだけでなく、レーシック手術は日本に導入される初期の頃からの取り組み、オルソケラトロジーと呼ばれる治療では学会ガイドライン作成委員長を務めるなど、いち早くそれらに取り組んできた医師として患者からの信頼は厚い。しかし、吉野院長が評価されるのはこうした治療技術面だけではないだろう。ブログ上では全国の目の悩みを抱える患者の言葉に耳を傾け、真摯に答えてきた。「それが直接の利益にはつながらなくても患者さんによろこんでもらえるのがうれしい」と話す吉野院長。こうした姿勢こそが患者から評価されているのだろう。多くのメディアでも取り上げられ高い評価を得ている。吉野院長に一連の行動への思いを語ってもらった。
(取材日2014年7月14日)

ドライアイ治療の先駆者の一員が語る治療の歴史

―ドライアイの治療に携わろうと思ったきっかけを教えてください。

大学病院で研修後、関連病院で経験を積んでいたんです。その時、かなり重症なドライアイの患者さんが入院してきました。この患者さんの病名はスティーブンス・ジョンソン症候群。薬の副作用で起こる皮膚・粘膜の病気で、場合によっては命も落としかねない全身的にも重い病気です。この病気にかかると皮膚や粘膜がぼろぼろはがれおちてしまい、粘膜の一部である目の表面もダメージを受けます。そして、この病気は命をとりとめることができたとしても、最終的には目に合併症が残り、失明の危機に及ぶ方もいらっしゃるのです。この患者さんも、やはり目に合併症が残り、重症のドライアイになってしまいました。なんとかこのドライアイを治療できるようになりたいと思って相談したのが慶應義塾大学の坪田教授でした。これをきっかけにドライアイの治療や研究に深く関わるようになりました。

―日本でのドライアイ治療の先駆けとして、どのような治療を行ってきたのか教えてください。

慶應大学では、坪田医師、小野医師、そして僕の3人でドライアイの治療・研究を立ち上げました。現在では眼科の中でも大きな1分野となっていますが、その当時はドライアイ治療に対する理解がありませんでした。「滅多に失明する疾患でもないのだから、目薬を差しておけばよい」という乱暴な意見もままあったぐらいです。その時と比べると、今は世の中にドライアイの治療が浸透してきたと感じます。これにより、昔ほどひどい状態で放置されている患者さんの数も減ってきました。治療を浸透させる方法として、研究の結果を学会で発表する、という方法があると思います。開業した今となっては基礎研究を行うのは難しくなりましたが、今でも時おり新しい技術や知見を学会報告や論文投稿で発信しています。

―印象に残っている患者さんの言葉を教えてください。

シェーグレン症候群という病気にかかった患者さんの言葉が印象に残っています。この病気は、涙はもちろんのこと唾液、汗といった分泌系の機能がすべて落ち、体中乾いた状態になってしまう病気です。しかも、女性に多いんです。そのためか、この病気に理解のない医師は「更年期障害」や「自律神経失調症」と苦し紛れの診断をしてしまいがちなんですね。この患者さんの場合もそうでした。10年かけて6件の眼科をまわったものの診断がつかず、家ではぐったりしたままで夫から「なまけ病」と揶揄され、つらい気持ちをずっと抱えていたそうです。しかし、当院で眼科的検査と採血検査したところ、シェーグレン症候群であることがわかりました。そのことを告げると、まだ治療も始まっていないのにたいそう喜ばれました。「病名がわかっただけでもうれしい。自分の症状を理解してくれる人と出会えた」と。この患者さんの症状は、ドライアイの集中治療によって1週間足らずでかなり改善して大喜びされていたのを今でも覚えています。こういった喜ばしいエピソードは、実際には日常茶飯事に起こっているのですけどね。



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