要町病院

吉澤 孝之院長

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―睡眠時無呼吸症候群治療の専門家としても活躍されていますね。

睡眠時無呼吸症候群が原因となって事故が起こるケースもあり、この病気に対する社会的注目度も高まっています。もともと、睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中にいびきとともに呼吸が止まり、日常生活に支障を来したり、健康障害を発生したりする病気。この治療には、現在、CPAP(シーパップ)といって、鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、一定の圧力を気道にかけて、気道の狭窄や閉塞を防ぐという方法が一般的に行われていますが、日大病院での勤務時代、日本で初めてこのCPAP治療を行ったのが我々のチームでした。自力では立上がれないくらい、太ってしまった患者さんに対し、利尿剤と併用してCPAPによる治療を行ったのですが、その効果の高さに私達はもちろん、日本の医学会が非常に驚いたのです。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を合併し、重症例では心不全から突然死の原因になることもあります。なにより早期の治療が肝心ですから、これからも知識の啓発に努めていきたいと思っています。

―最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

現在、睡眠障害を患っている方が非常に増えています。睡眠は人間の健康にとても大切で、心身の疲労を回復したり、記憶を定着させたりと、さまざまな役割を担っているんですね。でも、「夜になかなか眠れない」という不眠症をはじめとして、日中に眠気が止まらなかったり、朝早く目覚めてしまったりなど、健康的な睡眠が取れていない方が少なくありません。日本人は忍耐強い性格のためか、睡眠障害に悩んでいても我慢をしてしまい、治療を受けずに一人で抱え込んでしまうことが多いんです。もし、今そうした障害で悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ一度、診察を受けていただきたいと思います。特に、1ヵ月以上症状が続いていて、日常の生活に不自由を感じていらっしゃる方は、症状や診察結果から、その原因となる疾患に応じた治療を受けることが大切になってきます。早目の受診をお勧めします。



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