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荒木 崇 院長の独自取材記事

荒木医院

(豊島区/目白駅)

最終更新日:2021/10/12

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目白駅から徒歩5分。この地で約半世紀前に開院し、荒木崇院長が2代目を務めるのが「荒木医院」だ。地域密着の内科クリニックとして、早朝の診察や往診、時間外の相談にも対応しており、近隣住民から頼りにされている。母校である目白小学校の学校医も務める荒木院長は、「町のかかりつけ医」として地域とともに生きる医療者であることを何よりも大切にしているドクター。「何でもゆっくり話してもらえるように」という想いが込められたアットホームな院内は、穏やかな院長のたたずまいと併せて、患者が話しやすい雰囲気を醸し出している。時には時間外に1時間も患者の話を聞くこともあるという荒木院長に、地域医療への想いや診察で心がけていることなどを聞いた。

(取材日2017年6月16日)

「町のかかりつけ医」だからできる丁寧なケア

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

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当院から歩いて来られるくらいの距離に住んでいらっしゃる方がほとんどなのが当院の特徴ですね。2004年から荒木医院の2代目として働いていますが、この辺りも高齢化が進んでお年寄りが増えているように感じています。20年、30年ずっと通ってくださっている患者さんも多く、90歳くらいの方も来られています。お子さんは幼稚園生、小学生がちらほらいますけれど、やはり働き盛りの世代から上の方が多いですね。症状としては、血圧か糖尿病、コレステロールが高いといった方が7割くらいを占めています。

診察の際に心がけていらっしゃることはありますか?

不安を抱えていたり、何らかの目的があってここに来られる患者さんに、最終的にほっとして帰ってもらいたいと思っています。表向きは風邪で来たけれど、「実はほかにこんな症状があって」というような話があって、本当はそちらの相談をしたかったんだろうなという方がいらっしゃいます。結構、話を聞くだけで7割方は解決ができちゃうんですよ。「念のため検査をしておいたほうがいいから、こういうスケジュールでやっていきましょう」とレールを引いてあげたり、いろんな症状があって迷子のようになっている方には「まずここから抑えて、それが抑えられたら次はこちら」と優先順位を付けて解決の道筋を示してあげたり、整理整頓みたいなことをすることが結構あります。

患者さんとゆっくり話す時間をつくっていらっしゃるのですね。

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こちらから話を振ると、本当はそれが心配で聞きたかったという話が出てきたりします。そういう話って、本人はたいしたことないと思っていても実は大事なことだったりすることもありますから。85歳くらいのおばあちゃんで、いつもの診察が終わった後に「何か変わったことありませんか?」と聞いたら「最近、目や足がむくんで」と。念のため心臓のチェックをしたところ心筋梗塞だったという方もいました。話したい方には午前の診察が終わる午後1時とかに来てもらって、1時間でも2時間でも話を聞くから、という感じにしています。さすがに、皆さんすっきりして帰られますね。

早朝の診療や往診、時間外の相談にも対応

朝7時半からという診療時間も地域への貢献の一環ですか?

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朝は通勤・通学前の方や、食事制限が必要な検査がある方のための時間にしています。午前中に病気を見つけると、そのまま病院を紹介して行ってもらうこともできます。病院側の対応も、早い時間だとスムーズに受け入れてもらえますし。診療時間外の午後1時から5時までは、往診に行ったり、話をしたい方の時間にしています。普段診ている患者さんには「なにか気になることがあればすぐに電話してください」と言ってあるので、患者さんから電話もよくかかってきますし、午後10時、11時でも、いれば診察しています。当院はできるだけ近隣の方に使ってほしい、と思っているのですが、それもこういう密なコミュニケーションをしながら診察したいからなのです。

生活習慣病の患者さんにはどのようなアドバイスをされていますか?

薬を出して、はい終わり、といった診察はしたくありません。生活習慣を改善すれば、それだけでよくなる人も多いですし、若い方は結果が出やすいです。特に30代、40代の方で仕事の関係で生活が乱れがちな人には、「寝る2時間前は食べないように」とか、「外食するならカロリー表示を見て、600~700キロカロリーのものを」とか、患者さんの生活を伺いながら手の届くところからまずやってみるという感じでアドバイスしています。それも明日から、ではなく、今からお昼を食べるなら「お昼からそれを初めてください」って。運動は時間がとれない方もいますが、食べ物は自分との闘いだから調整はきくと思うんですよ。飲み物やアイスもカロリーの高いものから低いものまでありますから、そういう身近なものから具体的に話して、選択する時の意識を変えてもらうようにしています。

運動については、どのようにアドバイスされていますか?

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ウォーキングが一番いいと思うのですが、何度も何度も言い続けて、1年ぐらいたった頃にようやく言葉が心にしみてきて、行動に移す、という人が多いんです。ですから、それまでは歩くことへのモチベーションが上がるようにずっと誘導し続けます。若い方には、この辺りの坂を利用してもらうといいんですよ。坂を上って下りて何往復かすると、ちょうどいい負荷になり効果的なのです。

気軽に入って医療の疑問を解決できる存在でありたい

先生のご専門、めざす医師像について教えてください。

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専門は肝臓なのですが、専門を極める、というよりは広く浅く診ることのできる医師をめざしています。肝臓でいえば、最近は生活習慣病の一つである脂肪肝が若い人に増えているように思います。最終的には命に関わる病気ですが、それこそ生活習慣を改善することでよくなる部分がありますので、その治療にも力を入れています。この辺りには病院がたくさんありますので、専門的なケアが必要な方には、病気に応じて適切な病院をご紹介しています。曜日によってその先生がいるかなども把握して、うまく振り分けられるようにしています。この辺りはクリニックもたくさんあり、目白駅から当院までにほとんどすべての科があるので、そういう環境も活用しています。どこの科に通えばいいのかわからない患者さんの道案内をすることも、こうした街中の医院の役割だと思いますから。

荒木医院を引き継ぐまでのご経歴は?

大学を出てからは、虎の門病院に1年間、静岡の病院に2年間、千葉の柏の病院に2年間勤務しました。虎の門病院は全国的にも知られる肝臓科という科があり、ここで肝臓に関する治療を鍛えられました。静岡の病院は地方の一般的な病院なので、専門外も含めて診察せざるを得ない状況に立たされました。しかし、ここで幅広い症例を見られたことがその後とても役に立ちました。柏の病院は、生命に危険が及ぶような重症患者を扱う3次救急の病院で、救急的な観点を学ぶいい経験になりました。これらの経験を経て、父が高齢になったのに加え、医院を引き継いでもやっていけるだけのキャパシティが身についたので、当院を引き継ぎました。

ご趣味についてお聞かせください。

小学4年生頃から富士山の周りにある小さな山まで一人でよく行っていて、中学生の頃から本格的に登山をするようになりました。大学時代は山岳部に所属し、冬山や北アルプスの白馬岳、槍ヶ岳などにも度々訪れました。槍ヶ岳には大学附属の山岳診療所があって、そこには毎年行っていましたね。高山病の人や滑落した人を背負って診療所まで運んだり、といったお手伝いをボランティアでしていました。最近は腰を悪くしたので、山にはあまり行っていないんです。腰にいい、腰を鍛える生活をしようと思って、あぐらをかいてご飯を食べたり新聞を読んだり、昔の日本式の生活を見直しています。やはり苦もなくできることを毎日やるといいんですよね。

最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

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昨秋に家族とクリニックの上に引っ越してきました。わりと自由に時間がとれるため、ご近所の方で普段診ている方が困っていれば、診察時間外であっても対応しています。外を歩いていて、患者さんから声をかけられることもよくあります。質問会がその場で始まることもありますね。自分がもしも患者さんだったら、コンビニエンスストアみたいに気軽に入って医療の疑問を解消できる場所が必要だと思うんです。そんな地域のクリニックとして、当院をうまく使っていただければと思います。

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