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酒井 倫明 院長の独自取材記事

酒井形成外科

(豊島区/大塚駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR大塚駅北口から徒歩1分のマンションビル内にあるのが「医療法人社団形成会 酒井形成外科」だ。同クリニックは美容外科も診療しているため、訪れる女性への配慮なのだろう、待合室にはオレンジ色のソファーがゆったりと並べられ、ホテルのロビーのような雰囲気だ。酒井倫明院長は、美容外科は形成外科診療の一環であり、美容外科を診療する医師は形成外科の専門的な知識と技術を修得していることが大前提だと話す。そもそも形成外科とはどんな医療なのか、美容外科における大切なポイントは何か、酒井院長に話を聞いた。
(取材日2019年11月1日)

形成外科は縫合力とデザイン力が重要だと考える

開業なさって25年近いですが、どんな変化がありましたか。

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形成外科は、簡単に言えば体表面に起きた変形や傷などを手術によって修復する総合的な外科です。例えば傷や、やけどの痕といった皮膚の治療がわかりやすいでしょう。開業当初はそのような形成外科の保険診療を中心に行っていました。その後、形成外科の中でも新しい方向性が出てきました。私が形成外科を学んだ昭和大学では、レーザーによる脱毛技術を研究して美容外科を標榜していたこともあり、当クリニックでも形成外科の一環として美容外科の治療も行うようになっていったのです。8年前、この場所に移転したのですが、その後は美容外科が中心となっています。最近では中国からの訪日旅行の方々も多く当院を訪れます。というのも、昭和大学が以前から中国からの留学生を多く受け入れていた流れで、当クリニックでも中国の留学生の研修を受け入れていたからかもしれませんね。

体表面が対象という形成外科についてもう少し詳しく教えてください。

昭和大学の形成外科を設立した 鬼塚卓彌初代教授が形成外科について定義されたのですが、簡単に言えば、「体表面の形や色の変化を外科手技によって解剖学的に正常に整えること」です。大きく分けて3つの柱があります。一つは、外傷です。けがや骨折、熱傷などの治療です。手術による傷痕をきれいにしていくことも、これに含まれます。もう一つが奇形です。口唇口蓋裂、合指症など先天的に体の形に異常がある場合に修復をしていきます。最後が、あざ、ほくろといった皮膚の色に関する治療です。

外科との違いはどんなことですか。

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消化器外科や心臓外科ですと、内臓の病巣を手術することが第一で、その後の皮膚の縫合については優先順位からは下がるのではないでしょうか。形成外科の場合は、その縫合に十分な時間をかけ、見た目を意識しながら縫合していきます。傷を縫う場合、例えば、外科の医師が10分で済ませる縫合を、われわれ形成外科の医師は2時間かけて行うのです。皮膚同士、ずれないようピタッと縫合して、数年たてばどこを縫ったのかわからなくなるようにしていきます。もう一つ形成外科で重要なのがデザイン力です。例えば、眼瞼下垂があります。これは上まぶたが目の上に覆いかぶさってくる症状で、視力の低下や肩こり、頸椎の異常などを引き起こすこともあります。手術をする際、どのようにしたらよりきれいなまぶたになるか、両目のバランスがとれるかといったことをきちんと解剖学的観点からデザインして仕上げていく点も形成外科ならではのことです。

決して妥協せず、完璧をめざし続ける

そのデザイン力はどのように磨かれるものなのでしょうか。

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形成外科の手術は正解のない手術です。同じ症例でも、医師によってやり方も違いますし、仕上がりも異なります。さまざまな臨床経験を積んでいくとともに、学会や論文などで他の先生方の症例などを学んでいく中、いろいろなヒントを得て独自の発想が生まれてきます。このやり方でこのようにすればきれいに仕上がるのでは、と頭の中でいろいろ設計図を作り、その中でベストな方法を取捨選択していきます。美的センスも重要かもしれませんね。私は、患者さんは単なる患者さんではなく、ある意味、絵画などの芸術品、自身の作品だと思っています。より美しくするにはどのようにすればよいか、常に頭の中で考えています。より美しく治療を行うためには、事前にカウンセリングをじっくり行い、できない場合はできませんとはっきり伝えることも大切ですね。

普段、心がけていることはどんなことですか。

患者さんにはじっくり時間をとって丁寧に説明をするようにしています。治療面では、精密さと美しさにこだわっています。顕微鏡を使い、より丁寧に細部にまで気を使いながら診療しています。手術などの際、ほんの少しでも気になることがあれば、躊躇せずやり直しています。決して妥協はしていません。1時間かけて手術してきたところで、何かあればもう一度最初からやり直します。その分、時間はかかりますが、美しく修復するためにはとても重要なんです。若手の医師の研修をする際に「やり直し。やり直す理由は自分で探せ」とよく指導するのですが、それを今でも自分に課しています。形成外科はアパレルと似ていると思います。良い素材を使い、高いデザイン力と技術力を持つことでブランド化し、本当にいいものへと変わっていくと思います。そのために、当クリニックでも質の良さ、高いデザイン力と技術力を追求しているのです。

今後力を入れていきたい診療分野はどんなことですか。

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上眼瞼や下眼瞼を中心にしたエイジングケアです。また、最近では形成外科分野でも再生医療が注目され始めています。再生医療については、医療の現場で研究が進み、診療科によっては少しずつ導入されるようになってきていますが、形成外科の分野ではまだ研究が進んでいないんです。今後、研究が進む、期待できるジャンルになるだろうと感じています。

人生を明るく前向きに変える可能性

医師をめざされたきっかけと形成外科を選ばれた理由を教えてください。

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高校生の時、将来かっこよくクールに生きられる職業は何かと考えた時、外科の医師が頭に浮かびました。もともと手先が器用で細かい作業が好きだったこともあったため、外科をめざしました。ですが、実際、外科の現場はなかなか難しい面やつらいことも多くありました。そんな中、外科に代わって興味を持つようになったのが形成外科でした。ちょうど昭和大学で形成外科が鬼塚先生によって診療科目として誕生したばかりで、将来性を大きく感じ、専門的に学ぶことにしたのです。形成外科には生まれ持ったセンスとか手先の器用さが求められ、自分にはとても合っていると思っています。

どのような時にやりがいを感じますか?

当院での治療が一つのきっかけになって、患者さんの人生を前向きに変えるお手伝いができたのでは、と感じる瞬間ですね。患者さんによっては、当院へ通う期間が短い方から、長いお付き合いになる方もいらっしゃいます。表情や雰囲気がどんどん明るくなっていき、ご本人から感謝の言葉をいただくことも、とてもうれしく感じますし、患者さんの笑顔を引き出して、明るい人生を進むお手伝いをしていると思えるからこそ、この仕事にやりがいを感じています。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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今後は、若い形成外科の医師たちを育てていきたいと思います。美容外科のニーズもさらに増えていくと思いますので、そのニーズに対応できるよう、精密な手技技術と知識を備える若手の医師の指導と育成をしていきたいですね。もう一つは、一般の方々に向けた情報発信に力を入れたいですね。美容外科に対して誤った情報も多く、形成外科及び美容外科について正しく認識をしていただきたいと思っています。美容外科は、形成外科の中の一分野だと考え、日本形成外科学会形成外科専門医の資格を有する医師の診療を受けていただくことをお勧めします。当クリニックでは、悩みを抱えた患者さん一人ひとりに誠実に向き合い、精神誠意、診療を行っていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

眼瞼下垂症手術/60万円
※症例によって異なる場合がありますので、詳細はクリニックにお問い合わせください。

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