医療法人社団 形成会 酒井形成外科

医療法人社団 形成会 酒井形成外科

酒井倫明 院長
頼れるドクター掲載中

26597 df 1 main 1353025221

JR大塚駅北口を出て徒歩1分、「酒井形成外科」の看板は、意外にもシンプルだ。美容外科も診療すると聞き、派手なものを想像していただけに驚いた。聞けば、ホームページ以外ではほとんど広告を出していないという。それでも患者は引きも切らない。「僕は商売のための美容外科は全否定しているんです。美容外科はあくまで形成外科の一環。当院では本物の美容外科診療を提供しています」。院長の酒井倫明先生はそう語る。昭和大学形成外科講師も兼任する日本形成外学会の専門医。自身で新たな手術法も開発する先生は、「形成外科の芸術的な手術を楽しんでいるんです」と話す。2003年秋に手狭になった池袋から当地へ移転して以来、手術室やレーザー治療室などを拡充し、患者の利便性を重視したクリニックを実現した。ビルの2〜3階を占める当院は、ホテルのように心地よい。そんな空間で、こだわりの診療からプライベートまで、じっくりとお聞きした。

(取材日2012年10月16日)

見られることを意識した治療を行う形成外科医は、真の外科職人

―形成外科についてよく知らない方もいると思いますが?


形成外科は特定の臓器を持たない診療科とも呼ばれますが、治療の対象としているものには、大きく分けて3つの柱があります。一つは奇形。生まれつき唇口蓋裂であったり、指がなかったりくっついていたりするなど、先天的に体の形が異常な人の治療を行います。もう一つは外傷。ケガや骨折、熱傷などの治療です。手術による傷痕をきれいにすることもこれに含まれます。最後が腫瘍。皮膚や顔面内の腫瘍を切除します。腫瘍切除によって足りなくなった体の一部を再建することも、形成外科の守備範囲です。そして第4の柱に美容という分野があります。

―外科でなく形成外科を受診するメリットは何ですか?


美しく治ることですね。例えば傷を縫合する際、僕ら形成外科医は、1年も経てばどこを縫ったかわからないような縫い方をします。別の診療科の医師から見たら手品のように感じるかもしれません。心臓外科の手術も脳外科の手術もそれぞれに芸術的ですが、決して表面には出ないので、一般の人からはどう治っているのかわかりません。例えるなら、テレビやパソコンの内部を修理するエンジニアと言えるでしょう。一方僕ら形成外科医は見た目の美しさで勝負する外科職人。他人から見られることを常に意識した治療を行います。

―先生はなぜ形成外科医になられたのですか?


僕は、手に職をつけたくて、また学問的にもおもしろそうだったことから医師を目指しました。初めは外科医になろうと思ったんです。切ったり貼ったり、職人的なことが好きだったからです。でも、当時はがんの治療も今のように進んでいなくて、手術をしても、結局は患者さんが苦しんで亡くなるケースが多かったんです。患者さんとの精神的なおつきあいが深まるほど、その辛さに耐えられなくなってしまいました。そんなとき、外科に代わって興味をもつようになったのが形成外科でした。あの頃、形成外科は診療科目として誕生したばかりで、将来性も感じました。僕の母校である昭和大学の形成外科は全国に関連病院があり、僕は石川県、鹿児島県、群馬県と、各地を転々として形成外科の立ち上げに尽力しました。形成外科の治療には生まれ持った器用さやセンスが必要で、学んで練習を積んだからといって誰でもできるわけではないんです。僕の同級生でも、半分は「自分には無理だ」と形成外科医をやめていきました。でも、僕には向いていたようです。形成外科の緻密な技術を楽しむことが好きなんですよ。



Access