就寝時も装着したままで
一生使うことをめざす入れ歯治療

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Q入れ歯は、どのような人に向いていますか？

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歯周病や事故などで歯が抜けてしまって食べ物が上手に噛めない、見た目が良くないと感じる場合に行うのが入れ歯治療です。同様に、失った歯を補う方法にインプラント治療がありますが、手術が必要になりますので、それが嫌な方やそもそも持病などで受けることができない方も少なくありません。また、治療に期間がかかったり、顎の骨が薄いと難しいなどのデメリットもあります。しかし、入れ歯治療なら基本的にどのような人でも可能です。入れ歯は良く噛めないのではとか、定期的に作り直す必要があるのではと心配する方もいますが、 自分に合ったものならしっかりと噛むことをめざせますし、丁寧にメンテナンスすれば一生使うことも望めます。

Q就寝時には、入れ歯を外さないといけませんか？

A

口腔内の粘膜や筋肉にぴたりと合い、正しい噛み合わせになっていて、きちんとメンテナンスされている入れ歯であれば、就寝時も着けたままで問題ありません。人は眠っているときに歯を噛み締めますが、入れ歯を着けたまま眠ることで噛み締めの力が脳への血流を促進し、認知症の予防につながる可能性を指摘する報告もあります。さらに、噛み締めの力が入れ歯に分散されるので、残った自分の歯を守るのに役立つ、夜間に震災などが発生したときに入れ歯をなくしにくいなどのメリットもあります。逆に、入れ歯が合っていない場合やメンテナンスがしっかりできてない場合は、就寝時につけていることがマイナスになることも多いので注意が必要です。

Q入れ歯には、他にどんなメリットがありますか？

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例えば、「うまく噛めない」という理由から他人との食事を避けがちだった方が良く噛めるようになれば、友人との食事も気兼ねなく楽しめるようになるでしょう。 また、口元の見た目が気にならなくなれば、友人と一緒に旅行に行ったり、人前で口を開けて笑ったりといったことも気軽にできるはずです。性格が明るくなったと感じる方や、見た目が若々しくなったと感じる方もいらっしゃると思います。また、いろいろなものが食べられるようになれば、全身の健康にも好影響を与えるでしょう。さらには、高齢になってセルフケアが難しくなっても、入れ歯は取り外しができるのでご家族などが手入れをしやすいというのもメリットです。

検診・治療START！ステップで紹介します

1初診時のカウンセリング

無料相談は、医療カウンセリングを20年以上も学んできた萩原麗子副院長が担当。家族にも相談できない口の中の悩みや入れ歯に関する疑問、不安などを、プライバシーが確保された個室で約45分、ほかの予約は一切入れず最初から最後まで一対一で向き合いながら話を聞いてくれる。その後、口の中を実際に見て、治療のある程度の見通しまで伝えてくれる。メリットだけでなくリスクまでしっかり説明するように心がけているのだそう。

2精密検査の後、治療計画を立てる

精密検査では、口腔内写真やエックス線撮影、歯科用CT、歯周ポケット検査、診断用模型のための型採り、口腔粘膜の視診などが行われる。それらの結果をもとに同院では、萩原院長と麗子副院長の2人が一緒に、多角的な視点から治療計画を立てている。その後、患者へ検査結果と治療計画の詳しい説明があり、それぞれの事情に合わせた治療の進め方などを話し合う。その上で患者が希望すれば、実際の治療に進むことになる。

3状態の良くない歯の治療

必要に応じて残っている歯の虫歯や歯周病の治療を行う。部分入れ歯では、入れ歯自体は壊れていないのに、固定するバネをかけている歯が悪くなったことで再治療になることが非常に多いそう。そのため、口の中の状態を長期的に予測するなどしながら残された歯をいかに守っていくかが入れ歯治療のポイントになる。また、事前に仮入れ歯を製作しておくことで、抜歯をしてもまったく歯がない状態を避けるようにすることもできるという。

4入れ歯の製作

同院では、まず機能面と審美面を調整するための入れ歯を作り、それを実際に装着して噛んだ状態や見た目などを確認。必要に応じて調整したのち、最終的な入れ歯を製作している。また、悪くなる前よりも、さらにきれいな見た目の口元にすることをめざしており、例えば、歯の位置や角度を少しだけずらしたり、男性なら角のある歯を、女性には少し丸みのある歯を使ったりすることで、自然な口元にできるよう心がけているという。

5定期的なメンテナンスとセルフケア

入れ歯を長持ちさせるには、治療後のメンテナンスも重要。3ヵ月に1回を目安に定期的に通院し入れ歯や残っている歯のチェック、ブラッシング指導などを受ける。また、自宅でも入れ歯用のブラシや専用の洗浄剤などを使い入れ歯を清潔に保つと同時に、部分入れ歯の場合には、残っている歯が虫歯や歯周病にならないようにすることも大切だ。そうやって丁寧にメンテナンスをしていけば、入れ歯を何十年も持たせることも望めるという。