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中村 理枝 院長の独自取材記事

なかむら矯正歯科

(豊島区/駒込駅)

最終更新日:2021/10/12

中村理枝院長 なかむら矯正歯科 main

駒込駅から徒歩1分、本郷通り沿いに構える「なかむら矯正歯科」。院長の中村理枝先生が矯正治療をメインとして1993年に開業した。目立ちにくい矯正方法も用意し、長年の治療経験をもとに一人ひとりに合わせた治療法を提案している。「矯正治療は患者さんとの長期にわたる協力作業。患者さんのお気持ちに寄り添いながら、さまざまなライフイベントも考慮して治療を進めています」という。優しい笑顔が印象的で落ち着いた雰囲気の中村先生だが、新しい技術や治療法を積極的に取り入れたり、早い時期から新型コロナウイルス感染症対策に取り組むなどフットワークの良さも魅力だ。「治療が終わったら笑顔になっていただけるよう、日々少しずつ前進していきたい」と、矯正治療に情熱を傾ける中村先生に話を聞いた。

(取材日2020年6月29日)

矯正は就職活動や結婚などのライフイベントを見据えて

矯正歯科ということですが、具体的にどのようなことを行っているのか教えてください。

中村理枝院長 なかむら矯正歯科1

最も一般的なワイヤーを使った矯正治療の他に、舌側矯正、非抜歯矯正、マウスピース型装置を使った矯正、アンカースクリュー矯正など複数の方法をご用意しています。舌側矯正は歯の裏側に装置をつける方法で、一般的な矯正治療より費用がかかりますが、目立ちにくいメリットがあります。非抜歯矯正はすべての方に行えるわけではありませんが、子どもの頃の顎の成長を利用するとやりやすい治療です。透明のマウスピース型の装置を使った矯正は取り外しできるので、歯磨きやメンテナンスがしやすいのが利点。アンカースクリュー矯正は、小さなネジを顎の骨に埋め込む方法です。どのような場合でも、まずは検査をしてお口の中を拝見し、ご本人や保護者の方にお話を伺って治療法を決めていきます。矯正歯科治療にはメリットもある反面、患者さんのご協力も必要なため、副作用およびリスクに関しても充分ご理解いただいた上で開始していただきたいと思います。

矯正を専門にされたのはどのような理由からでしょうか。

学生のときに矯正科の先生が上顎を広げる治療をされていて、外科的にどこか切るわけでもなく、ただ患者さんが歯に装置をつけ、ねじを回すと上顎が広がっていく、その過程をレントゲン写真などで見せていただき、強い興味を覚えたんです。小さなお子さんでも骨の成長期に適切に行うと、新たに骨ができたり顎を大きくしていくことも期待できます。外見での顎の形が変わる場合もあったりと、悩んでいた患者さんを笑顔にできることに感銘を受けました。歯科医師になろうと思ったのも、中学生のときに外科医師だった身内が「手術せずに、針金で硬い骨に植えられている歯が動かせるのは不思議だね」という話をしてくれたのが心に残っていたから。今思えば、その頃から矯正に引かれていたのかもしれませんね。

診療の際に心がけているのはどんなことですか。

中村理枝院長 なかむら矯正歯科2

矯正治療は1年、2年と長い期間がかかります。だからこそ、患者さんの気持ちに親身に寄り添うことが大切だと思っています。そのために、患者さんの言葉にしっかり耳を傾けて、どのような症状や治療法があるのか丁寧にご説明し、患者さんの心からの同意を得るようにしています。長い治療期間中には受験や就職活動、結婚や出産など、人生の節目や変化があることが多いので、そういった個別の事情も治療計画に組み入れ考えるようにしています。例えば、就職面接のときには矯正装置がない状態で臨みたい、結婚式までにここまでの治療を終えたいなど。明確な目標を持っておられる方が多いので、その大事なときに支障が出ないよう治療を進めるようにしています。そのほうが良い結果に結びつくような気がするんです。

矯正治療は患者との協力作業。二人三脚で進める

さらに患者さんが自覚していないようなことにも目を向けておられるそうですね。

中村理枝院長 なかむら矯正歯科3

そうですね。例えば、治療してもどうしても顎がずれてくるお子さんがいらっしゃったんですが、その背景には片方の顎に力がかかった姿勢でないと眠れないという事情があったんです。お子さんだとご自分で訴えるのは難しいですし、そもそもご自身が気づいていないということも考えられます。ですから、患者さんを取り巻く些細な状況にまできちんと目を向けて、こちらが気づいて差し上げなければと思うんです。こういった視点も日々の診療の中で学びながらスタッフとも共有して、患者さんに寄り添っていきたいですね。

矯正治療は教育と似ている面があると思われているとお聞きしました。

以前参加した勉強会のビデオで、「矯正治療は医療ではあるけれど、教育と似ている面がある」というような内容を述べているのを見たことがあるんです。矯正治療と一般歯科の一番の違いは、装置の使用や期間中のブラッシング、予約を守ることも含め、患者さんとの協力作業であるところです。装置やゴムにしても患者さんにきちんとつけていただいて初めて効果が期待できるという点で、二人三脚の教育と似た側面もあると思うんです。これから治療を考えておられる方は、ご自身がやりたい治療法に関して勉強されている先生とお話ししてみることをまずお勧めします。歯科医院の立地や費用なども大切ですが、歯科医師との相性も重要になりますので、その点も重視されたらいいと思います。

中村先生はお母さんでもいらっしゃるそうですね。

中村理枝院長 なかむら矯正歯科4

子育てをしながら仕事を続けていますので、お母さん方のお気持ちはよく理解できますね。しかも、息子が矯正をしたことがあるんですよ。ですから、おうちで食事を作るときのご苦労や歯磨きをさせる大変さなど、治療の間はご本人だけでなくお母さんも頑張られているのが実感としてわかるんです。治療が終わって装置を外したとき、お子さんに「おめでとう」と言いますけれど、お母さまにも「おめでとうございます」と言わなければいけないと思っています。矯正治療では周りの方々のご協力も必要ですので、ご家族へのケアも大切にしています。

健康で充実した人生を歩むための手伝いをしていきたい

スタッフの皆さんとはどのようにコミュニケーションを図っていらっしゃいますか。

中村理枝院長 なかむら矯正歯科5

情報共有をしっかりするようにしていますね。スタッフ数人の規模で女性ばかりですので、普段からよく会話するんですよ。ミーティングというほどではありませんが、朝と帰りに伝達事項や注意事項などを伝え合うようにしています。スタッフ同士も仲良く、出産後も子育てと両立して常勤で頑張ってくれているスタッフもいます。この雰囲気のよさは当院の自慢の一つですね。

感染症への対策を徹底されているのですね。

薬液による消毒、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)による滅菌など、早くから行っていました。今年の4月半ばに対面診療を休止し、5月半ばから救急対応診療を始めて、だんだん増やして通常の診療へ戻しました。ただ、不安になる患者さんもおられると思ったので、対面診療をしていない間も電話やメールでご相談に乗るなどの対応は続けていました。最初はどうなるんだろうと私も不安でしたが、「ゆっくり話ができて良かった」「いつもは話せないことも話せた」といったお声をいただき、思いの外、スムーズに進みましたね。これからも患者さんもスタッフも感染しないことを第一に、適宜対策を続けていきたいと考えています。

読者にメッセージをお願いします。

中村理枝院長 なかむら矯正歯科6

以前、治療を終えて矯正装置を外してからも「目が覚めたらすべて元の歯並びに戻っている夢を見る」という女性がいらして、噛み合わせや歯並びの悪さが心に与える負担は少なくないと改めて思ったことがあります。矯正を受けると目に見えて明るくなる方が多く、中には結婚が決まる方もいらっしゃいます。矯正治療は、お口元の機能と見た目を同時に整えられるのが魅力です。食べることや毎日の生活が楽しくなることは、基本的ですが、人間にとってとても大事なことだと思うんですよね。ですから、私たちは患者さんがお口の健康を保ちながら充実した人生を歩んでいただけるよう、多少なりともお手伝いができればと思っています。矯正に興味がある方は、ご相談だけでもお気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/46万5000円~79万5000円、舌側矯正/98万円~129万円、マウスピース型装置を用いた矯正/46万5000円~105万円、非抜歯矯正/48万円~79万5000円、アンカースクリュー矯正/62万5000円~85万5000円

※症例によって費用が異なります。詳細はクリニックにお問い合わせください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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