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中根和彦 院長の独自取材記事

なかね歯科道灌山

(文京区/千駄木駅)

最終更新日:2019/08/28

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東京メトロ千駄木駅から徒歩10分。不忍通りから少し入った通学路沿いに、「なかね歯科道灌山」はある。院長の中根和彦先生は文京区の出身。2009年に地元に開業し、そこからニーズに応えているうちに広がったという診療科目は一般歯科の他、小児歯科、予防、口腔外科、摂食嚥下など幅広く、患者はファミリー層を中心としながらも0歳〜90代までさまざま。何より特徴的なのはその立ち寄りやすさで、学校帰りの子どもたちがちょっと遊びに来て本を読む姿もここでは日常茶飯事だ。「患者さんがリラックスできることが何より大切」という中根院長に、地域の歯科医師としての思いを伺った。
(取材日2014年4月23日)

患者さんが自然体でリラックスできる場所

初めから開業をめざされていたのですか?

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はい。ですが、最初は大学の義歯を勉強してみたかったので、大学卒業後はそのまま有床系義歯(入れ歯)の講座に入局しました。そこで「責任は全部自分がとるから、自由にやっていいよ」という指導医の先生にめぐり合い、臨床はもちろんですが、学生実習の指導から試験問題の作成まで、学生教育にもどんどん関わらせていただいたことがその後の礎になったと思います。例えば、学生指導を通じて「自分の思いを伝えること」「相手にわかってもらうように説明すること」の難しさを痛感したことで、患者さんやスタッフに対する説明にも非常に気を配るようになりました。退局後は、個人歯科医院の勤務医を経て開業に至ります。ここ千駄木はもともと母方の祖父母が住んでいて、私自身も子どもの頃に遊んだ慣れ親しんだ場所。一生仕事を続けていくからにはやっぱり愛着のある町でやりたいと考え、それならここしかないと思い、この地を選びました。

開業に当たって、一番大切にされたことは何でしょうか?

患者さんが気負わず、自然体でいられる医院であること。その大切さに気づいたのは、大学病院から個人の歯科医院に移り、勤務医としてたくさんの子どもたちと接するようになった時の経験からです。そこでは歯科医院に来る子どもたちの診療だけでなく、私自身が近隣の小学校の体育館で歯に関するスライド授業をやらせてもらったり、子どもたちと一緒に教室で給食を食べながら歯の話をさせてもらったりする機会がたくさんありました。その際に、子どもたちの学校でのいきいきとした素の姿と、同じ子たちが歯科医院に来た時の澄ました姿とのギャップに大きな衝撃を受けたのですね。子どもであれ大人であれ、患者さんは診療室では本当の姿を見せていないし、本音で話してはいないのではないかということをとても強く感じました。その体験がベースとなって、患者さんが肩の力を抜いて、本当の気持ちを出してもらえるような医院を作りたいと強く意識するようになったのです。

ゆったりとした院の造りや、イメージカラーの若葉色もそこから来ているのですね。

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そうですね。ハード面からも患者さんやその家族の方、そして当院のスタッフまで誰もがリラックスできる空間を作っていきたいと思ったので、独立したパウダールームや落ち着いたカウンセリングルームなども取り入れ、ベビーカーや車椅子でもそのまま診療室に入れるような構造にしました。イメージカラーは明るさの中にも落ち着きがあって、千駄木の雰囲気にも合うこの色に決めました。開院間もない頃のことですが、小学生の女の子の患者さんが予約のない日にふらっと来たことがあって、「どうしたの?」と聞くと、「近くの公園で一人で遊んでいたけど寂しくなって、ここにいつもの歯医者さんがあるのを思い出して来た」と言われました(笑)。最近では学校帰りや塾に行く途中にこちらに立ち寄って本を読んだり話をしていく子がいたり、「犬を飼いはじめたよ!」と見せに来てくれたりする子もいて、子どもたちが気負わずにふらっと立ち寄れる場所になっているのかなと。町のかかりつけ歯科医として地域のみなさんと接していく中で、それはすごくありがたいことですし、やっていてよかったなと感じる瞬間です。

一人ひとりの生活背景に合った、安心・安全な治療が一番

診療科目は幅広いですが、特に力をいれている分野などはありますか?

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赤ちゃんからお年寄りまで患者さんの年代もさまざまなので、診療科目は自然と広がっていきました。どのような診療分野でも根本的に一番大切な事として言えることは、患者さんはお一人おひとり、生活背景、経済状態、お仕事や学業の状況など違った事情をお持ちですし、歯科医療やお口に対する考え方も千差万別であるということです。ですので、例え歯科医学的には理想とされる診療であっても、患者さん個々の背景を合わせ見れば、その患者さんにとって必ずしもベストな診療とは言えない場合も時にはある事を考えなくてはなりません。そういった事情を考慮して、その方の人生や生活に本当にあった診療を行っていくことが一番大切なことだと考えています。ですが、先ほどもお話ししたように、来院されて間もない患者さんは必ずしも本当の希望や本音を100%出して下さっているとは限りません。だからこそ時間をかけて少しずつ本音の部分を理解し、その上でその方が無理なく継続できる診療を行っていくことが、かかりつけ医としての自分の役割だと考えています。そのためのヒントはもしかしたら患者さんだけでなく、そのご家族の方とお話する中にあるかもしれません。因みに、現在当院では常勤の歯科衛生士が二名、非常勤の歯科助手が一名おりますが、特に主任歯科衛生士は開院以来からのスタッフで、これまで当院にいらして頂いた患者さんをほぼ全て把握しているスーパー歯科衛生士です(笑)。こういったことは身近なかかりつけ医院だからこそできるものですし、そのための歯科医院づくりには力を入れています。

診療の際には、どのようなことに気をつけておられるのでしょうか。

気をつけているのは何よりも安心・安全な診療の提供を行うことですね。あまり知られていないことですが、歯科治療は麻酔薬をはじめ、いろいろな薬剤を使用しますし、精神的だけでなく、肉体的にも患者さんに与えるストレスが多いこともあります。一般的には健康な方ではそこまで問題はないのですが、持病をお持ちの方やご高齢の方、歯科治療が苦手な方などでは、いわゆるショックや高血圧緊急症などの偶発症を起こしてしまうこともありますし、糖尿病を患っていらっしゃる患者さんでは診療時刻の配慮が必要な場合もあります。当院は近隣数キロ圏内に、東大、日本医大、東京医科歯科大、順天堂大、東京女子医大東医療センターといった大学病院や、駒込病院、大塚病院などの総合病院が多く、そちらに通われている患者さんもたくさんいらっしゃるので、患者さんがお持ちの主病などに十分注意しながら治療を進めていくことは非常に重要なことです。偶発症の防止やその方の健康状態に悪い影響を与えないように気を配って診療にあたっています。現在当院には非常勤歯科医師も含めて、4名の歯科医師が在籍しておりますので、頻繁に情報交換を行い、周辺医学の知見や治療法、ガイドラインなどについて常に新しい知識をアップデートするようにしています。また治療上、特に全身管理や高度歯科医療が必要とされる場合には、有病者の治療を専門とした東京医科歯科大学歯学部附属病院のスペシャルケア外来や、当院と連携医療提携を行っている日本大学歯学部付属歯科病院などに対診(紹介)させて頂いております。また、患者さんの医科の主治医の先生に病状照会を行い、お身体の状態をしっかりと把握しながら診療を進めさせて頂くことも非常に多いです。

滅菌や院内の空気洗浄に力をいれておられるのも安全への配慮の一環なのですね。

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ええ。滅菌装置は一般的な基準より厳しいヨーロッパ基準クラスB滅菌(医科手術室レベル)を導入して、従来型の滅菌器と2台体制で行っています。このクラスB滅菌装置は、6年前の開院当時はまだ日本製の物がなく、イタリア製の物を輸入してもらいました。また、歯科医院の中はどうしても粉塵が飛びますし、細菌やウイルスを含んだ切削粉も舞い上がるため、天井設置型の医療機関仕様の特殊な空気清浄システムを導入しています。これは開院以来二カ月に一度づつ、欠かさずにメーカーの方に専用フィルターの交換をして頂いております。フィルターと言っても金属製のカセット式の特大の物で自分で交換できるような物ではありませんので(笑)。

ベースの力を高めつつ、これからのニーズに応えていく

開院から6年経ちましたが、これから取り組んでみたいことはありますか?

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一つ目は変化するニーズにしっかりと応えていくことです。例えば、開院当初赤ちゃんだったお子さんたちが、今では6〜8歳ぐらいになり、新たに矯正歯科治療を考える年代になってきたので、当院では、2013年10月から信頼できる矯正歯科専門医の先生をスタッフに加え、矯正歯科専門外来を立ち上げました。同じように、これから今いらして頂いている患者さんがご高齢になるにつれて、往診や、物を食べたり飲み込んだりといった摂食嚥下(せっしょく・えんげ)関連のニーズはどんどん高まっていくと思います。私の妻が現在東京医科歯科大学歯学部附属病院で摂食嚥下外来の外来医長として診療や研究に従事しているという繋がりもあるので、今後はこの分野を強化していきたいですね。二つ目としては、開院から今まで続けてきた安心・安全をコンセプトとした地域のかかりつけ医ならではの診療を、更に高い精度で行えるよう今後も努めていきます。この二つを同時に進めていくことを大切にしていきたいです。

休日はどんな風に過ごされることが多いのですか?

仕事ではどうしても朝から晩まで院内に閉じこもってしまいますし、私の妻も子もアウトドアが好きなので、休日は長野や山梨などへキャンプやハイキング、釣りなどに出かけることが多いですね。土曜日は診療が15時までなので、その後家族で車に乗って長野まで行き、蛍だけ見て夜中に帰ってくるなんていう弾丸ツアーは、開院前からもうかれこれ15年位毎年続けています(笑)。

最後にドクターズ・ファイルの読者に一言メッセージをお願いします。

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開院以来この地で診療させていただいてきた中で、患者さんが当院にどういうことを期待して来てくださるのか、おぼろげながら多少わかってきた部分もあります。地域の一次歯科医療機関として、またかかりつけ医として、患者さんお一人おひとりの生活背景や人生を考慮した上で「本当にその方の求めていること」を患者さんやご家族とご一緒に探していく、そんな地域の歯科医院として今後も精度を高めていきたいですね。そのためにも、これからもスタッフ全員で、少しでも肩の力を抜いてリラックスしていただける医院であることを大事にしていきたいと思います。当院では、お子さんでも大人の方の患者さんでも、診療中にユニットの上で寝てしまわれる方が多いのですが(笑)、それぐらい肩の力を抜いて来ていただけるのは私たちにとってとても嬉しいことです。是非、笑顔で気楽にいらしていただけるといいなと考えております。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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