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小平 真希 院長の独自取材記事

小平歯科医院

(文京区/春日駅)

最終更新日:2022/08/29

小平真希院長 小平歯科医院 main

都営三田線春日駅から徒歩2分ほどの場所にある「小平(おだいら)歯科医院」。80年以上にわたり、親子3代で地域の人々の歯の健康を見守ってきた歴史あるクリニックだ。先代、先々代の頃から通う高齢者に加え、近年子ども連れの患者も増えてきたことに伴い、2017年にリニューアル。バリアフリー化することで、診療室まで車いすやベビーカーで入れるようにするなど、クリニックには自身も1男1女の母である小平真希院長の患者に対する優しい思いがあふれている。「皆さんにはできるだけ歯を長く保ってほしいのです」と優しく語る、明るく快活な小平院長に、クリニックの歴史や特徴、診療の際の心がけ、スタッフのことなど幅広く聞いた。

(取材日2019年6月28日)

開業から80年以上、地域に根差して診療を続ける

この地で長く診療されているのですね。

小平真希院長 小平歯科医院1

祖父がこの地で開業したのが1938年ですから、もう80年以上になります。父は、私が高校3年生の頃に突然この世を去りました。「後を継ぎなさい」と両親から一度も言われたことがなかった私は、父が亡くなるまで違う道に進もうと考えていました。しかし、父の死をきっかけに気持ちが変わり、父の後を継いで歯科医師になろうと決めたんです。父が診療する姿はあまり覚えておらず、今では、残されたカルテを通して父の診療を推し量ることができるぐらいです。大学を卒業してある程度のスキルを私が身につけられるまでは、父の後輩の方などさまざまな先生が交代でクリニックを守ってくれました。長く診療を続けてこられたのも、支えになってくださった周囲の方々のおかげだと思っています。

2017年にリニューアルされたとお聞きしました。

その頃、お子さん連れの患者さんがかなり増えてきていまして。古い建物では、靴を脱いでスリッパに履き替える必要があったのですが、患者さんに配慮してベビーカーのまま診療室まで入っていただいたりしていました。ですから、「建て替えるなら、バリアフリーにしたい」という思いは強かったですね。当院には、祖父や父の時代から通われているご高齢の方に加え、小さなお子さん連れの方も多くいらっしゃいます。それで、診療室まで車いすやベビーカーで入れるように、入り口はスロープにし、院内の段差もなくしました。待合室にも、車いすやベビーカーを置けるようなゆとりを持たせています。赤を基調とした外観にしたのは、従来の歯科医院とは違う女性らしい雰囲気にしたかったからです。

お子さん連れの患者さんが多くいらっしゃるのですね。

小平真希院長 小平歯科医院2

院長に就任した当初は、ご高齢の患者さんが多かったのですが、今ではお子さん連れのお母さんなど、ファミリー層の患者さんがとても多くいらしています。お子さんの数が増えたのと同時に、お子さんの歯を普段から気にかける親御さんも増えてきたように感じますね。全体として歯の健康に対する意識が高まっているのではないでしょうか。定期検診やクリーニングのために通ってくださる患者さんも多いですよ。当院では、超音波スケーラーを使用するクリーニングに加えて、細かなパウダーを歯に吹きかけてクリーニングするパウダーメンテナンスも実施しています。今年の4月からは歯科衛生士も1人増えました。スタッフたちは講習会に参加するなど、熱心に勉強してくれるので助かっていますね。

歯の寿命をできる限り延ばせるようサポートしたい

クリニックの特徴について教えてください。

小平真希院長 小平歯科医院3

虫歯や歯周病、入れ歯の治療はもちろん、小児歯科、矯正歯科、審美歯科、予防歯科、ホワイトニング、インプラント治療など幅広く対応しています。私自身は院長に就任する前、引き継ぎをしてもらった歯科口腔外科出身の先輩歯科医師から1年間みっちり手ほどきを受けたので、外科的な処置にはある程度自信があります。それでも、いずれかの治療に特化することなく、総合的に診療するよう努めているんです。父は歯科口腔外科が専門でしたが、「開業医は一つのことのプロではなく、全体を知っている必要がある。また、自分で診られるか、専門の先生に診てもらう必要があるかを判断できなければならない」と言っていました。私も、各科の専門の先生方と連携しつつ、幅広く診療・診断することをめざしています。

診療の際には、どんなことを心がけていますか?

患者さんのお話をよく聞くように、また丁寧に説明するように心がけていますね。来院される患者さんは、何らかのお困り事があって足を運んでいるはずです。でも、いざ歯科医師の前に出ると、ご自分の希望をなかなか言えない方も多くいらっしゃいます。ですから、患者さんが本当に望んでいることは何かをきちんと把握するために、じっくりとお話を伺うよう努めているんです。本当に希望されていることに対して、わかりやすく説明し理解してもらってこそ、治療に満足していただけるのではないでしょうか。患者さんに理解していただけるよう、歯の構造や治療法がイラストで描かれたパネルをお見せしたり、口腔内を映し出すスコープでご自身のお口の現状を見ていただいたりしています。

今力を入れていることをお聞かせください。

小平真希院長 小平歯科医院4

できる限り長く歯を維持できるようサポートすることに力を入れています。誰しも歯を失いたくないですよね。皆さんにはできるだけ歯を長く保ってほしいのです。予防に対する意識もずいぶん高まってきました。メンテナンスに定期的に通ってもらえるよう、その意識をさらに高めていきたいですね。また、歯周組織の再生療法にも取り組みたいと思い、勉強会にも参加しています。重度の歯周病の患者さんの場合、せっかくメンテナンスに通ってくださっても、抜歯せざるを得ない状況になることもあります。再生療法を施すなら、そうした事態を避けられるかもしれません。もちろんひどくなる前に予防することが大切ですが、たとえ重度の歯周病の方でも、できる限り歯の寿命を延ばすようお助けしたいと考えています。

女性スタッフならではのこまやかな対応を心がける

スタッフの皆さんは全員女性のようですね。

小平真希院長 小平歯科医院5

はい。私も含め子育て経験のあるスタッフが多いので、お子さん連れの方から問い合わせがあったら、「赤ちゃんを預けられる方がいないなら、連れていらしてください」とお答えしています。特に、お産から間もない場合は赤ちゃんも小さいので、誰かに預けて歯の治療に、というのはなかなか難しいですよね。当院では、診療ユニットの横にベビーカーを置いたまま、親御さんは治療を受けられますし、ご希望があればあらかじめ体制を整え、治療中にスタッフがお子さんにつくこともできます。今日の午前中も1歳のお子さん連れのお母さんがいらしたのですが、診療中は歯科衛生士がお子さんの遊び相手をしてくれました。また、女性ばかりなので、口臭の悩みなど異性に話しにくいことも相談しやすいかもしれませんね。

先生ご自身、歯の健康のために何か取り組まれていますか?

昨年から、プロバイオティクスに取り組んでいます。プロバイオティクスというのは、いわゆる「善玉菌」を使ってお口の中の歯周病菌や虫歯菌を抑えようという試みのことです。菌を殺す抗生物質のことをアンチバイオティクスと呼びますが、お口の菌全体を排除しようとするアンチバイオティクスでは、良い菌までなくなってしまいます。そこで、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えて口腔環境、ひいては体全体の状態を改善に導こうというのがプロバイオティクスです。当院のスタッフにも協力してもらい、皆の唾液を専門の検査機関に出して口腔内の菌の数がどう変わるか、データを取っています。この取り組みがうまくいけば、診療にも取り入れられるかもしれません。

最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

小平真希院長 小平歯科医院6

ご自身のお口の中の状態を十分に把握できていない方もいらっしゃるかもしれません。しっかり磨けているつもりでも、ケアが行き届いていない場合もあります。口腔内の状態が悪いと、全身疾患のリスクも高まります。高齢の方の場合、肺炎にかかりやすくなるなど、命に関わる事態も招きかねません。ですから、それぞれの状態に合わせた歯科医師による専門的なケアを定期的に受けていただきたいのです。当院では、できる限り歯を長持ちさせる治療を心がけています。また、インターネット予約を導入するなど、お悩みを相談しやすい環境を整えるようにも努めています。スタッフ一同皆さんのお力になりたいと思っていますので、気になる症状があれば、小さく思えることでも気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/78万6500円、マウスピース型装置を用いた矯正/90
万7500円、審美歯科:オールセラミック/19万3600円、ホワイトニング/1万7600円~、インプラント治療/24万2000円~、歯周組織再生療法/3万6300円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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