良田 夕里子 院長、良田 浩氣 副院長の独自取材記事
良田眼科
(文京区/茗荷谷駅)
最終更新日:2026/04/27
文京区出身の良田夕里子院長と、その息子の良田浩氣副院長が診療にあたる「良田眼科」は、目の悩みを気軽に相談できる「町のホームドクター」だ。ドライアイや花粉症、目の疲れなどの日常的な目のトラブルから緑内障、白内障、黄斑変性症や、糖尿病や高血圧など全身疾患からくる目の不調など、幅広い症状に向き合う。子どもの近視に関する相談も増えているそうだ。2人の専門分野である緑内障に対しては、専門的な視点から病気の早期発見に注力し、眼圧を下げるためのSLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)も院内で対応。手術は近隣の病院に紹介するほか、大学病院で浩氣副院長が担当することもある。地元と患者を大切に思う夕里子院長と浩氣副院長に、同院の特徴などを聞いた。
(取材日2026年3月12日)
目の悩みを気軽に相談できる、町のホームドクター
診療方針をお聞かせください。

【夕里子院長】当院は、誰でも気軽に相談できる身近な町のホームドクターです。患者さんの話をよく聞き、安心してもらえるよう丁寧に説明することを大切にしています。私は駅を挟んで反対側の小日向で生まれ育ち、小学校も地元なんです。この地域のことはよく知っているつもりですし、相談に乗りやすいかなと思います。待合室は白を基調とした優しい雰囲気で、院内のポイントカラーはグリーンとピンク。優しい色は患者さんの心が和みますし、私の好きな色でもあるんです。
【浩氣副院長】院長が地域の方々と信頼関係を深めてきた当院で、2023年から私も診療に加わっています。これまでの経験を地元の地域医療に生かせるのはとてもうれしく、やりがいを感じています。
夕里子院長は大学病院の医局長や大規模病院の医長などを歴任されてきたそうですね。
【夕里子院長】大学卒業後、大学病院とその関連施設に長年勤務しました。その間、出産・育児もあり、産後は3ヵ月くらいで復帰。子育てしながら休むことなく手術も行っていました。「お母さん」というのは今も昔も家事に育児に大変です。その気持ちがわかるので、子育て中の方の助けになれたらと思っています。例えばウイルス性結膜炎など伝染性の目の疾患は登園禁止になるものもあり、仕事を持つ親御さんは精神的なダメージを受けることもあるでしょう。またお子さんも小学生くらいになると一人で通われたりもしますが、そんな時は「おうちの人に渡してね」と一筆したためることも。人それぞれの背景があることを踏まえ、心のケアもしながら診療にあたっていきたいです。
浩氣先生が眼科の医師をめざしたのは、やはり夕里子院長の影響でしょうか?

【浩氣副院長】それは大きいと思います。もともと医療や研究職など、何かを追究する分野に関心がありました。その横で母が患者さんの訴えから病気を探り、それを解決へ導いて差し上げる医師という職業について話してくれるものですから。大学卒業後は「いずれは地元で」との思いを抱きつつ、大学病院やその関連病院で、緑内障や白内障をそれぞれ専門とする先生に師事して研鑽を積んできました。今も大学病院で診療を続けています。考えや対応など若干異なる部分はありますが、院長も私も地元への思いと患者さんファーストの精神は変わりません。もし患者さんがどちらかの医師と話して十分に納得できないと感じたら、院内セカンドオピニオンとして、もう片方の医師の意見も聞いてみてください。大切な目のことを私たちと一緒に考えていきましょう。
緑内障やコンタクトレンズのトラブルが増えている
お二人の専門分野である緑内障について教えてください。

【夕里子院長】緑内障は高齢化やメディアでの紹介により増加・注目されている疾患です。当院でも患者さんの高齢化に伴い診療機会が増え、早期発見と適切な治療のため検査体制を充実させてきました。当院にあるOCT(光干渉断層計)・OCTA(光干渉断層血管撮影)検査では緑内障の自覚症状が出る前の変化を捉えられるため、早期発見が望めます。血管閉塞や糖尿病の方にも有力です。また浩氣副院長が診療に加わり、緑内障レーザー手術であるSLTも可能になりました。SLTは日帰りで痛みの少ない治療なので、点眼の副作用や、アレルギーで点眼薬使用が困難な方、点眼を忘れてしまう方やうまくできない方にお勧めの治療法です。緑内障の初期は自覚症状が少なく、進行すると失明することもあるため、早めの検査と定期的な経過観察が重要です。文京区でも眼科検診が始まる予定ですのでぜひご利用ください。
他の医療機関との連携もスムーズだと患者さんは安心ですね。
【夕里子院長】ここで長く診療しているので地域の先生方とは顔見知りですし、母校の大学病院をはじめ大規模病院とのつながりもあり、連携はスムーズです。眼科の診療でも医療機関ごとに得意分野があるので、患者さんのご希望や既往症の有無などを伺い、よく相談しながら紹介先を選びます。
【浩氣副院長】ご要望があれば、大学病院で私が手術を担当することも可能で、その後のフォローアップは当院で行っています。目の疾患は全身の健康と密接に関係していることも多く、生活習慣病など全身の健康状態が「糖尿病網膜症」などのように目の症状として現れることもあります。当院は文京区医師会の先生方とのつながりも強いので、必要と判断した場合には他の診療科の先生をご紹介することもあります。
そのほか最近の疾患の傾向はありますか?

【浩氣副院長】子どもの近視に関するご相談が増えています。院長が近隣の園医・校医を務めていることもあり、検診後に親御さんと受診されるケースも多いです。当院では眼鏡やコンタクトレンズの処方に加え、オルソケラトロジーや点眼薬での治療にも対応しています。ベテランの視能訓練士が精密で丁寧な検査を行い、医師がしっかり診断します。大人では目の疲れやドライアイの訴えが多く、疲れ目だと思っていたら緑内障だったという場合もあります。気になる症状があれば、また何もなくても40歳を過ぎたら検査を受けることをお勧めします。あとはコンタクトレンズのご相談も多いです。自己判断で使用し始め、結膜炎や角膜感染症になる方もいます。場合によっては失明の危険もあるため、特に初めて使う際は必ず眼科を受診してください。当院ではカラーレンズも取り扱っており、安全に使用するための情報をわかりやすくご案内しています。
患者の悩みに寄り添い「来て良かった」と思える診療を
院内には検査・治療機器がたくさんありますね。

【浩氣副院長】診断や治療は日々進歩しているので、できるだけ最新の検査や治療をできるように努めています。眼底の病変を診断できるOCTや、血管の状態を確認できるOCTAを導入し、緑内障・加齢黄斑変性症・糖尿病網膜症などの早期発見につなげたり、角膜形状解析用の検査機器も備えています。これはオルソケラトロジーなどコンタクトレンズを選ぶ際に役立ちます。緑内障に対しては、目薬の処方のほか、緑内障の眼圧を下げるためのSLTにも院内で対応しています。また、緑内障は眼圧が朝晩で変動することが多いため、ご自宅で測れる眼圧計の貸し出しを行うこともありますね。
診療の際に心がけていることをお聞かせください。
【夕里子院長】病気を探るのはもちろんですが、患者さんが何にお困りなのかを重視しています。例えば白内障は必ずしも手術が必要な病気ではありませんが、ご本人がどの程度不便を感じていて何を見えるようになりたいのか、ご家族はどう思っているのかによって治療計画は変わります。また「目が痛い」といって来院されたのに、すぐに治療が必要な病気が見つからないことも。病気だけを見れば「異常はありません」で終わりますが、患者さんの「痛い」という悩みの解決にはなりません。その場合は丁寧に説明やアドバイスをするなど、少しでも心のモヤモヤを晴らしてお帰りいただきたいと考えています。
【浩氣副院長】私も同じ考えで、「来て良かった」と思ってもらえるのが何よりです。そして治療が必要となった場合には、病気の状態だけでなく、ご家族や周りの方との関係性も伺いながら、どのように進めていくかを考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【浩氣副院長】緑内障に関しては専門分野ですし、大学病院で得た知見を地域医療の場で存分に生かしたいと考えています。またお子さんの近視に対しても、視能訓練士を含めて院内一丸となって取り組んでいます。そのほかの目の不調、アレルギー疾患、眼精疲労、ドライアイなど、小さな違和感でもお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー/16万5000円~、近視抑制治療のための点眼薬/4000円~

