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高橋 道義 院長の独自取材記事

高橋矯正歯科医院

(文京区/後楽園駅)

最終更新日:2021/12/22

高橋道義院長 高橋矯正歯科医院 main

後楽園駅から徒歩5分、歴史ある小石川地区の一角に立つ「高橋矯正歯科医院」。院長を務める高橋道義先生は、1988年の開業以来、地域住民の健やかな口元づくりに貢献してきた。かわいいテディベアたちや院長こだわりの絵画が飾られた院内は、患者がリラックスできる居心地の良い空間だ。高橋院長は矯正治療の専門家として、コミュニケーションを大切にしながら一人ひとり異なる口腔に合った治療法に導くことに努めてきた。現在は大学の非常勤講師として後進の育成にも尽力する高橋院長に、矯正治療のあり方や診療への思いを語ってもらった。

(取材日2012年11月30日/更新日2021年10月31日)

コミュニケーションを大切に、信頼関係を築く

開業以来、貴院や矯正歯科を取り巻く環境はどのように変わりましたか?

高橋道義院長 高橋矯正歯科医院1

今でこそ、矯正治療は審美目的だけでないと知られてきましたが、当院が開業した約25年前は必ずしもそうではありませんでした。それでもこの地域の方々は矯正に対する理解度が高く、やりがいを感じながら診療を続けてきました。お子さんからご年配の方まで患者さんの年齢層が広がったのに加え、歯並びや噛み合わせが健康に及ぼす影響を考える方や、将来的にも自分の歯で食べたいという方なども多くなったと思います。矯正装置は目立ちにくいものが増え、装着感も良くなり、人前に出ることが多い方でも気軽に取り組めるようになりました。

日々の診療で心がけていることはありますか?

何より患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。口腔内の状態も矯正治療に対する考え方も一人ひとり微妙に違いますから、まずはカウンセリングでじっくり患者さんを知ることに力を注ぎます。その方の歯並びや噛み合わせは、話す口元を注視すればわかりますので、エックス線画像や顎の精密な検査も行い、診断していきます。特に子どもの場合、ご両親は積極的でもお子さん自身はやりたくないし、やるにしても早く治療を終えたいと思っているケースが少なくありません。ですから、ご両親にご納得いただくのは当然として、治療を受ける本人にも必要性を理解してもらえるように努めています。親身になって説明し、何でも質問できる雰囲気をつくることで、信頼関係を築けるように努めています。

歯科医師になった理由や、なぜ矯正を専門に選ばれたのか教えてください。

高橋道義院長 高橋矯正歯科医院2

歯科医師として地域医療に貢献する親の姿を見て育ったことが、この道を志した最大の理由です。やりがいがある仕事だと感じ、進路を決めました。歯科の中でも特に矯正を専門に選んだのは、親が治療できない分野だったからなんです。もし私が矯正を専門にして力を合わせれば、オールジャンルに対応できるようになると思いました。また、私が歯科医師になった頃は、歯並びや噛み合わせが健康に及ぼす影響は広く認知されていませんでしたが、私は当時から健康面やQOL向上のための咬合改善の重要性に着目していたんです。審美目的一辺倒でない矯正治療のあり方を模索し、正しい認識を広めることに使命感を感じたことも、矯正歯科を専門にした理由の一つです。

一人ひとり微妙に異なる差異に応じた矯正治療を

矯正治療と年齢の関係について教えてください。

高橋道義院長 高橋矯正歯科医院3

治療開始の適切なタイミングは成長期です。個人差はありますが、男子なら11歳半頃、女子なら10歳頃に訪れる第二次性徴の前あたりからはじめ、それぞれ17歳頃と、16歳頃までに治療が終わるといいでしょう。また成人であっても、歯茎と歯槽骨が健康な状態であれば何歳からでも矯正治療は可能です。例えば治したい部分に自分の歯があり、重度の歯周病を患っていなければ、60歳を超えていても問題ない場合は多いです。成長期に比べると、治療期間が長くなる傾向はありますが、当院ではこれまでも年齢に関係なく治療してきた実績がありますからご安心ください。よく噛めるようにするための歯並びや噛み合わせが実現でき、きれいな口元になれば、何歳の方でもQOLは向上するものです。年齢で諦めていた方もぜひ気軽にご相談いただきたいですね。

それぞれの違いに応じた矯正治療に導くことが大切だとお考えだそうですね。

患者さんが矯正治療に望むことは、まず、「見た目がきれいになる」「噛み合わせのずれが治る」など、一人ひとりの治療目的に応じた結果が得られることですよね。加えて、「なるべく早く治療を終えたい」「痛くない治療を」「目立たない矯正装置がいい」といったことも希望されるでしょう。ですが、あらゆるニーズに安易に応じるだけの治療では意味がありません。例えば現在、矯正装置の選択肢は豊富になり、舌側矯正など目立ちにくい治療法のご希望が多くなっています。しかし、患者さんの歯の状態から見て、舌側矯正より別の方法が適切なケースもあり、その場合は、はっきりと伝えるようにしています。より良い方向に導くことこそが歯科医師の役目ですから、患者さんの顔色をうかがうようなやり方で治療法を選ぶことはお勧めできないと思っています。

一律にお勧めできる治療法はないということでしょうか?

高橋道義院長 高橋矯正歯科医院4

器具や治療法ありきの矯正治療など、私から見れば間違いとしか言えないと思っています。患者さんの歯の状態は一人ひとり微妙に違うのが当然で、その微妙な違いに応じて、最適な装置や治療法を提案し、その方に合った歯並びをつくることが正しい治療だと思いませんか? 最初から使う矯正装置が決まっているということは、患者さん一人ひとりの口腔内の微妙な差異について、最初から考えないということになりますよね。ですから、当院にはお勧めの治療法というものはないのです。あらゆる矯正装置の使用を念頭に置き、カウンセリングや検査を通じて、患者さんごとに最適な治療法を提供するということが当院が掲げる方針です。

あらゆる面で患者の不安を払拭した診療へ

矯正専門の歯科医院を選ぶポイントは何ですか?

高橋道義院長 高橋矯正歯科医院5

治療に関わる技量が高い歯科医師のいるクリニックということになりますが、探し出すのは難しいでしょう。少なくとも、矯正治療を専門に学び、専門に治療してきた実績が多数ある、高い専門性を持つ歯科医師がいるかどうかは必須ポイントです。また、矯正装置ありきの治療ではないこともポイントでしょう。歯も骨格も歯茎の状態も千差万別ですから、一つの治療法にこだわっていては最適な矯正方法は提案できません。今はインフォームドチョイスが大切な時代です。私はその方ごとに何種類か治療法を提案した上で、ベストと考える選択肢をお伝えしますし、ご納得いただけるまでは治療を開始しないようにしています。一人ひとりに応じた提案をしてくれるかどうかは、治療期間が長く、歯の将来像を見据えて行う矯正治療においては本当に重要です。

院長ご自身はどのような研鑽を積まれてきたのですか?

私は矯正治療の専門家が所属する勉強会で研鑽を積んできました。矯正治療を専門として診療した年数や、症例報告を提出するという、会のめざす目標に対しても注力してきましたが、このような歯科医師の数は限られます。その中でも、大学病院に所属している先生を除き、開業して診ている歯科医師となるとさらに少ないでしょう。十分な学識と経験を有する歯科医師を選ぶには、こうした点に着目するとわかりやすいかもしれませんね。また、矯正治療は歯科医師と患者さんとの二人三脚で進めていくものですから、人柄も重要です。カウンセリングの際に聞きたいことを遠慮なく聞けるか、質問にわかるまで丁寧に答えてくれるかをしっかりと見極めてご自身に合う歯科医院を選んでください。

最後に読者の方にメッセージをお願いします。

高橋道義院長 高橋矯正歯科医院6

矯正治療の目的は、見た目のきれいさを治すことだけではありません。歯は、食べる、発音するなどさまざまな役割を果たすために存在しています。歯並び、噛み合わせの問題は、それらの機能に影響を及ぼし、顎関節症や頭痛、めまい、肩凝りなどを招くこともあるのです。骨の形や歯の大きさ、口元の筋肉の強さ、唇の形などはそれぞれ異なりますので、矯正器具や治療法ありきではなく、深い知識と経験をもとに患者さんの将来像も予測した上で、カウンセリングや検査、患者さんのお考えも考慮し、一人ひとりに合った矯正治療を提供させていただきます。矯正治療は、最初は違和感や若干の痛みを伴うことがあり、慣れるまでは食事もしづらいものです。当院ではQOLを重視し、痛みを和らげ、治療期間も極力短縮することを心がけておりますので、歯並びや噛み合わせが少しでも気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/10万円~、成人矯正/60万円~、舌側矯正/10万円~90万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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