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南 和友 院長の独自取材記事

南和友クリニック

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日:2025/03/10

南和友院長 南和友クリニック main

JR山手線・恵比寿駅東口から徒歩6分と、アクセスの良い立地にある「南和友クリニック」。ドイツで30年にわたり学びを重ねてきた南和友院長が、2018年に開業した。こちらでは、南院長の専門分野である高血圧症や心疾患、脳血管疾患など循環器疾患を中心とした診療はもちろん、総合診療の経験を積んだ医師が発熱や発疹、感染症やアレルギーなどの日常的な体の不調にまで幅広く診療。近隣住民や周辺の企業に勤めるビジネスパーソンの日々の困り事にも広く対応する町の診療所として機能している。同院が大切にしているのは、患者一人ひとりに適したオーダーメイドの医療を提供すること。ドイツで定着しているホームドクター制度を独自に取り入れながら、さまざまな患者に丁寧に向き合う日々について、その思いを聞いた。

(取材日2025年1月20日)

日常的な体の不調でも気軽に受診できる医院をめざして

まずはクリニックの特徴を教えてください。

南和友院長 南和友クリニック1

日常生活を送っていると、体の不調を感じることがあると思います。でも、いったいどの診療科に行けばいいのかわからない……ということも多いのではないでしょうか。当院は、そんなときにまず相談しに行こうと思えるクリニックでありたいと思っています。プライマリケアを行う総合診療に精通した小宮英明先生が非常勤医師として在籍していますので、初期診療から持続的な成人病や特殊な疾患まで、それが何の病気の症状なのかわからない段階から対応させていただくことができます。患者さんの話を丁寧に聞いてから、当院で治療ができるケース、または専門性が高い病院へ紹介したほうが良いケースなどを判断し、患者さんにとって一番適切なかたちで医療が受けられるよう、全人的に症状を判断するジェネラリスティックな医療を届けたいと考えています。

こちらでの診療内容を教えてください。

私の専門分野である高血圧症や心疾患、脳血管疾患などの循環器疾患はもちろん、甲状腺・代謝疾患やアレルギー疾患についても、血管内科やアレルギーを専門とする医師のもと継続的に診察を行うことができます。具体的には、風邪や発熱、皮膚のトラブル、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症、またアレルギー症状など、総合的な診療を行います。血液や尿、心電図検査だけでなく、検査専門のスタッフも在籍し、エコーでの検査も行っています。また体調不良だけでなく、健康診断の数値が悪かったといったお悩みにも対応していますので、気軽に来院していただきたいですね。当院にはさまざまな年齢の患者さんがお越しになりますので、そのニーズにできるだけ応えられるよう、今後も機器の増設などを計画中です。

診察の際、どういったことを心がけていますか?

南和友院長 南和友クリニック2

まずは患者さんが「何が心配で来院したのか」を丁寧に聞き取ることです。病気の治療は、表面に出ている症状だけを診るのではなく、数値には表れない不調や患者さんが抱えている精神的な問題なども見抜いて対応していくことが大切です。例えば、痛みに効く薬を処方しておしまいではなく、なぜこの痛みが起こっているのか、患者さんが困っているのは痛みそのものなのか、それとも別のことなのかまでを探り、医師が深く理解する必要があると考えています。もしかしたら患者さんは強いストレスを抱えているかもしれませんし、睡眠時間を十分確保できていない、食生活が乱れているといった背景が隠れているかもしれません。当院ではお一人20分の診察枠を確保し、病状だけでなく生活背景も含め、全体像を把握した上で治療を進めています。

ホームドクター制度の利点をクリニックでも活用

先生のご経歴と開院の経緯をお聞かせください。

南和友院長 南和友クリニック3

京都府立医科大学卒業後、ドイツのデュッセルドルフ大学胸部血管外科へ留学し、30年間研鑽を積んできました。帰国後は、日本大学医学部心臓血管外科教授、北関東循環器病院の病院長などを務め、2018年に当院を開き、現在に至ります。開業のきっかけは、ドイツで定着している「ホームドクター制度」を、日本でも浸透させたいと思ったからです。虚血性心疾患や心臓弁膜症、大動脈疾患など多くの心臓・大血管の手術を執刀してきましたが、もっと早い段階で病気に気づいて対処していれば、大変な手術を回避できたのではないかと思うこともありました。当院では独自にホームドクターの良いところを取り入れながら、“町の診療所”として親しんでもらえるクリニックをめざしています。

日本ではあまりなじみがないですが、ホームドクターのメリットは?

ホームドクターは病歴や家族歴を含め、その患者さんの全身を熟知しています。そのため、ちょっとした体調の変化にも気づくことにつながり、病気の予防や早期発見・早期治療が期待できます。また、詳細な検査や専門的な治療が必要になった場合には、適切な医療機関を紹介してもらえます。その際、ホームドクターはこれまでの経過や検査・治療内容などを記載した診療情報提供書を書いてくれますので、検査の重複や同じ効能の薬が重複して処方されるといったミスが起こりにくくなります。不要な検査や投薬がなくなれば患者さんの負担も減り、医療費の削減にもつながるでしょう。病気や健康管理について気軽に相談でき、緊急時にも専門の医師や医療機関を紹介してもらえるので、毎日を健やかに安心して過ごせるのではないかと思います。

こちらではホームドクター制度をどのように取り入れているのですか?

南和友院長 南和友クリニック4

当院には疾患を全般的に診る総合診療に精通した医師がいますので、体に不調を感じた際に相談できる最初の窓口として、患者さんの相談に乗ることができます。気楽に来ていただいてお話しいただき、症状によって当院で継続的に治療を行うか、専門性の高い病院に紹介するか、振り分けを行います。日本には日本の医療保険制度があり、ドイツのホームドクター制度をそのまま持ち込むことはできません。ですが、医療のよろず相談所のような役割として当院が機能すれば、患者さんにとってのホームドクターのような存在になれると考えています。そこから一歩進んだかたちとして、会員制も導入しています。会員になっていただいた方には私がホームドクターとして健康管理を行うスタイルを取り入れています。具体的には、医療・健康相談への対応や、当院で用意しているさまざまな検診メニューの提案、必要に応じて私が信頼する医師への紹介といったサービスを提供します。

困り事に耳を傾け、生活背景まで踏まえた診療を

クリニックのモットーは何ですか?

南和友院長 南和友クリニック5

患者さんが感じている症状に対して、「診られる」「診られない」で判断しないことです。まずは患者さんの話を聞いて受け入れ、できる限り対応します。もし総合的に判断して当院で対応できないことであれば、連携している病院や専門のクリニックを紹介します。そういったプライマリケアをとても大切にしています。それらはすべて患者さんを第一に考えてのこと。患者さんがご自身のことを話せるような雰囲気づくりも大切にしていますし、しっかり対話した上で患者さんにとって一番いいかたちで医療を一緒に模索していくということを考えています。実際にどこかに疾患がなくても、相談するだけでも来院いただいて構いません。医療について何か相談したいことがあれば、ぜひお気軽にお越しください。

医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

私が担当する患者さんには重症の方が多く、命に関わる場面も多かったのですが、スタッフと協力しながらたくさんの患者さんの命を救うために尽力できたことを誇りに思っていますし、医師冥利に尽きると感じています。また、70歳を過ぎた今も医療に携わっていられることを幸せに思っています。これからも私自身が健康でいる限り、患者さんの命と健康、そして豊かな人生を守るべく、力を尽くしていきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

南和友院長 南和友クリニック6

病気がないから健康だと思っている方も多いと思いますが、実際には病気が隠れていることもあります。定期的に人間ドックなどの総合的な精密検査を受けておくことで、大きな病気を未然に防ぐことが期待できます。一方で、病気を発症する前の未病の段階で異常や不調を見つけるのは、簡単なようでなかなか難しいことです。ですから、自分の健康について気軽に相談でき、適切なアドバイスをしてもらえるクリニックを持つことはとても大切なことではないかと思います。当院では受診だけでなく、検査結果のご相談や、ご家族など近しい方の体調についての相談なども大歓迎です。どうぞお気軽に相談にいらしてください。

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