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三浦 弘貴 院長の独自取材記事

三浦矯正歯科

(杉並区/高円寺駅)

最終更新日:2021/10/12

三浦弘貴院長 三浦矯正歯科 main

JR高円寺駅から徒歩3分のビル4階にある「三浦矯正歯科」は、高円寺の矯正治療専門クリニック。院長の三浦弘貴先生は東京医科歯科大学で10年以上臨床経験を積み、教官として後進の育成にもあたっていた経歴を持つ矯正治療のエキスパートだ。先進の超弾性型ワイヤーを使った「痛みの少ない矯正治療」は、インターネットやクチコミで広まり、仙台や山梨などの遠方から通院する患者も多いとのこと。「人を喜ばせる仕事に就きたいと思っていた自分にとって、矯正治療は“天職”」と言い切る三浦先生に、診療に対する熱い思いや趣味などの話をたっぷりと聞かせてもらった。

(取材日2012年8月6日)

美しさと機能を兼ねた咬み合わせ作りが矯正治療の目的

開業のいきさつを教えていただけますか?

三浦弘貴院長 三浦矯正歯科1

私は学生時代から患者さんに接することが好きだったので、大学卒業後はなるべく早く開業したいと考えていました。ただ、東京医科歯科大学で歯科矯正学の教授をしていた父からは「矯正は5年はやらないと一人前にならない」と常々言われていたので、当初は5年だけ大学病院に残って勉強しようと考えていましたが、いつの間にか教官になり、ふと気がつけば10年もの月日が流れていました(笑)。もちろん学生を教えることも嫌いではありませんが、教育だけでなく、研究もしなければならない大学病院では、週3日くらいしか患者さんを診ることができませんでした。そんな日々を送るうち、やはり臨床をメインにやっていきたいという気持ちが強くなり、開業を決心しました。それが2004年のことです。

治療における先生のこだわりは?

矯正を単に見た目をきれいにするだけの治療と誤解している方もいらっしゃるようですが、私たち矯正歯科の医師の仕事は歯並びを整えることによって、きちんとした咬み合わせを作ることです。洋服も、かばんも、車も、いくら見た目が格好よくても、使い勝手が悪ければ意味がないですよね。それと同じで、歯もしっかり物が咬めなければ意味がありません。ですから治療においては、美しさと機能を兼ね備えた「機能美」を徹底的に追求します。そもそも歯は咬むことによって長持ちするものなんですね。皆さん、「8020運動」というのを耳にしたことがあると思いますが、80歳で歯が20本残っている方は、ほぼ例外なく、咬み合わせのいい方です。ただ残念なことに、8020を達成できている方というのは、全体の9%程度に過ぎないのが日本の現状です。

従来のものより痛みの少ない先進の矯正用ワイヤーを使用されているそうですね。

超弾性型ワイヤーと言って、素材自体は以前からありましたが、より治療効果の高さを追求して改良されたものです。恐らく20年くらい前に治療を受けた方たちは矯正について、「歯がとても痛かった」という印象が強いと思うんですよね。中には、歯が痛くて物が食べられずにスープしか飲めなかったなどという方もいらっしゃるようです。その点、改良を加えられた新しい超弾性型ワイヤーは、従来の超弾性型ワイヤーに比べ歯の移動効率が良く、また歯が動く際の痛みも軽減されています。

大人に比べ集中力のない子どもさんの治療ではご苦労も多いのでは?

三浦弘貴院長 三浦矯正歯科2

子どもさんに限らず、患者さんを飽きさせない工夫として、診療台のモニターで患者さんにテレビやビデオ・オン・デマンドサービスの映画やドラマを選んでもらい、見ながら診療を受けていただいています。新しいものもどんどん入ってくるので、皆さん楽しんでいるようです。

患者自身の歯で咬み合わせを形成する矯正の魅力

先生が歯科医師になり矯正を専門に選ばれたのはなぜですか?

三浦弘貴院長 三浦矯正歯科3

子どもの頃から人に喜ばれる仕事に就きたいという思いがあって、野球選手や医師になりたいと思ったこともありましたけれど、なぜか歯科医師になっちゃったんですよね(笑)。矯正を専門に選んだのは、歯科の分野の中で唯一、患者さん自身の歯で咬み合わせを作る分野だったから。入れ歯や詰め物は、人工的に作るものですけれど、矯正は患者さんの歯を動かして咬み合わせを作る。そこが非常に魅力的だなと思ったんです。

お忙しい先生ですが、趣味を楽しまれることはあるのですか?

スポーツ全般が好きで、オリンピックの中継を見るのはもちろん、プロ野球の試合結果は全部把握しないと気が済みませんし、高校野球がある時はトーナメント表を模造紙に描いて、部屋に張っています。私自身も学生時代を通じて野球をしていましたが、並行してずっと続けていた趣味がピアノの演奏です。幼稚園で習い始めた時は大人にやらされている感が否めず、ピアノの練習よりも外で遊びたいと思った時期もありました。でも、先生がとても寛容な方でクラッシック専門の教室でしたが、自分の好きな曲を弾くことを許してくれたんですね。それでだんだん楽しくなってきて、結局大学生になるまで続けることになりました。歯科医師になってからは練習に割く時間がなくなってしまったので、ちゃんと指が動かないもしれません。そんなわけで今、音楽は聞くのが専門ですね。いい音楽であれば、ジャンルを問わず何でも聞きます。

ところでホームページの自己紹介文に「育児はお手のモノ」との記載がありましたが。

三浦弘貴院長 三浦矯正歯科4

3人の男の子のパパとして、以前は子どもたちとよく遊んでいましたが、今は小学校の高学年になりましたから、私がいなくても勝手にやっていますよ。小さい頃はよく野球やサッカーをして遊びました。野球はプロ野球チームの野球教室に入れたこともありましたが、レベルが高すぎたのか、最後は「野球なんて嫌い」と言って辞めてしまいました。ただ、プレーするのは嫌でも試合観戦となると別のようで、今でも休日に試合を一緒に見に行くこともあります。きっと野球場でお土産グッズを見たり、お弁当を食べたり、オレンジのタオルを振りまわして応援したりするのが楽しいんでしょうね。

矯正の仕事は自分にとっての“天職”

日々の診療で心がけていらっしゃることはありますか?

三浦弘貴院長 三浦矯正歯科5

患者さんをよく理解しようとすることですね。歯科医師と患者の関係というのは、患者さんとの信頼関係がなくてはいけないと思っています。そのためには、相手が何を求めているのかを察知し、その内容によって、この人にはこの対応、あの人にはあの対応というような人それぞれに合った対応ができなければなりません。それは歯科医師に限ったことではなく、スタッフにも必要不可欠なスキルですから、当院で新規にスタッフを採用した際には、まず、サービスの質が高いといわれるテーマパークの運営会社の講習会に行ってもらい、人に不快感を与えない接遇を学ばせます。長い時間がかかる矯正治療では、患者さんのモチベーションをいかに保つかが非常に重要なんですね。その点、うちのスタッフたちは、患者さんのモチベーションの上げ方がとても上手ですよ。これまで治療を途中で止める患者さんを1人も出していないことが、当院の自信にもつながっています。

先生の今後の展望を教えていただけますか?

三浦弘貴院長 三浦矯正歯科6

治療法については絶えず最良と思えるものを取り入れるようにしていますが、それよりもスタッフの育成に力を入れていきたいですね。歯並びに問題がある方というのは、普段口が開いているため口を閉じる筋肉が弱いといった問題を抱えていることが多く、その癖を治さない限り、矯正してもまた歯が動いて元に戻ってしまう危険性があります。そこで当院では、矯正治療と並行してスタッフがお口周りの筋肉や舌の癖を取り除く、「筋機能療法」と呼ばれるトレーニングを行っています。もちろん現時点でも当院のスタッフたちは十分な知識と技術を備えていると思っていますが、今後は、さらに高いレベルをめざして教育していきたいと考えています。私は治療をしたことで患者さんに心から喜んでいただける矯正の仕事を自分の「天職」だと思っています。スタッフたちにも私と同じように自分の仕事に生きがいを感じ、誇りを持ってほしい。それが私の願いでもあるんです。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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