勝野 雅弘 院長の独自取材記事
センター北 ひまわり耳鼻咽喉科
(横浜市都筑区/センター北駅)
最終更新日:2026/10/05
いつでも太陽のほうを向いて咲くヒマワリのように、常に患者のほうを向く医師でありたい。そんな思いで「センター北 ひまわり耳鼻咽喉科」を開業したという勝野雅弘院長は、母校の昭和医科大学病院などで、長年、専門性の高い医療に携わってきたベテランドクター。同院では、高度医療の現場で研鑽を積んだ経験と専門性を生かし、かかりつけ医として初期診断・治療を行うことを重視。より患者に近い位置で、親身に寄り添う診療を提供することを心がけている。アレルギー疾患に対する舌下免疫療法や、睡眠時無呼吸症候群のCPAP療法といった専門的な治療の導入にも積極的だ。開業15年目を迎え、さらなる地域への浸透をめざす勝野院長に、診療の特徴や耳鼻咽喉科医としての思いを聞いた。
(取材日2026年6月12日)
耳や喉の身近な病気から、専門的な治療まで幅広く対応
まず、御院の概要を聞かせてください。

アレルギー性鼻炎や中耳炎、副鼻腔炎、睡眠時無呼吸症候群の診療、また補聴器の相談など幅広く対応しており、スギ花粉症やダニアレルギーに対する舌下免疫療法や睡眠時無呼吸症候群のCPAP療法などの専門的な治療も行っています。レーザーを鼻に照射したり、ちょっとした腫瘍を切除したりというような外科的処置も、できる限り対応しています。クリニックですから大きな手術は行えませんが、かかりつけ医としての初期診断や治療はとても重要だと考えています。一方で、より専門性の高い治療が必要になった場合は、母校である昭和医科大学の病院や、以前勤務していた関東労災病院、他病院とも連携体制を整えています。また、安心して受診していただけるように、感染症対策の一環として二酸化炭素濃度計やオゾン発生装置を設置しています。
舌下免疫療法とはどのような治療法ですか?
アレルゲンを含む薬を舌の下から吸収させて体を慣れさせるための治療で、以前は12歳からが適用年齢となっていましたが、現在は5歳から受けられるようになりました。アレルギー疾患も低年齢化しており、大切な成長期に煩わしい症状に悩まされると、睡眠にも影響して、集中力や学力にも悪い影響がありますから、早めに治療を受けていただければと思います。長期処方が可能になり、通院回数が月1回になりました。アレルギー症状の根治をめざすものですが、治療期間が3年から5年と長期にわたります。当院では待ち時間短縮のために専用の枠を設けて、治療が続けやすいように配慮しています。
睡眠時無呼吸症候群の診療についても教えてください。

睡眠時無呼吸症候群は、就寝中に無呼吸や低呼吸になることで血液中の酸素濃度が低下する病気です。放置すると高血圧や心血管障害、脳血管障害につながる危険性もあります。肥満で気道が狭くなっている方や、痩せていても顎が小さく、舌が後方に落ち込んでしまう方に生じる場合が多いです。男性に多いですが、女性にも起こります。当院では自宅で睡眠中に呼吸状態や血液中の酸素濃度などを記録する検査機器を貸し出して検査を行います。治療では、歯科クリニックと連携したマウスピースによる治療や、重症の場合はCPAP療法も導入しています。人生の3分の1の時間が睡眠と言われています。その睡眠が良いものか、悪いものかによって、人生が大きく変わると考えています。自覚症状が少ない病気ですので、大きないびきや睡眠時の呼吸停止、途中で何度も目覚めてしまう、起床時に頭痛やだるさがある方は注意してほしいと思いますし、ぜひご相談ください。
生活習慣や背景にも配慮し、患者に寄り添う治療を実践
耳鼻咽喉科を選んだ理由と開業に至った経緯を教えてください。

もともと外科に興味があり、手術をする外科的要素も、風邪やアレルギーなどの内科的要素もあり、幅広くいろいろな人を診られる耳鼻咽喉科に魅力を感じて選びました。大学卒業後は昭和医科大学藤が丘病院や小田原市立総合医療センター、関東労災病院、昭和医科大学病院などで研鑽を積みました。一般的な耳鼻咽喉科の診療はもちろん、がんの手術や治療、睡眠時無呼吸症候群の診療も担当するなど、多くのことを学ばせてもらいました。大学病院には大学病院の良さもありましたが、子どもが生まれたこともあって、家族で気軽にかかれる地域のクリニックがより身近になり、開業を考えるようになりました。開業医として患者さんが喜ぶ姿を直接見られるのはやはりとてもうれしいですし、患者さんの経過を細かく診られることも、勤務医時代には経験できなかったことであり、とてもやりがいを感じています。
診療する上でどのようなことを心がけていますか?
患者さんの立場になって考えることと、難聴やめまいなど耳鼻咽喉科の疾患は、ストレスなどがきっかけになることも多いので、患者さんの生活習慣や背景を失礼にならない程度に把握することを心がけています。実は開業前に、僕自身が扁桃腺の手術を受けたことがあります。それまで医師として数多くの手術を行ってきましたが、逆の立場になって患者としての気持ちがわかり、貴重な体験となりました。そんな自分の体験も交えての説明は、患者さんにも受け入れやすいのではないかと思います。また、画像ファイリングシステムを用いて鼓膜や鼻腔内、咽頭などの所見、聴力検査の経過などを画面で直接お見せして説明しています。理解しづらい疾患に対しても、模型やパンフレットを用いての説明をして患者さんにしっかり納得していただいた上での治療を心がけています。
子どもから高齢者まで幅広い世代が受診されていますね。

耳鼻咽喉科は苦手というお子さんも少なくないので、診療する際はスタッフとも協力してきめ細かな配慮を心がけています。アレルギー疾患などのお子さんは継続的な治療が必要で、お付き合いも長くなります。治療を通して親御さんとともに成長を見守れることが僕のモチベーションの一つになっています。一方、ご高齢の患者さんも増えていて、特に難聴の相談が増えています。難聴は必ずしも病気ではありませんが、ご自身は困られていなくても会話がしづらくなり、ご家族に負担がかかることもあります。補聴器の選び方や使い方も丁寧に助言をしていますので早めにご相談いただければと思います。
耳鼻咽喉科の重要性や専門性を広めて地域貢献に努める
どんな場合に耳鼻咽喉科を受診したら良いのでしょうか?

夜、寝ている時によく咳が出る、鼻水が濃い黄色だったり、ドロッとしたりしているといった症状がある場合は、副鼻腔炎や後鼻漏になっていることもありますので耳鼻咽喉科の受診を考えてほしいです。特に、赤ちゃんや幼児の風邪は鼻が原因となっていることが多いのですが、お子さんは自分で訴えられませんから、親御さんが気づいていただけたらと思います。また、大人の慢性副鼻腔炎については適した治療法もありますので、鼻水がいつもと違う、鼻詰まりが治らない、においがわかりにくいといった場合には受診をお勧めします。突発性難聴など時期を逸すると治らない疾患もあります。めまいやふらつきといった症状なども早めに受診していただけたらと思います。
今後に向けての展望を聞かせてください。
開業から15年目に入り、勤務医より開業医としての期間の方が長くなりました。開業医としての経験を積み、地域のかかりつけの果たす役割や地域医療の大切さもわかってきましたし、人生経験も積み、中高年の方や親御さんの気持ちもより理解できるようになりました。そんな経験も生かしながら、これからも日々を重ねて20年、30年と続けていきたいですね。診療面では引き続き、アレルギー疾患や睡眠時無呼吸症候群の診療に注力したいと考えています。睡眠時無呼吸症候群のCPAP療法は適応条件が緩和され、治療を受けやすくなりました。潜在的な患者さんの多い病気ですので、この機会に啓発していきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

耳鼻咽喉科は幅広い疾患や症状に関わる診療科ですが、皆さんの生活の中でまだ身近な存在ではないかもしれません。少しずつ耳鼻咽喉科での診断や治療の重要性を広めていけたらと思っています。そのためにスタッフと一緒に相談しやすい雰囲気をつくり、患者さんとしっかりコミュニケーションを取っていくことが大切だと思っています。当院のスタッフは、長年勤務しているベテランが多いので安心して受診していただきたいです。時代や患者さんのニーズも、治療法もいろいろ変わっていくでしょうから、常に自分をアップデートしながら、患者さんに納得し、満足してもらえる耳鼻咽喉科診療を提供していきたいと考えています。

