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岩田 親子 院長の独自取材記事

加茂歯科医院

(港区/虎ノ門駅)

最終更新日:2021/10/12

岩田親子院長 加茂歯科医院 main

虎ノ門駅から徒歩4分ほど、再開発が進む虎ノ門エリアのビル1階にある「加茂歯科医院」。窓越しに木々の緑が見える院内は、明るくリラックスできる雰囲気。オフィス街にあるため、近隣で働く人たちが多く来院しているという。院長の岩田親子先生は日本歯科大学を卒業後、同大学附属病院で10年余り研鑽を積んだ口腔外科の専門家だ。2012年に父親である前院長から同院を引き継いだ。口腔外科での経験を生かし、口腔内だけでなく、全身も考慮に入れて診療するよう努める岩田院長。「患者さんのご様子など細かな点もカルテに記入して、スタッフ全員で情報共有するようにしているんです」と優しく語る。気さくで温かな雰囲気の岩田院長に、クリニック継承の経緯から今後の展望に至るまで幅広く聞いた。

(取材日2019年9月19日)

長く歯の健康を保つために、患者の意識を高めたい

お父さまが開業したクリニックを引き継がれたそうですね。

岩田親子院長 加茂歯科医院1

父からクリニックを引き継いで7年になります。引き継ぐ前に父と一緒に10年ほど診療を行っていましたので、父から多くのことを学びました。2012年に院長に就任した当初は、父が40年以上かけて築いてきたものを継承していかなければならないという思いが強かったですね。それから7年が経過した今では、少しずつ私自身のカラーを出していってもいいのかなと思えるようになりました。父の代から継続して通院してくださっている患者さんもいますが、私の代になって新しく来られるようになった患者さんも増えてきているからです。私としては予防歯科やホワイトニングにも力を入れていきたいと思っており、以前より歯科衛生士も増員しました。

患者さんの予防に対する意識はいかがですか?

最近は健康志向の方が増えてきました。ここはオフィス街ということあって、第一線で活躍している方々も多く、口腔ケアに対する関心も高いように感じますね。実際、定期的なメンテナンスに通ってくださる方も多く、「3ヵ月でいいですよ」とお伝えしても、「心配なので毎月診てほしい」と言われる方や、「気持ち良いから毎月クリーニングしたい」と自ら希望される方もいらっしゃいます。定期検診の際にはブラッシング指導も行い、効果的な歯磨きの仕方などを丁寧にお教えするようにしています。また、歯をきちんとケアする必要がある理由について、時間をとってご説明させていただくようにも心がけていますね。全体的に患者さんの予防に対する意識は高まってきているのではないでしょうか。

ホワイトニングにも力を入れているのですね。

岩田親子院長 加茂歯科医院2

当院では、痛みが少なく食事制限の必要もないなど、患者さんにとって負担の少ないようなホワイトニングを実施しています。施術を終えると喜んでもらえますし、患者さんの歯の健康に対する意識も変化するように感じますね。近年、金属のかぶせ物などが原因でアレルギー症状が引き起こされる可能性も指摘されています。それで、歯を白くすることで意識が変化した方には、金属アレルギーのことなどもお話しさせてもらうようにしているんです。できればセラミックや保険適応のプラスチックなど、体に負担の少ない素材を選んでいただきたいですね。そうした素材を使うことで、さらに歯を大切にする意識が高まる方も多いようです。長く歯の健康を保ち続けるためにも、ご自身の歯に関心を持てるようお助けして差し上げたいのです。

豊富な経験を生かし、全身も考慮に入れて診療する

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

岩田親子院長 加茂歯科医院3

大学病院の口腔外科では、待合室で患者さんをお呼びするときから診察が始まっていると教えられました。つまり、歩き方や顔色なども観察して、患者さんの全身も考慮に入れて診るようにということ。例えば、患者さんが足を引きずっておられたら、「足のお具合が悪いですか?」とお尋ねしたりします。私だけでなく、スタッフ全員がそのことを心がけてくれていますね。患者さんのご様子など細かな点もカルテに記入して、スタッフ全員で情報共有するようにしているんです。そうすることで、次の診察の際に「今日はいかがですか?」と会話を切り出すこともできます。皆さんには、仕事上のお悩みでも何でもざっくばらんに話していただきたいですね。少しでもスッキリして笑顔になって帰ってもらいたいのです。

口腔外科での経験が診療に生かされているのですね。

口腔外科では、親知らずの抜歯や口腔がんなどの治療に加え、何が原因で口の中の症状が現れているかを見極めるという役割も担っていました。クリニックで治療を受けても症状が治まらず、困り果てて大学病院の口腔外科にたどりつくという患者さんも少なくなかったのです。例えば、上の歯が痛くてかかりつけのクリニックで神経を抜いたが痛みがなくならない、という方がいらしたことがあります。よくよく話を伺うと、鼻が詰まっている、喉のほうに臭い鼻水が流れるという症状もあり、エックス線画像から副鼻腔炎と診断されました。また、歯の痛みに加えて耳鳴りやめまいがするなら、顎関節症かもしれません。口腔外科での経験を通して、一般的なクリニックでは判断が難しい病態を診断する力も身についたと感じています。

スタッフさんとの連携についてもお聞かせください。

岩田親子院長 加茂歯科医院4

現在、3人の歯科衛生士が私を支えてくれています。私語厳禁というクリニックもあるようですが、当院では、スタッフ同士お互いにコミュニケーションをとってほしいので、仕事に差し障りのない程度であれば私語も構いません。例えば、患者さんが「この前、娘の結婚式があって……」とお写真を見せてくださったりすると、みんなで集まって、「わーすてきですね!」と盛り上がることもあるんです。本当に和気あいあいとした雰囲気。父は常々「アットホームな雰囲気が大切」と言っていましたが、こういう雰囲気をめざしていたのかもしれません。患者さんともスタッフとも、家族のような温かな関係性を保っていきたいですね。

女性として母親として、子育て世代の患者を支えたい

子育て世代の方も来院されているようですね。

岩田親子院長 加茂歯科医院5

保育園に子どもを預けて働いているお母さんや、子どもが生まれたらまた仕事に復帰するという妊婦さんもいらしています。私自身娘が生後3ヵ月の時からフルタイムで働いていますので、働く女性の大変さがよくわかるんです。女性として母親として助けになれたらいいですね。中には母親学級などで、お口の中の虫歯菌が子どもに感染するということを学んで、同じ食器では決して食べないなど神経質になり過ぎている方もいらっしゃるように感じます。大切なのは、虫歯をきちんと治療するなど親自身が口の中をケアすること。それができていれば過度にナーバスになる必要はないと思うのです。また、親知らずの周りの歯茎が腫れやすいような方がいらしたら、妊娠前に抜歯することをお勧めするときもあります。

子どもの虫歯予防のためにできることは?

乳児の頃から歯磨き嫌いにさせないこと。口の中に物を入れることに慣れさせるために、乳歯が生える前から歯固めを与えるといいですね。歯磨きを始めたら、痛くしないことが大切。上唇の裏側から歯茎につながる筋を上唇小帯といいますが、ここに歯ブラシが当たると子どもは痛がって歯磨き嫌いになることもあります。指を当ててカバーしてあげるだけでほとんど痛みを与えずに磨けます。2〜3歳になってくると嫌がって暴れるようになり、子どもが嫌がるので磨けないという方もいますが、虫歯ができてつらい思いをするのはお子さんです。最近、お子さんの歯磨きや虫歯について質問されるお父さんが増えてきたのはうれしいことですね。

今後の展望について教えていただけますか?

岩田親子院長 加茂歯科医院6

お口の健康管理の大切さについて、もっと多くの方々に知ってほしいですね。歯周病菌が体に及ぼす悪影響などをご理解いただきたいのです。痛くなって歯医者に行くのではなく、痛くなくても定期的に歯医者で診てもらうことを習慣にしていただければ幸いです。また、来年には近くに地下鉄の新駅が完成する予定もあり、外国人の方々も増えてきました。そのため、英会話を習いたいですね。外国人の方も気軽に来院できるようなクリニックにしたいと思っていまして。実は以前英会話スクールに通っていたのですが、忙しさもあり1年ほどでやめてしまったんです(笑)。外国人の患者さんがいらしても英語で対応できる、インターナショナルなクリニックをめざしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科/マウスピース型装置を用いた矯正30万円〜(ただし、診査、分析料は含まない)、審美歯科/オールセラミック:1歯15万円~、ホワイトニング/2万円(初回1万5000円)、インプラント治療/手術費用25万円~+かぶせ物10万円〜、セラミックを用いたかぶせ物/1歯10万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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