市川 光大 理事長、齋藤 直人 院長の独自取材記事
市川歯科医院
(港区/品川駅)
最終更新日:2026/05/15
品川駅港南口から徒歩約7分の「市川歯科医院」。1995年に五反田で開院し、2003年から現在の地で診療を続けている。院内のところどころに、かわいらしいフクロウのグッズが並ぶ。「フクロウは『不苦労』『福を運ぶ』といわれる縁起物です。患者さんもスタッフもみんな幸せになってもらいたいという願いを込めて、自分で買ったものや患者さんから頂いたものを飾っているんですよ」と、市川光大理事長は笑う。市川理事長が大事にしているのは、患者とのコミュニケーションを重視した診療だ。2018年から同院に加わった齋藤直人院長も、その診療理念を守り、患者と日々心を通わせているという。「患者さんに笑顔になって帰ってもらいたい」と話す2人に、同院のめざすところについて聞いた。
(取材日2026年4月9日)
スタッフ一丸となって患者と向き合うチーム医療
初めに、先生方が歯科医師をめざされた理由について、お聞かせください。

【市川理事長】私は父が内科の医師だった影響が大きいと思います。父は医療過疎の地で朝から晩まで診療していました。患者さんと真剣に向き合う姿が憧れだったんです。同じ医療の道に進む中で、自分の手先の器用さを生かせる歯科を選びました。また幼い頃の歯科の治療経験から、患者さんに同じ思いをさせたくないという気持ちが今の原点になっています。
【齋藤院長】父が歯科医師でしたが、反抗期もあり、一度は別の道に進みました。しかし就職活動を機に医療で社会貢献したいと考え、歯学部へ入り直しました。患者さんの反応がダイレクトに返ってくる点にやりがいと責任を感じています。
次に、これまでのご経歴についてお聞きします。
【市川理事長】開業前は約9年半、群馬大学医学部附属病院の口腔外科で、抜歯から口腔がんの治療まで幅広く経験しました。個人院での勤務を経ずに開業したのは大胆でしたが、支えてくれた妻には感謝しています。
【齋藤院長】日本歯科大学卒業後、2018年から当院で診療しています。先進の医療を学びたいと思っていた中で市川理事長と出会い、その情熱と患者さんとの信頼関係に惹かれて「ここで成長したい」と思いました。歯を守るためのメンテナンスを重視する点にも共感しています。
現在のクリニックのスタッフ体制について教えてください。

【市川理事長】現在は、常勤歯科医師が2人、非常勤歯科医師が2人、歯科衛生士が非常勤を含めて4人、歯科助手兼受付が3人という体制で診療を行っています。役割分担としては、自由診療は私が担当し、保険診療は齋藤院長に任せています。
【齋藤院長】院長に就任してからちょうど2年がたち、現在3年目に入ったところです。それぞれの役割が明確である分、チーム全体として患者さんに向き合いやすい環境だと感じます。日々の診療の中でもスタッフ同士が自然に声をかけ合いながら、患者さんにとって適切な治療となるよう考えているのが当院の特徴です。
「自分が受けたい治療」を追求する診療体制
御院が注力している分野として、どのような点が挙げられますか?

【齋藤院長】クリニック全体としては歯周病予防を大切にしており、歯科衛生士と連携を取りながらケアを行っています。私自身は特定の分野に限定するのではなく、患者さん一人ひとりに合わせて、修復や根管、補綴、必要に応じて外科処置まで幅広く対応します。また当院の大きな強みが、マイクロスコープを活用した精密治療です。全5ユニットのうち3台に導入しており、肉眼では見えない部分まで確認できることで精密な治療が可能になります。さらに録画機能を活用し、治療内容を患者さん自身の目で確認していただくことで、理解と納得につなげています。見える形で説明できることは、安心感にも直結すると感じています。
【市川理事長】私自身は、根管治療や修復治療に特に力を入れています。精度の高い処置をめざすことで、歯の寿命を延ばすことにつながると思っています。
大切にしている理念をもとに診療体制も変化しているそうですね。
【市川理事長】当院では開院当初から「自分が受けたい治療を提供すること」と「口腔がんを見逃さないこと」を理念として掲げてきました。診察では歯だけでなく口全体を診ることを大切にし、口腔がんを見逃さないよう努めています。ただ、保険診療の制約の中でベストを尽くしながらも「もっと良い治療ができるのではないか」という葛藤がずっとあり、3年ほど前から保険診療を齋藤院長に任せ、私は自由診療に専念するようになりました。転機となったのは新型コロナウイルスの流行です。患者数が減る中でも自由診療のニーズは変わらず、原点に立ち返り、自分が納得できる治療に集中する決断をしました。現在は時間や材料の制約に縛られず、できる限りのことを尽くして患者さんに向き合っています。丁寧に説明することで理解と納得につながり、笑顔で帰られる姿を見れたら、この選択は間違っていなかったと実感できます。
クリニック全体で大切にしていることを教えてください。

【市川理事長】「自分が受けたい治療や対応を提供すること」というコンセプトを実現するために、治療だけでなく受付での対応も含め、すべてを自分の事として考えるようスタッフに伝えています。患者さんに笑顔で帰っていただき「ここで治療して良かった」と感じていただくことが目標です。見学に来られた方から「患者さんの笑顔が多いクリニックですね」と言っていただくことも多く、たいへんうれしく思っています。院内は世間話も多く温かな雰囲気で、スタッフ同士の距離の近さが自然な対応につながっていると感じています。日々の何げない会話も、信頼関係を築く大切な要素として大事にしています。
対話を大切にしてきたからこそ、たどり着いた医療の形
「ここなら安心できる」と感じてもらうために、工夫していることはありますか?

【齋藤院長】診療していて強く感じるのは、コミュニケーションの大切さです。患者さんは不安を抱えて来院されます。「なぜこの治療をするか」を理解し、納得していただくことが重要です。結果が思いどおりにならない場合でも、事前に説明し、対話を重ねることで受け止めやすくなると考えています。
【市川理事長】私も同じ思いです。私が嫌なのは「歯を抜かれた」という言葉です。「抜いてもらった」と感じてもらえるかどうかは、まさに説明と対話にかかっています。事前に十分に話し、結果として抜歯になった場合でも「先生と一緒に決めた」と思っていただければ、その後の治療も前向きに受け止めてもらえると思います。患者さんとの信頼関係を築くことこそが、私たちの診療の根幹だと考えています。
患者さんとのコミュニケーションではどんなことを意識していますか?
【市川理事長】当院では初診時、検査と説明に1時間ほどかけています。痛みがある場合は緊急処置を優先しますが、まずは患者さんの状態を把握し、丁寧に話すことを大切にしています。天然歯が最も良い状態であるという考えのもと、できる限り削らず、経過を見守る方針です。またインプラントについても、流行に流されるのではなく、本当に適しているかを見極める必要があると考えています。患者さんの考えている原因と本来の原因が異なっていることもあるため、不安を少しでも和らげ、納得して治療に臨んでいただくことを重視しています。
【齋藤院長】私自身は、治療技術以上に患者さんとの接し方にこだわっています。時間の制約がある中でも、説明不足による誤解や不満はできる限り避けたいと考えています。同じ治療結果でも、丁寧な説明があるかどうかで受け止め方は大きく変わるため、対話を大切にしています。
最後に、今後の展望についてお願いします。

【市川理事長】今後は齋藤院長を中心に、保険診療と自由診療の両立という形でクリニックが発展していくことを期待しています。保険診療は多くの方にとって必要不可欠な仕組みであり、なくしてはならないものです。齋藤院長の存在があるからこそ、自分は自分の理想とする診療に集中できています。患者さんに「やめないでほしい」と言っていただけることも励みになっており、できる限り長く現場に立ち続けたいです。
【齋藤院長】市川理事長の診療を間近で見ながら、まだ経験していない技術や知識を吸収し続けていきたいです。新しい技術も見極めて取り入れ、より良い医療の提供をめざします。また、コミュニケーション面でも成長し、患者さんに安心していただける関係づくりを大切にしたいです。患者さんの笑顔につながる診療を、これからも積み重ねていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/58万3000円~、自由診療の根管治療/16万3900円~、矯正/100万円程度

