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山内 円香 院長の独自取材記事

宮田歯科三田診療所

(港区/赤羽橋駅)

最終更新日:2023/03/02

山内円香院長 宮田歯科三田診療所 main

都営地下鉄大江戸線・赤羽橋駅から徒歩1分、他の複数の駅からも徒歩圏にある「宮田歯科三田診療所」。桜田通りに面した1階のクリニックは、広々とした空間に多くのスタッフが行き交う、活気あふれる歯科医院だ。ルーツである北品川の元本院開設から75周年を迎えるという法人が運営、勤続20年の山内円香先生が新たにクリニックの院長に就任した。「歴史ある法人ならではの良さはそのままに、人生100年時代に対応する診療で皆さんの人生に寄り添いたい」と笑顔を見せる山内院長に、診療に懸ける思いや今後の展望などを聞いた。

(取材日2022年8月26日)

創業75周年と自身の20周年に院長として再出発

2022年7月に新たに院長に就任されたそうですね。

山内円香院長 宮田歯科三田診療所1

創業者である宮田庄三郎が1947年に北品川に「宮田歯科医院」を開院してから今年で75周年。2代目として法人の運営を担ってきた前理事長の会長就任を受けて、当院の院長を務めてきた冨川先生が院長職を退き、法人理事長を継承することとなりました。それに合わせて、北品川の「宮田歯科医院」院長であった私が当院の院長を引き継ぐこととなりました。私は歯学部卒業後の新卒で当法人に加わってから、今年で勤続20年目を迎えます。「宮田歯科医院」の75周年、自分自身は勤続20周年となる記念の年に、当院院長として新たな挑戦ができることを、心からうれしく思っています。

歴史のある歯科医院に、個人としても長くお勤めなのですね。

新卒での就職の際には、開院当初からの当法人の伝統である、一口腔単位でしっかり患者と向き合っていく診療と充実した教育体制に惹かれて入職しました。当院は75年という歴史があることもあり、20年、30年と通い続けてくださっている患者さんがたくさんいます。私自身の患者さんでも20年のお付き合いになる方もいます。そんな環境の中で当たり前のように長期経過した症例を診られるというのが、当法人ならではの大きなメリットとなっています。長期症例をたくさん診ている当法人だからこそ、治療するその一瞬のことだけではなく、将来的に起こり得ることを想定した上で、一歩踏み込んだ治療のご提案が可能となっています。人生100年時代を迎え、これはとても重要な視点だと考えています。

将来を見据えた治療を実践していらっしゃるということでしょうか。

山内円香院長 宮田歯科三田診療所2

はい。クリニック全体で、将来を見据えた治療は常に意識しています。治療後の安定した状態を長い間維持するためには、痛い歯だけを治療するだけでは十分ではありません。咬み合わせや歯周病の状態も考慮して、全体のバランスを整える治療をすることで、20年、30年安定した状態を保てるのです。当院がめざしているのは、私たちが関わった患者さんが人生の最期の瞬間までお口から食事ができること。そのためには、虫歯、歯周病など歯の問題だけではなく、咬む力、飲み込む力、舌の力などにも注目していく必要があります。年齢とともに足の筋力が落ちていくのを予防するためにウォーキングをしたりするのと一緒で、早いうちからお口の周りの筋力が弱まってきていないかをチェックして、必要があれば患者さん一人ひとりにあったトレーニングを提案していくことで人生100年時代、「いつまでもお口から食事ができること」が実現できると考えています。

4つの柱を守りつつ、大規模院としてチーム力を強化

歯科医師をめざしたきっかけは?

山内円香院長 宮田歯科三田診療所3

母が看護師だったので、医療職は身近にありました。近所のママさんたちから何か不安があるたびに頼られている母の姿に「医療の知識があるとこんなにも頼られてすごいな」と子ども心に感じていたのです。とはいえ、実は私、歯の治療を受けるのはものすごく苦手だったんです(笑)。薬品の臭いや、キーンという歯を削る音、それと小学校低学年の時に治療してくれた先生の口調が厳しかったことなどが重なり、苦手意識で、歯医者さんから足が遠のいてしまいました。それが、高校生になって10年ぶりくらいに歯科医院を訪れてみると、院内は明るく清潔だし、先生は優しいし、「歯科医師になるのも意外といいかも」と思ってしまったのです。もともと苦手だったからこそ、患者さんの苦手意識はよく理解できます。不安を少しでも和らげる声がけや対応を心がけており、スタッフとも共有しています。

新院長として変わらず守っていきたい点、変えたい点は何ですか。

患者さんの立場に立って長期予後を意識した治療をご提案し、ご本人に選択していただく「インフォームドチョイス」と「平均1時間の丁寧な診療」。常駐の歯科技工士による直接口腔内を確認して作製されるスピーディーな「院内技工」と、「予防歯科」という、当院の4つの柱は変わらず守っていきたいと思っています。そこに加えて、大規模クリニックならではの多彩な個性を尊重しつつ、より強力なチーム体制を築いていくことですね。それぞれのスタッフが個々の得意を生かしながら、不得手を認め合い補い合える環境が理想です。

予防歯科についても詳しく教えてください。

山内円香院長 宮田歯科三田診療所4

当法人では、現在のように社会的に認知される前の1987年から予防歯科を設置し、虫歯や歯周病の予防に積極的に取り組んできました。予防歯科を担当するのは、いずれも一定以上の臨床経験を積んだ後、スウェーデンのイエーテボリ大学に短期留学するなどして新しい知識と技術を習得した、当院多数いる衛生士の中でも選りすぐりの予防歯科専任の衛生士です。そうしたエキスパートともいえる当院自慢の衛生士が担当制で患者さんを受け持ち、その方のお口の健康を生涯にわたってサポートしていきます。

人生100年時代を迎えて歯科医師として思うこと

休日はどのようにお過ごしですか。

山内円香院長 宮田歯科三田診療所5

5歳の息子がいるのですが、休日は彼に振り回されているうちにあっという間に終わってしまっています。数十年ぶりに公園で滑り台を滑ったり、夏に屋外プールで泳いだり、子どもがいなければもう経験しなかったようなことを今さら楽しんでいます。息子を見ていると、「よく食べ、よく寝て、よく笑う」、これが本能のままに生きている人間の幸せの根源なんだなと感じます。その幸せの根源となる3つのことは、歯科医師として患者さんに関われることだと気づき、改めてこの仕事にやりがいを感じているところです。

今後の展望を教えてください。

当院では、今後訪問診療にも力を入れていこうと思っています。ただ、訪問診療で介護の現場を目の当たりにすると、歯科医師としていかに患者さん一人ひとりの健康寿命を延ばしていくかを強く考えるようになりました。口腔機能の低下が認められる方とそうではない方では、要介護状態になるリスクが2倍ほどあるという研究結果もあります。早いうちから患者さんの咬む力、飲み込む力などお口の機能を総合的に診ていくことで、当院の目標である「人生最期の瞬間までお口から食事ができること」が人生100年時代でも達成できると考えています。

一言メッセージをお願いします。

山内円香院長 宮田歯科三田診療所6

当院では、人生100年時代を意識して診療に臨んでいます。歯科医師、歯科衛生士などそれぞれのスタッフが、患者さんお一人お一人に一生お付き合いする覚悟で向き合っているのです。患者さんご自身にも、ぜひそうした覚悟で向き合っていただければと思います。お口を軸に皆さんの人生に一緒に寄り添っていければと考えていますので、まずはお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~、オフィスホワイトニング/片顎2万8000円~、予防歯科/10歯未満で1万円~
※症例によって費用が異なります。詳細はクリニックにお問い合わせください。

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